読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2016年ドラフト指名選手の巨人における展望と起用  高山竜太朗 育成ドラフト6位 大卒捕手

 

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降雪で気温が1度まで冷え込んだG球場。3軍キャンプに参加中の高山竜太郎は、室内練習場で体を火照らせながら、守備練習でゴロ捕球を黙々とこなした。「今、やっているのは下半身の強化。打撃にも守備にも影響するので」。全体練習後に自主トレに励む毎日だ。

 武器は、九産大時代に二塁到達で最速1秒79を記録した鉄砲肩。平均では1秒8台後半から1秒9台前半だった。2秒を切れば強肩とされるプロの世界でも速い部類に入る。キャンプでは本格的な送球練習は行っていないが、川相3軍監督は「普段の練習を見ても強いことが分かる。スローイングもきれいでしっかりしている」と太鼓判を押す。

 肩に自信を持ったのは大学3年。「ウェートを始めてから強くなった。4年のリーグ戦では、ほとんど盗塁を企画されてない」。所属していた福岡六大学リーグでは高山の強肩を恐れ、盗塁を仕掛けてはいけないという暗黙の了解ができあがっていた。

 憧れの存在は、中学時代に現役晩年だった元ヤクルト・古田敦也だ。「送球はコントロール、速さ、強さの順だと話していたのをテレビで聞いて、今でも心がけている」

 大学2年秋から古田モデルの青いミットを使い始めた。古田モデルは、大きいため捕球がしやすい一方で、送球する際の握り替えが難しくなる仕様。「慣れるために普段のキャッチボールから握り替えを練習していた。完全じゃない握りになったときも想定して、いろんな握りでの送球も行った」。今では、素早い送球と確実な捕球に欠かせない相棒となっている。

 課題も自覚している。「打撃、冷静さ、試合を作るリード、投手とのやりとり…。古田さんが持つ(味方への)安心感、(相手への)威圧感を出せるようにしたい」。育成からはい上がり、巨人で扇の要を担うため、“古田流”での成長を目指す

【巨人】育成6位・高山、強肩+古田流送球術ではい上がる : スポーツ報知

 

【高山選手の紹介】

 16年日ハムドラフト3位の高良選手と同じ九産大の出身。186センチ80キロの長身捕手。売りは他チームに盗塁をしてはならないと警戒させるほどの強肩となっています。

 一方で打撃については打率1割台とはっきりとした課題となっており、3軍でのフリー打撃でも柵越えをするなど、長身と地肩を活かしたパワーこそあるけども、まず当たらないので意味がないといった状態です。日体大との試合のハイライト動画で高山選手の安打シーンがありますが、初見でそれを見たとき「ええ・・・育成とはいえ大丈夫なの・・?」と思いました。

 

支配下への課題】

 強肩を武器に支配下を狙うとありますが高山選手が争う小林・宇佐美選手は共に強肩を武器としており、打てる捕手が求められている今の巨人では、現在のままですと同じ育成捕手で打撃能力の高い田中選手の方に軍配が上がります。

 恵体と強肩を活かしコンバートするのも一つの案ではあると思います。強肩は宇佐美・小林選手も越えるクラスのものを持っているため、打撃さえなんとかなれば・・・という選手になります。