読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2016年ドラフト指名選手の巨人における展望と起用  池田 駿 ドラフト4位 社会人投手

 

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プロ野球ドラフト会議が20日、都内で行われ、ヤマハの148キロ左腕・池田駿投手(23、専大出)が巨人4位で指名を受けた

173センチと小柄だが、最速148キロ。体全体を使った投球が持ち味だ。目標の投手は巨人・杉内。「ソフトバンク時代からファンで、映像を見て勉強した」。球界を代表するエースに憧れ、投球スタイルも似ている。

 会見場となった同社研修会館では、社業に合わせるかのような得意のピアノ演奏も披露して自らを祝福した。「先発、中継ぎなど役割は分からないが、社会人卒なので即戦力として頑張りたい」。球界では珍しいピアニスト左腕が、まもなく誕生する。

【巨人4位】ヤマハ池田、「4巡目くらいからドキドキ」 : スポーツ報知

 

 

【池田選手の紹介】

 今季は山口選手の調子も上がらず、戸根・公文選手もレギュラー奪取とまでの成績も残せず、中継ぎ左腕の強化が優先課題となり、その左腕強化として指名を受けた選手となります。

 球速は140キロ前半、スライダー・チェンジ・カーブを用いながら、独特のフォームで投げ込む変則左腕です。左打者に対して外に逃げるスライダーを、右打者には外角ぎりぎりに決まるスライダーと真ん中付近を空ぶらせるチェンジアップで仕留めます。

 社会人1年目はリリーフ、2年目からは先発をつとめる様になり、巨人としては最優先補強ポイントである中継ぎからの期用になることが予想されます。先発として起用するにはロングイニングを投げた経験が少なく、球種も3種で甘いところに入ることが見受けられるため、オープン戦で試して結果次第ということになるかもしれません。

 【1軍スタメンへの課題】

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  現在の巨人は左腕中継ぎが不足しているため、中継ぎとして結果を残せればすぐに1軍起用となります。特に戸根選手は左打者を苦手とし、獲得候補の森福選手は右打者を苦手とするワンポイント起用状態であるため、1イニングを任せられるようになれば勝ちパターンにも起用できます。ただし同じようにワンポイントでしか起用できないとなると、実績のある森福・戸根選手が優先されて敗戦処理となってしまうでしょう。