ペナント最終戦となる３日にヤクルト戦。消化試合となったためこれまで起用されていなかった２軍若手選手が数多く起用されました。
通常１試合を振り返るということはないのですが、この試合は巨人・そしてドラフトを語る意味でも大きな意味を持つ試合でした。そこで各若手選手の内容を振り返りたいと思います。
【投手】
【先発】 中川 皓太選手 左腕投手 ２３歳（２年目）
内容 ３イニング４被安打１奪三振１四球１失点 ４９球
斉藤コーチより「将来のローテとして期待している」とされ、最多勝確定・中５日を続けていた菅野選手を休ませる意味も込め急遽先発として起用されました。３０日の阪神戦で３イニング投げていたこともあり、長いイニングを投げさせる予定は無かったでしょう。
肝心の内容についてですが、先発としてはまだ投球の幅が狭く３イニングで４９球でした。ストレート・スライダー・カーブ主体であるため、落ちる球を習得し幅を広げたいところです。
【２番手投手】桜井 俊貴 選手 右腕投手 ２３歳（２年目）
内容 ２イニング５被安打０奪三振４四球５失点 ５５球
「君この１年何してたの？」と誰もが思ったであろう投球内容。二人目まで順調に行くも、走者を出した途端崩壊。被安打と四球のオンパレードでまるで成長が見られませんでした。何より奪三振０というのが・・・
【３番手】高木 勇人選手 右腕投手 ２８歳（３年目）
内容 ２イニング２被安打２奪三振１四球０失点 ２４球
若手というより中堅ですが、先発ローテ候補の一人であるため触れておきます。良くも悪くもいつもどおりのオムハヤシでした。高木カーブのキレはさすがでしたが、毎イニングランナー出すくせは変わっていません。
【４番手】戸根 千明選手 左腕投手 ２４歳（２年目）
内容 １イニング０被安打１奪三振０四球０失点 １１球
１年目は左腕リリーフの一角として期待されるも制球の悪さから出場機会に恵まれませんでした。今回は２軍での実績を試す意味での登板となりましたが、内容はパワーで押し通した形となりました。
【５番手】篠原 慎平選手 右腕投手 ２７歳（３年目）
内容 １イニング０被安打１奪三振１四球０失点 １６球
最初の打者に四球を与えるなど制球の悪さはあいかわらず。ただその後はストレート主体で攻め上げ、内野を越えさせずに無失点で切り抜けました。制球が悪いせいでインコースを攻められないのが欠点です（右打者すべてアウトコースのみ）
【打者】
【２番・セカンド】 吉川 尚輝選手 左内野手 ２３歳（１年目）
内容 ５打数３安打１打点０四球１犠打１盗塁０ＨＲ
安打は単打のみでしたが、３安打猛打賞で１盗塁を決め、守備でも深い当たりを軽快にアウトを決めていました。さすがにドラ１だっただけの実力を見せつけ、来季に期待をよせる結果となりました。
【６番・捕手】宇佐見 真吾選手 左捕手 ２４歳（２年目）
内容 ５打数２安打１打点０四球０犠打０盗塁１ＨＲ
今回もホームランを放つなどその打撃能力を披露した一方で、捕手としてはリード面に苦言を呈されたり、キャッチングに荒さが出るなど守備面では課題を残すものとなりました。
【７番・ファースト】岡本 和真選手 右内野手 ２１歳（３年目）
内容 ５打数１安打０打点０四球０犠打０盗塁０ＨＲ
残念ながら褒められる内容ではありませんでした。打撃は甘く入った球をレフト戦に返せた一方、外の球に手を出しカウントを悪くする場面も・・・
守備でも「いや、それは取ってくれよ」というような当たりもちらほら。残念ながらまだまだのようです。
【８番・レフト】重信 慎之介選手 左外野手 ２４歳（２年目）
内容 ４打数２安打０打点０四球０犠打０盗塁０ＨＲ
注目したいのは３打席目の二塁打。これは足でもぎ取ったものでなく、きっちり甘く入った球を引っ張りライト線に転がした打球でした。２打席目の安打も上手く打ち返しセンター方向に放っており、打撃面で一定の成果を出すことが出来ました。
【代打→サード】山本 泰寛選手 右内野手 ２４歳（２年目）
内容 １打数１安打４打点０四球０犠打０盗塁１ＨＲ
まさかのグランドスラム。外に逃げる球に空振りするなど、外への球の対応は課題として残っていましたが、バットの先の当たりを崩されながらもレフト方向に引っ張りホームランにするという、明らかに打撃面での向上が見られました。もともと守備面での評価は高いため、打撃でも期待できれば起用しやすい選手になれるでしょう。
これにて今シーズンの巨人全試合終了。しかし今月にはフェニックスリーグ・ドラフト会議などまだまだ話題は尽きません。
