読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

18年巨人3軍の構想と期待。今季期待したい選手は

 

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 今回は18年の巨人3軍の構想、17年は篠原・田中・青山・増田選手が育成から支配下され、3軍の役割も一定の効果が出始める一方、高齢化した巨人建て直しのためにはまだまだその役割を強化することが求められています。

 そんな3軍ですが、18年はコーチ陣の刷新はもちろん、その環境も去年と比べ大きく変容しています。そこで2軍記事と同様、18年の巨人3軍の置かれた状況は去年と比べ何が変わったのか。そこについて触れたいと思います。

 

【18年巨人3軍は何が変わったのか】

【①試合数の削減】

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 これは2軍記事でも言及しましたが、17年の巨人3軍は試合数が107試合と異常に多く、楽天育成チームが50試合、ソフトバンク3軍が80試合なのを鑑みればその多さは一目瞭然です。

 特に3軍は独立リーグや社会人チームとの遠征試合が多く、試合数が増えればそれだけ移動時間も増えるため、本来練習や体つくりに割くべき時間が移動時間に消えてしまう問題がありました。試合のためのチーム維持、練習にさける時間が少ないことから、時間はかかるが光るものがある原石タイプの選手でなく、大卒や独立リーグのある程度体ができている選手が優先的にとられ、1.5軍タイプの選手ばかりが揃う歪な構造になっていました。

 しかし江藤3軍監督と鹿取GMは「育成選手は体も技術も未熟であり、練習や体つくりに時間を割くべき」との方針から試合数削減を検討。18年4月現在では合計5~60試合と半分近くに削減されています。

来季は、3軍の日程も大きく見直す。今季は109試合を行ったが、育成により力を注ぐため、試合と練習の比率を調整しながら、選手一人一人の土台作りに取りかかる。

 「3軍にいるのは、これからの選手。体作りに力を入れていきたい。鹿取GMも(今季に比べて)試合数を減らしていくと話をしていた。練習の方に力を入れていけると思う。実戦も大事だし、練習も大事。練習の比重を高めながら、良い時間を過ごしていけたらと考えています」

 来季、充実のスタートを切るために、ファームの選手にはオフの過ごし方と、意識の持ち方を高く望む。

【巨人】江藤新3軍監督、強打者育てる : スポーツ報知

 

 【小野路球場の利用開始】

「巨人 3軍 小野路」の画像検索結果

 これは17年夏ごろより利用を開始したものですが、これまで巨人3軍は自前の練習場がなく、ジャイアンツ球場は1・2軍優先のため両軍が使わないときしか練習できない問題がありました。このため練習ができない時間は試合をさせるしかなく、そのための遠征試合の多さにつながっていました。

本拠地ジャイアンツ球場の使用は1、2軍が最優先。3軍は1、2軍が使用しない日程に限り、屋外のグラウンドで練習を行うことができる。屋外の使用中は、スペースの限られた室内またはウエートルーム、球場外周のランニングなどで調整を行う。スペースの限られた室内では外野ノックができず、シート打撃なども実戦に即した形では行い難い。練習のタイムスケジュールは屋外の状況次第。2軍の屋外練習取材中には、たびたび外の様子を確認する3軍選手、首脳陣らの姿を目にすることがある

巨人川相監督「それが3軍」練習環境求めどこにでも - プロ野球番記者コラム - 野球コラム : 日刊スポーツ

 

  新たに2軍専用球場を23年完成予定で建設しており、完成後は現在のジャイアンツ球場を3軍が使うことになりますが、それまでの期間の繋ぎとして、17年の7月より東京町田市の小野路球場を月に数回練習に利用できる契約を締結し、このときは3軍が借り切って一日中練習ができるようになりました。

巨人の3軍が6日、東京都町田市にある小野路球場の使用を開始した。球場のサイズは両翼93・5メートル、中堅120メートル。外野天然芝の球場が、ファーム専用の新球場が東京都稲城市に完成する23年3月まで、本拠地ジャイアンツ球場に続く第2の拠点となる。

 当面の使用は、2軍と本拠地での練習予定が重なる日に限られている。月に数回程度の見込みだが、川相昌弘3軍監督(52)は「朝から夕方まで、1日ずっと3軍だけで施設を使わせてもらえる。本当にありがたい」と感謝する。日頃から複雑な環境で練習を行う3軍にとって、第2球場の確立は大きな意味を持つ。

 これにより練習に割ける時間が増えたことで、技術・体が未熟で時間がかかるが、大成する可能性がある選手の獲得を行えるようになりました。

 

【③高卒・素材型選手獲得にシフト】

 この方向性が顕著に現れたのが17年育成ドラフト。それまで育成選手の獲得は独立リーグ選手が大半を占めていました。

1 増田大輝 内野手 徳島インディゴソックス
2 小林大誠 捕手 武蔵ヒートベアーズ
3 松沢裕介 外野手 香川オリーブガイナーズ
4 田島洸成 内野手 武蔵ヒートベアーズ
5 大竹秀義 投手 武蔵ヒートベアーズ
6 山下篤郎 投手 鎮西高
7 矢島陽平 投手 武蔵ヒートベアーズ
8 長谷川 潤 投手 石川ミリオンスターズ

ドラフト会議2015 : 日刊スポーツ

 

16年巨人育成ドラフト

1 高井俊 投手 独立L新潟
2 加藤脩平 外野手 磐田東
3 山川和大 投手 独立L兵庫
4 坂本工宜 投手 関学大
5 松原聖弥 外野手 明星大
6 高山竜太朗 捕手 九産大
7 堀岡隼人 投手 青森山田
8 松沢裕介 外野手 四国IL・香川

