東京六大学野球の法大は２４日、神奈川・川崎市のグラウンドで神奈川大学野球の関東学院大とオープン戦を行い、１４－３で勝利した。今春のオープン戦初戦で、主将の向山基生外野手（新４年）の左中間への３ランで先制し、吉岡郁哉内野手（同）の右越え２ラン、中村浩人捕手（同）の左越えソロなどで１４点を奪い、４投手の継投で抑えた。
左腕・森田駿哉投手（同）が九回に登板。この日最速となった１４１キロの直球を中心に、１四球を与えたものの無安打無失点に締めた。先制３ランの向山は「２ボールからだったので、真っすぐを狙っていた。オープン戦でも走塁の意識を高く持っていこうと話していて、盗塁は少なかったけど、追加点を挙げていけたのはよかった。優勝の目標へ向けて、オープン戦も勝ち続けていきたい」とホッとした表情を見せた。
吉岡は「つなぐ意識でいた。４年生となるので、自分も試合に出て優勝できるようにしたい」と話し、中村は「大学の試合で初めてのホームラン。まず、投手陣をリードしていきたい」と笑顔を見せた。
しかし、青木久典監督は「課題は多い。ホームランを打った後に、バントを決められないとかでは…。初戦勝てても、大味な試合をやっていってはいけない」と気を引き締めた。
法大、関東学院大とのオープン戦初戦に勝利 主将・向山３ラン＆森田が１回無失点／六大学 - 野球 - SANSPO.COM（サンスポ）
【向山選手の紹介】
１８４センチ８０キロ 右投げ右打ち
ポジション：ライト・センター
大学通算２本、内野手ながらセンター・ライトとして起用されることが多い右打ち外野手。５０メートル６秒台の俊足による広い守備範囲と通算打率.３５０の巧打が売り。また巧打ながら振り切る鋭いスイングが特徴であり、ライナー性のホームランも２本記録しています。
送球面でも遠投１０５ｍと外野手として平均的ですが、送球精度を評価されており、守備としては即戦力として評価されています。
法政大学 向山選手の逆転勝利へのタイムリー：東京六大学野球２０１６年 春季リーグ明大戦
【指名への課題】
ホームランは低い弾道のライナー性のものであり、基本的には巧打が売りの中距離打者。広い守備範囲と打率が売りのため、俊足巧打で上位指名とはなりにくいタイプです。
また打撃自体もレフト線の引っ張りの打撃が多く、上手いライト線のヒットが少なく、外に逃げる球を見逃せず空振りする場面が見られます。本塁打が期待できるタイプでないため、アベレージヒッターとして期待するには外の球への対応が課題となります。
【指名順位予想】
順位としては９位～育成２位が指名候補となります。大型野手とはいえ、タイプとしては右打ちの俊足巧打型。しかもゾーンに課題を持っているとなれば上位指名は難しい選手です。
左打ちならばもう少し高い順位も狙えましたが、もう少し本塁打が欲しいところです。
