<東都大学野球:立正大6-5亜大>◇26日◇神宮
プロ注目の立正大・釘宮光希投手(4年=日大三)が、6回1失点の好リリーフで今季初勝利を挙げ、1勝1敗のタイに持ち込んだ。1点ビハインドの4回から登板。
6回に1点を奪われたが、7回以降は無安打投球。9回には147キロをマークし、力で押した。開幕から連敗を3で止めた右腕は「負けが続いていたので、1勝するのは難しいと感じた」と振り返った。
【釘宮選手の紹介】
175センチ75キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・カットボール
ゆっくりとタメをつくり、そこから体を前方に倒すように投げ下ろすフォームから最速150キロ、常時140キロ台のストレートとスライダー・カットボールを武器とする右腕投手。ストレートを主軸とし、そこから落ちるボールで空振りを奪う流れが主な投球内容となっています。
高校時代より注目株として立正大に入団するも、1年冬に関節の痛みから投げることが出来ず長期離脱。様々な治療法を試すも上手くいかず絶望する中で、接骨院から進められた腕立てを半ば自暴自棄になって試すと痛みが消えたという経歴の持ち主です(本人は肩甲骨が広がったことが治った理由だと分析している)
今季は8試合登板で26.1/3イニング1勝2敗防御率3.42とリリーフ起用がメインとなっています。
2018/4/26 釘宮光希 (立正大学) 4年春 亜細亜大学戦より 147km/h 計測
【指名への課題】
釘宮選手が大量失点した試合は何れも先発登板したときであり、特に4~5回から露骨に制球が悪くなっています。ストレートは低めに決まらないようになり、変化球は抜け球が増えています。
現状大きな武器がストレートとスライダーのため、制球が悪くなりこの二つが決まらなくなると、一気に投球の幅が狭まり球数が増え、それによりスタミナを消費しさらに制球が悪化するという悪循環に陥っています。
またクイックもあまり速いほうではなく、クイック時は制球も悪化します。このため先発としてはあまり期待できず、中継ぎ起用がメインとなっています。
【指名順位予想】
戦力としてみるなら中継ぎとなりますが、クイックの課題・ロングイニングの目処の厳しさからいきなりの勝ちパターン起用は難しい選手です。一方で敗戦処理で起用しようにも、敗戦処理に求められるイニングイーターとしてはスタミナが課題となるため、勝ちパターン起用を見越して2軍で鍛える選手となります。
高校時代は上位候補と評価されるなど潜在的素材評価は高い一方、先発として育てるには見込みが薄いため、中継ぎ素材評価として6~7位指名となります。