読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2017年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題 育成4位 羽黒 田中 優大選手  高卒右投手

 

指名あいさつを終えた田中は、緊張した面持ちで背筋を伸ばした。

 「やっとプロ野球選手になったという実感が湧いた。まっすぐが自分の武器。中田翔選手(日本ハム)と対戦したい」

 自慢の直球は最速143キロで鋭いスライダーとシンカー、カーブを操る。1メートル83、75キロと長身細身のスリークオーター右腕は異色の経歴だ。

 羽黒高には一般入試で入学し、当時は外野手。身体能力の高さに驚いたチームメートの提案で、2年春に投手に転向した。昨夏の山形大会は3回戦で敗れたが、全3試合に救援登板。3年春には主戦投手として県準優勝に貢献し、東北大会で8強に進出した。今夏は全3試合に先発し、準々決勝で山形中央高に2-6で敗退した。

 甲子園未出場だが、投手歴1年半で大きな成長を見せた田中を、プロの目は見逃さなかった。担当の吉武スカウトは「細いけど身長があって身体能力も高い。負けん気の強いピッチングもいい。支配下(登録)にいける能力を持っている」と評価。育成4位指名に至った。

 目標に掲げた巨人・田原は、昨季64試合に登板するなどG投のタフネス右腕。田中は「すごく三振を取るイメージが強い。自分も三振を取れるピッチャーになりたい」と目を輝かせた

羽黒・田中、巨人育成の星に!2年春に外野手から投手転向/東北スポーツ (2/3ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

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【田中選手の紹介】

183センチ75キロ 右投げ右打ち

 外野手から身体能力を買われ投手コンバート。転向一年ながらサイドスローに近いフォームで最速143キロを記録している。武器は打者に向かっていくほどの曲がりのスライダーやカーブ・シンカーを投げることができます。

 まだ先発経験少ないながらも入団テストで身体能力の高さを披露し合格。今の巨人に少ない変則身体能力型の投手であり、先発・リリーフ両面が期待されます。

 

支配下への課題】

 身体能力型の球の出所がわかりにくいタイプであるため、現状は常時130後半ですが、球速が常時140前半になれば奪三振率が上がるでしょう。また変化球を制御しきれていないため、武器であるスライダーを含めた変化球を制御できなければ、捕手が内角に要求できないため、投球の幅が狭まってしまいます。特にサイドに近いスリークォーターは際どいコースに投げることで相手に踏み込ませず見逃しを奪うことが求められるため、変化球の精度アップが課題となります。