読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

本格派大卒右腕  九州産業大  草場 亮太選手  大卒右腕投手

 

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日本ハムが今秋ドラフトに向け、九産大の最速152キロ右腕・草場亮太投手(4年)を上位指名候補としていることが15日、分かった。プロ志望届を提出した場合に1位指名の最有力候補となる早実・清宮幸太郎内野手(3年)と並んで、大学No・1投手をマークする。大谷翔平投手(22)が今オフにもメジャー移籍する可能性があり、「ポスト大谷」獲りは最重要課題だ。


 その年のNo・1プレーヤーに着目する日本ハムの方針は今年も変わらない。「打」なら真っ先に高校通算93本塁打の怪物スラッガー・清宮の名が挙がるが、「投」では最速152キロ右腕の草場がその称号に最も近い。

 草場が一躍脚光を浴びたのは昨年6月の全日本大学選手権。初戦の日体大戦で7回途中まで2安打零封し、149キロを出した。今春の福岡六大学リーグ戦は開幕の福岡工大戦から11球団のスカウト陣が集結。中でも草場の登板時に足しげく通っているのが日本ハムだ。

 パ・リーグを2度制した栗山監督は常勝軍団に必要な条件を「先発陣の安定」とし、「でも、そろえるのは本当に難しい」と話す。先発陣の充実を図る最善策はドラフトでの即戦力獲得。今年なら、草場の名前は候補から外せない。

 日本ハムには固有の状況もある。大谷が今オフにもメジャー挑戦する可能性があることだ。投打両方の活躍で昨季リーグMVPに輝いた大谷が抜ければ、その穴は簡単にはふさがらない。

 球団は、ダルビッシュがレンジャーズに移籍した11年秋、巨人入団を熱望した菅野(当時東海大)をドラフトで強行指名。入団には至らなかったが、リスクを背負ってでも「ポストダルビッシュ」獲得の方針を貫いた。翌12年にはメジャー希望が強かった大谷を再び強行指名している。今度は「ポスト大谷」獲得への動きが注目される。

 これまでのスカウト会議などで最上位評価するのは早実・清宮。プロ入りを志望した場合は競合覚悟で1位指名することがほぼ確実で、獲得できれば「打」の「ポスト大谷」になり得る。そして「投」でその可能性を秘めているのが草場だ。

 13日の福岡教大戦で完封を飾るなど、今春は目下4戦4勝。九産大は開幕8連勝でリーグ優勝に歩を進める。草場はプロ入りについて「まずはチームの優勝。全日本大学選手権に出場して、そこでしっかり結果を出した上で指名してもらえれば」と話している。その右腕に、日本ハムが熱い視線を注ぎ続ける。

 

【草場選手の紹介】

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 183センチ75キロ 右投げ右打ち  伊万里商業高卒

 最速152キロのストレートにスライダー・カーブなどの緩急を交えた投球で仕留める先発右腕。17年は大卒右腕不作年といわれていますが、その中で高校時代より注目されていた投手。

 15年に肩痛を発症し1年間登板なしとなりましたが、16年に復帰。その後は日ハムに3位指名された高良選手の後を継ぎエース先発として活躍しています。

 16年の大学選手権では18年ドラフト候補の日体大・松本選手と投げあい7回途中無失点で勝利投手となっています。


2016/6/7 草場亮太 (九州産業大学) 3年春 149km/h 計測 2017年 ドラフト候補

 

 【草場選手の課題】

 本格派右腕となりますがスカウト評の多くは素材を評価するものが多く、即戦力としての評価はまだあまり出ていないのが現状です。

 原因としては肩痛により1年間登板なしだったこと。そして復帰登板でも様子見ながらのものであったため登板機会が少なく、即戦力とするには実績が足りないのが現状です。肩痛もあったため中継ぎとしてみるには怖いところがあり、4年春時点で通算100イニングに達していないので、即戦力先発としても評価できません。

 また九州大学リーグは大学リーグの中でも東都リーグや東京6大学のような競合リーグではなく、ドラフト指名選手も少ないリーグとなります。そのため実績を疑問視する声もあり、出場が決まった17年の大学選手権、そしてユニバーシアードでどれだけ結果を残せるかが指名順位にも影響します。

 

 【指名順位予想】

 現状では2位後半から3位が指名順位となります。150キロ越え大卒右腕は仙台・馬場選手や中大・鍬原選手が競合候補となりますが、どちらも先発実績が少なく、制球に課題があるため、ある程度実績のある草場選手が頭一つ抜けている状態です。しかし1位候補になるほどの評価にはなっておらず、今後の全国リーグの結果次第となります。