読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2017年注目の高卒右腕投手ドラフト候補 ドラフトの手腕が試される素材型だらけの年

【17年の高卒右腕は技術が追いついていない選手が多い?】

「藤平 横浜」の画像検索結果

 去年の16年の高卒右腕は横浜・藤平選手を筆頭に東海・島孝明選手や創志・高田選手など豊作年とされました。

 一方で17年は全体的に注目株が少なくドラ1候補が不在。また素材としての評価はれど成績が伴っておらず、全体的に「もっとよくなる」「素材はいい」などの声が多数を占めています。

 

 【上位候補について】

「金久保 優斗(東海大市原望洋)」の画像検索結果

  早くから注目されるのは東海大市原望洋・金久保 優斗選手。前年度のエースだった島選手の後を継ぎエース先発として春の選抜では14回を投げきりましたが惜しくも敗戦。最速147キロながらスライダー・カーブ・フォークを武器とする、総合力の高い投手となります。

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 選抜において大きく評価をあげたのが大阪桐蔭・徳山 壮磨選手。ストレートとスライダーを武器とし、現在最速145キロであるためストレートの球威が上がればさらに上位候補に挙がると評価されています。

「竹田 祐(履正社)」の画像検索結果

  徳山選手と投げ合った履正社・竹田 祐選手もストレートとスライダーを武器とする長身右腕。選抜時点ではストレートのパワーは竹田選手、スライダーは徳山選手が上に感じられました。

「本田 仁海(星槎国際湘南)」の画像検索結果

 高い素質を評価されているのが星槎国際湘南・本田 仁海選手です。横浜高校相手に10失点完投などまだまだ結果は心もとないところがありますが、すでに多くのスカウトが潜在能力と素材を評価しています。時間はかかるが将来的な大型選手として期待し上位指名候補に挙げている球団もあります。

「古屋敷 匠真(八戸工大一)」の画像検索結果

  東北No.1と称される選手が八戸工大一・古屋敷 匠真選手

です。178センチながらも最速150キロ、常時140キロの馬力ある中型投手であり、目標は158キロとさらに球速アップが期待されます。

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 福岡大大濠・三浦 銀二選手は高い制球力を誇り選抜で圧倒的成績を残した右腕投手。16年秋では全試合登板で2年秋時点で300イニング以上登板という、安楽投手も真っ青になる登板過多状態。上位候補ですが入団時には肩が壊れてしまわないかが不安視されます。

 

【ストレート・球威を評価されている選手】

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 最速154キロを記録しているのは八重山商工・平良 海馬選手。173センチと小柄ながらもフィールディング、打撃力も評価されており、投打両面で期待できる原石となります。

「牧 丈一郎(啓新)」の画像検索結果

 152キロを記録するのは啓新・牧 丈一郎選手。荒削りで技術が伴っていない部分は見受けられますが、2年から3年にかけて10キロもの球速を上げており高い奪三振率を誇ります。将来的なセットアッパーとして数年かけて育て上げたい選手です。

「花咲徳栄・清水 達也選手」の画像検索結果

 花咲徳栄・清水 達也選手は最速149キロの力あるストレートにスライダー・カーブなども持ち合わせ先発・リリーフ両面で起用されている選手です。制球・スタミナに課題があり、時間がかかる素材型となります。

「清水 力斗」の画像検索結果

 

 星稜・清水 力斗選手も同じ149キロのパワー型右腕。ただし右ひじの痛みから離脱期間があり、現状143キロと復活しきれておらず、今後どれだけ戻せるかが注目されています。 

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 熊本工・山口 翔選手は肘の柔らかさが評価される最速149キロ右腕ですが、選抜では9回5失点など結果が伴っておらず、フォームが固まっていないと見るスカウトもおります。ただし投手としての資質は高く評価されているため、4~5年後を見据えて長期的な育成が求められます。

 【制球の評価が高い選手】

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 報徳学園・西垣 雅矢選手は最速143キロと右腕ながら物足りなさがありますが、低めに集まる制球とフォークを武器に、秋の地方リーグでは奪三振率5個台ながら防御率1点台と打たせてとるピッチングを披露。183センチ70キロと細身の選手であるため、プロ入りしがっしりとした肉付になり球威がつけば先発として活躍できるでしょう。

 【各地方の注目選手】

 

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 茨城県内の有力候補は霞ヶ浦・遠藤 淳志選手。最速142キロながらしなやかな腕のふりがよくスライダーを織り交ぜ三振を奪う。

 

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 東京では関東一・高橋 晴選手が注目株。短期間で球速をどんどん上げており、186センチと大柄ながらも未完成部分が多く、今後の成長に期待されている選手です。

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 関東No.1と評価されるのが青藍泰斗・石川 翔選手。茨城No.1と評される選手がいる一方で関東No.1と称され、茨城って関東じゃなかったかと疑問に思いますが、投手としては最速148キロ。打者としては4番ライトと投打両面で期待されている選手です。

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 中部地方では高岡商・伏見 拓真選手は190センチの長身右腕。最速136キロと体が出来上がっておらず、本人も社会人野球に進む方針を明らかにしています。体が出来上がり長身を生かした投球が出来るようになることを期待したいところです。

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 関西では徳山・竹田選手以外にもストレートを武器とする智弁学園・松本 竜也選手が注目選手。選抜ではストレートに頼りきりであったため狙いうちされてしまいましたが、変化球を操れるようになれば一回り大きな選手になれると期待されています。

 

  同じ関西で長身素材型として評価されているのは三重県宇治山田商業高・宮原大樹選手。最速143キロでまだまだフォームも変化球も未完成ですが、手足の長い長身右腕として下位で獲得が見込まれる存在です。プロ志望は出さず進学し体を大きくして上位を狙う可能性もあります。

 

 まだまだ夏初旬ということで情報は少ないですが、やはりドラ1候補がいないのは厳しいところです。