読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2018年巨人の春季キャンプメンバーが発表。ドラフト組は3人が1軍抜擢

 巨人は20日、春季キャンプの1、2、3軍メンバー振り分けを発表した。

 1軍には野上、ゲレーロヤングマンの新戦力に、岸田、若林、田中俊のルーキートリオが名を連ね、育成からも松原、成瀬が抜てきされた。内海、山口鉄、亀井、脇谷らは2軍スタートで、上半身のコンディション不良を訴えているドラフト1位・鍬原や、昨秋に左手首を痛めた宇佐見は故障明けを考慮して3軍となった。キャンプは2月1日から宮崎市の「KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園」で、同15日からは沖縄・那覇市の「奥武山公園・奥武山総合運動場」で行われる。


 ◆1軍
 ▽投手 菅野、マシソン、吉川光、野上、畠、西村、田原、ヤングマン、谷岡、中川、山口俊、カミネロ、池田、戸根、篠原、田口、※成瀬
 ▽捕手 小林、岸田、田中貴
 ▽内野手 寺内、吉川尚、坂本勇、阿部、岡本、マギー、山本、若林、田中俊
 ▽外野手 陽、ゲレーロ、長野、橋本到、重信、※松原



 ◆2軍
 ▽投手 森福、沢村、大竹、内海、宮国、桜井、山口鉄、高田、大江、※坂本工、※高井、※アダメス、※メルセデス、※高木
 ▽捕手 大城、河野、※高山
 ▽内野手 脇谷、北村、中井、辻、吉川大、※マルティネス
 ▽外野手 亀井、石川、立岡、柿沢、和田、青山



 ◆3軍
 ▽投手 杉内、鍬原、今村、与那原、リャオ、※山川、※堀岡、※巽、※山上、※田中優、※橋本篤、※田中大
 ▽捕手 宇佐見、※広畑、※小山
 ▽内野手 湯浅、増田、※比嘉、※折下、※田島
 ▽外野手 村上、※加藤、※笠井、※松沢、※荒井


 ※は育成選手

【巨人】宇佐見、故障明けでキャンプ3軍スタート…振り分け発表 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

 

【春季キャンプメンバーを発表。戦力見極めの意図も】

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 20日に巨人は1・2・3軍の春季メンバーを発表。怪我明けの今村・宇佐見・鍬原選手はリハビリ組として3軍に。支配化候補として挙がっている育成の成瀬・松原選手は1軍キャンプに抜擢され、ドラフト組からは2位の岸田選手、5位の田中選手、6位の若林選手も招集されています。

 1軍に招集されたメンバーについては、阿部・坂本選手などの1軍スタメンメンバーのほかにも、早期に戦力として見極めたいと話していた新加入のヤングマン選手とFA加入の野上選手。また投手としては先発ローテ候補の谷岡選手や中川選手や不足左腕中継ぎとして戸根選手が呼ばれており、マイコラス選手が抜けて穴が開いた先発ローテに起用する選手、薄い左中継ぎとして使える選手を見極めたい意図が感じられます。

 捕手については宇佐見選手がリハビリ組のため田中選手が昇格。もともと3名を春季には招集すると報道されていたため、小林選手は当確で当初は宇佐見選手と岸田・大城選手のどちらかが予定されいたが、結果として岸田選手が選ばれました。年齢を考えたら大城選手が呼ばれないとまずいのですが、それだけ課題があると判断されたということでしょう。もしくは宇佐見選手のキャッチャー以外での起用も見据え、早期に起用できる守備型の岸田選手の能力を見ておきたい、ということもありえます。

 

 【2軍メンバーはベテラン組が並ぶ中で育成投手は多数昇格。】

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 2軍は内海・大竹選手などベテラン組が並びますが、その中で前年は2軍実績がほとんど無いながらもウインターリーグで好投した高井・坂本工選手が2軍組に呼ばれています。

 ドラフト組では3位の大城選手と4位の北村選手が2軍メンバーに。北村選手は素材型であるため納得ですが、即戦力社会人であるはずの大城選手がここにいることについては由々しき問題です。

 また7位の村上選手も3軍組になっており、守備と走塁は一軍クラスと評されながたも、当初の課題だった打撃がそれ以上に足を引っ張っていると評価され、非常に時間がかかると判断されたということでしょう。

 

 ただ1軍キャンプは13日まで宮崎、15日からは沖縄と2段階で組まれたキャンプとなるため、メンバーの途中交代もありうる日程になっています。特に現状の実力を把握しておきたい若手の入れ替えはそれなりに行われることが予想されます。