プロ野球ドラフト会議 : 日刊スポーツ

 15年は5位の橋本選手を除きすべてが独立リーグの選手であり、16年は高卒・大卒選手も加わったものの、15年であまり獲得できなかった外野手が中心となっており、試合をする上での不足ポジションの補強の意味合いが強いものとなっていました。

  しかし17年育成はそれまでの流れとは大きく異なり、素材型が中心の獲得となっています。

 

 17年巨人育成ドラフト
育成1位 比嘉 賢伸 (盛岡大付(甲)、内野手、右左)
育成2位 山上 信吾 (常磐、投手、右右)
育成3位 笠井 駿 (東北福祉大、外野手、右右)
育成4位 田中 優大 (羽黒、投手、右右)
育成5位 広畑 塁 (立正大、捕手、右左)
育成6位 小山 翔平 (関西大、捕手、右左)
育成7位 折下 光輝 (新野、内野手、右右)
育成8位 荒井 颯太 (関根学園、外野手、右右)

2017年ドラフト指名選手:プロ野球:野球:スポーツ報知

   これは試合数が減ったことで試合維持のためなか必要な選手が減り、小野路球場も活用できることで素材型選手の練習時間が確保できるようになったことが大きく、今後獲得する選手層にも影響してきます。

  それでは各ポジションごとの期待選手について触れていきます。

 

 

【投手】

 

3軍の投手事情、先発ローテは以下のようになっています。

ローテ:橋本ー與那原ー中継ぎ

中継ぎ左:田中大・巽

中継ぎ右:山川・高井・田中優・堀岡・山上

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 投手に関してはこのあたりの選手を中心にリハビリ組が登板するといった形になります。ローテとしては橋本選手を中心に形成されていますが、、先発として5イニング以上投げるのは橋本・メルセデス(現状3軍)くらいであり、ほとんどは中継ぎとして1~2イニングを5~6人体制で投げぬく中継ぎ連投制となります。

 これは先発候補選手が少ないことも原因ですが、3軍はまだまだ投手として技術・肉体面が未熟な選手が多く、このような選手をいきなり先発でロングイニング投げさせるのは怪我や精神面への負担のリスクがあるため、中継ぎとして短いイニングで徐々に実戦に慣れさせる目的となったものであり、ローテはあってないようなものとなっています。

 

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  投手のなかで注目となるのは17年育成4位入団の田中優大選手。外野手から身体能力を買われ二年に投手コンバート。経験は一年足らずで横手投げから140キロを出せるようになった、曲がりが大きいスライダーが武器の右腕投手。

 すでに3軍登板を果たし東京国際大相手に1回無安打無失点でした。武器となるような変化球がスライダーのみ(カーブなどは投げれる)、投球実績が少ないなどまだまだ時間がかかる選手ですが、今期は3軍で体つくりを優先しながら20試合前後に出場し将来的なセットアッパーとして期待したい選手です。

 

内野手編】

 左:田島(二)・比賀(遊・三)

 右:湯浅(二・遊)・折下(一・三)

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  内野手からは17年8位指名の湯浅大選手。17年支配下唯一の高卒指名選手となり、一年目ながら3軍でショートとして起用されています。

 スカウトからは常に次の塁を狙う走塁意識・技術の高さを評価され獲得されましたが、守備の安定感は新人合同練習で社会人選手と比べても非常に安定した守備・グラブ裁きを見せていました。

湯浅が機敏に動き回る。軽快にかつ丁寧に―。3軍の那覇キャンプ2日目。シートノックでは二塁に入り、見事なグラブさばきを披露した。身長172センチ、70キロの小さな体だが、右へ左へダイナミックに移動。守備範囲の広さを見せつけた。「守備、走塁には自信があります。武器の一つだと思います」と胸を張った。

 円谷3軍内野総合コーチは、湯浅について「体は小さいけどいいエンジンがついている。排気量が大きい」と話す。高性能エンジンは車の大小にかかわらず、アクセルを軽く踏むだけで一気に加速する。湯浅も同じ。軽くスタートを切っただけに見えるが、一気にスピードに乗る。それが守備範囲の広さや打撃につながっている。練習中もコーチからのアドバイスや意見に、目を輝かせて話を聞き、すぐに実践するという。野球に取り組む姿勢は貪欲だ。

【巨人】ドラ8湯浅、抜群の加速力で守備広範囲カバー : スポーツ報知

 


2018/01/12 巨人 湯浅大 新人合同自主トレ 内野ノックショート守備

 

 これまでの巨人には足の速い選手というのはいましたが、その足の速さを走塁や打撃に活かせる技術を持った選手が鈴木選手以降現れませんでした。湯浅選手には安定した守備、相手バッテリーをかき乱す俊足巧打選手としてぜひ大成してほしい選手です。

 

【外野手編】

左:加藤(右)・松澤(左)

右:笠井(中・右)・荒井(右・左)

 

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 外野手の中では16年育成2位指名の2年目高卒外野手の加藤脩平選手。1年目は3軍のみで181打数32安打で打率1割台ながらも3HRを放っており、今年は下半身ががっしりとしており、2年目ながらクリーンナップを任されすでに本塁打も放っています。

 2年目ながらキャンプにも召集された松原選手は俊足巧打型であり、加藤選手には今の巨人に不足する長打タイプの左のスラッガーになることが期待されており、今期は2軍昇格が目標となります。

 

【総評】

 こちらも1~2年目選手中心でまだ未熟なタイプの選手が多いため、試合結果も黒星続きになる可能性が高いです。ただ3軍というのは勝敗よりも個々の結果が求められるチームとなるため、その中で勝敗よりも各千種の結果に注目していきたいと思います。