読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人育成選手の特徴と課題  成瀬 功亮選手 右腕投手

 

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巨人の育成・成瀬功亮投手(24)がプロ7年目を迎える来季への覚悟を激白した。力強い直球を武器に10年育成ドラフト6位で入団後、過去6年間で右肩の手術などを経験。思うような結果を残せなかったが、今季は2年ぶりに2軍で登板するなど復調し、来季育成としては異例の7年目の契約を結んだ。「中途半端な成績、ちょっといいぐらいじゃクビ」と野球人生を懸けて支配下を目指す現在の心境に迫った。

 成瀬の瞳に強い決意が宿っていた。今年10月に自由契約となったが、11月に再び育成契約を結んだ。来季は育成選手として異例の7年目を迎えるが、支配下登録の期限となる7月末までが勝負だ。

 「契約は1年間いただきましたが、僕は他の人よりも時間がない。1年といっても半年以内が勝負だと思っている」

6年間ケガに苦しむ 旭川実3年夏に甲子園に出場。10年育成ドラフト6位で入団した。スリークオーターから直球とスライダーを内、外角に投げ分ける投球が持ち味だが、この6年間は故障との闘いだった。13年に右肩関節唇のクリーニング手術を受け、厳しいリハビリを経て実戦復帰に約1年半を要した。約3年前からは右手指の血行障害、指先のマメができやすい体質にも悩まされてきた。

 「毎年『あと1年』という気持ちでやってきた。でもなかなか期待とか、(チームに)残してもらった意味に応えられなかった。申し訳ないというか、なかなか高卒で6年間(育成で在籍)というのはないと思う」

 「肩を痛めてから球の回転を気にするあまり、腕の角度が少しずつ上がっていたことに気付いた。腕を振りやすいサイドに近い位置に戻したら、感覚も良くなって球の力強さが戻った」

 今季3軍では26試合で防御率2・51と結果を残し、2軍昇格。2軍でも11試合で防御率0・00、最速150キロを記録した。9月に行われたチームスタッフによる育成会議では成長度が高かった選手として名前が挙がった。同月には血行障害を改善するために右手を手術。術後は良好で連投への不安もなくなり、来季への準備を進めている。

 「空振りを狙える球がもう一つあれば。球種は試しながらになるけど、相手に空振りを意識させられる球があれば中継ぎとしてもう一つレベルが上がるはず」

 苦難を乗り越えてきた経験を糧に、来季こそ2ケタ背番号をつかむ。

 【成瀬選手の紹介】

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 182センチ88キロ右投げ右打ち 旭川実業高卒

 主に中継ぎを勤める右腕。武器は最速150キロのストレートとスライダー。他にカーブ、フォークを投げる。今季は篠原選手と共に3軍で球速アップに努め2軍昇格を果たし、上記記事にもあるように11試合101/3防御率0.00と少ないイニングながらも結果を残しました。

 【支配下への課題】

 血行障害、肩の手術などとにかく怪我体質であること。秋季キャンプでもリハビリ組となる3軍スタートとなりました。1年怪我なく投げきることが信頼を勝ち取る第一歩となります。また10イニング中8被安打とヒットを打たれているため、結果無失点でなく三者凡退で抑えることもリリーフとして求められるでしょう。

 今季2軍でリリーフを勤め結果を残せれば来年の秋季キャンプ→OP戦デビューで春に支配下を勝ち取りたいところです。育成7年目であるため、今季また怪我で結果を残せないとなると戦力外が濃厚になってきます。