読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第1回2018年読売ジャイアンツドラフト指名予想【1位~4位】

  今回は第一回読売ジャイアンツ2018年ドラフト指名予想を行いたいと思います。

 いきなり指名予想に行く前に、6月時点での巨人のチーム事情の変貌について触れておき、その上で指名予想に行きたいと思います。ちなみに補強ポイントについては下記記事を元に行うため、先にそちらに目を通すとすんなり見れると思います。

 

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【巨人チーム事情のポジ要素とネガ要素】

 まずはポジティブ要素についてですが、何と言っても岡本選手の活躍。坂本選手以来の高卒生え抜きスラッガーとして期待できる活躍をしています。

 また2軍では和田恋選手が4番に座りチームトップの6HRを放つ活躍をしており、17年ドラフト組3位の大城選手、5位の田中選手、6位の若林選手も起用に希望が持てる結果を残しており、野手に関しては明るいニュースが多い内容となりました。

 

 一方ででネガ要素は投手。去年先発の一人だった畠選手が急性腰痛でまだブルペン投球段階で復帰時期は未定。田口選手もスタミナ獲得のための体重増に失敗し見る影もありません。

 先発炎上は2軍も悲惨な状態であり、期待の大江・坂本工選手が相次いで炎上続き。鍬原選手は2軍では好投しているものの、クイックに課題があるなど即1軍ローテになるかは不透明です。

 

  また中継ぎも宮国選手はパワーカーブを覚え活躍しているものの、中川選手は先発調整をしたら球速が10キロ近く落ち2軍。篠原選手も負けパターン起用も試合を作れず、中継ぎも頭数が少なく負担が大きくなっています。

 これを踏まえ、18年ドラフトは即戦力・素材型先発を満遍なく獲得する必要があり、中継ぎも補強ポイントとなります。

 

【指名獲得数について】

支配下獲得数について】

 指名予想をするうえで大切になるのが何名獲得するのかということですが、獲得数を考慮するためには、一方で何名戦力外になるかを考えなくてはなりません。

 現在の巨人支配下枠人数は66名。支配下上限が70名のため、4名の空きがあります。一方で今季の戦力外候補選手ですが、前2年の大量戦力外もあって今季の戦力概数はあまり多くありませんが、一方で1軍登板が全くないベテラン選手の引退が予想されます。そのため戦力外・引退候補数は最大8名となっています。

 そのため今季支配下獲得は8名と予想しています。

 

【育成獲得数について】

 現在巨人の育成選手は24名。去年より育成選手の傾向を高卒・素材型にシフトしており、育成指名もチーム再建の上で非常に重要なものとなっています。

 そんな育成選手は契約上限はないものの、選手をやみくもに獲得すれば練習場がパンクし全体効率が落ちてしまいます。まだ3軍専用施設が無い以上獲得数のバランスは考えなければなりません。

 そこで今季の育成戦力外数ですが、候補としては最大5名。そのため獲得数は同じ5名とします。

 

【今回指名予想のルール】

支配下8名、育成5名を予想

②各順位2名予想。1位については外れ1位も予想。

③1位~3位。4位から7位。育成1位から3位。育成4位から5位と全4回で予想。

④現時点でプロ志望を出すの見込みが薄い選手は除外(進学希望を表明している場合など)

 

 

 

 

【1位指名候補①】パナソニック 吉川 峻平選手 社会人右腕投手ãããã½ããã¯ãåå·ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 シンカーを武器とする先発右腕であり、社会人No.1と評価されているドラフト1位候補選手。計算できる先発が少ない巨人にとってはぜひ獲得したい選手であり、岡崎スカウト部長も「社会人トップクラス」と評価している選手です。

 

 


2018/04/26 パナソニック・吉川峻平投手

 

 

【1位指名候補②】八戸学院大 高橋 優貴選手 大卒左腕投手

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 今季田口選手が不調であり、若い左腕先発が大江選手以外以内状況のため、左の即戦力左腕先発としての獲得となります。

 最速152キロながら、今季は8~9割で打たせて取る投球術に挑戦しており、まだまだ成長の余地もある左腕。ぜひとも獲得したいところ。

 同じ1位候補左腕の富士大・鈴木選手ですが、怪我が多く18年春のリーグも怪我で投げていません。吉川尚・鍬原選手とドラ1が2年連続で怪我で早期離脱しているため、怪我持ちのドラ1は避けると思われます。

 


2018/03/29 八戸学院大・高橋優貴投手

 

 

 

【はずれ1位指名候補①】日体大 松本 航選手  大卒右腕投手

 

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 先発ローテが崩壊状態の今の巨人にとって即戦力先発は確実に1名は欲しいところ。その中で本格派ドラフト1位として評価の高い松本選手を挙げています。3年生のころはキレのあるストレートを武器とする一方、変化球が大きく逸れるなど課題もありました。

 しかし4年になりストレートはおとなしくなった一方、変化球のキレと制球がよくなり、少ない球数で完投できるようになっています。即戦力ローテとしての獲得となります。

  一方でスタイルチェンジしたことによりパワーバッターに推し勝てるかどうかが未知数となっており、首都大学リーグは打者レベルがあまり高くないため、はずれ1位としています。

 

 

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【はずれ1位指名候補②】HONDA 齋藤  友貴哉選手  社会人右腕投手

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 最速153キロ、183センチ19キロの大型右腕投手。巨人もストレートのキレを評価しており、先発起用で結果を残していることから、上位指名候補の一人となっています。

 大卒上位候補を選択肢に入れていましたが、怪我で離脱している選手が多く、ドラフト1位指名選手が2年連続で離脱しているため、怪我持ちの選手は指名候補からはずしました。

  

 

 

 

【2位指名候補①】大阪桐蔭 藤原 恭大選手 高卒左外野手

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 今の巨人で求められる左の若いスラッガー外野手。理想をいえば3位ですが、今年の巨人の動向を見ている限りBクラスの可能性が高そうなため、3位だと後半の指名になり取れない可能性があります。そのため2位指名となっています。

 

 

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【2位指名候補②】日本生命 高橋  拓巳選手

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 大学では順位縛りから指名漏れとなるも、日本生命では1年目から起用されている上位候補であり、先発・リリーフ両面で起用される左腕投手。巨人としては先発候補としての獲得となります。1位は何れも先発投手ですが先発ローテがかなりぎりぎりの現状ではこの年に2名は獲得したいところです。

 

【3位指名候補①】立命大 辰己 涼介選手 大卒左外野手

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 リーグ最多安打記録に挑む身体能力外野手。巨人にとって欲しいライト・センターを守れる左の外野手です。ただし体が非常に細く、即戦力として評価するにはシーズンを戦うスタミナ面が心配されるため、辰己選手を獲得するならもう一人獲得が必要となります。

 

 

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【3位指名候補②】明秀学園日立 増田 陸選手 高卒右内野手

 

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 ポスト坂本選手としての獲得。去年内野手大量獲得があったため内野手の獲得があるのか疑問に思われるかもしれませんが、坂本選手も今年で30歳となり世代交代を考える時期になっています。

  吉川選手は本職はショートですが守備範囲を活かせるセカンド起用が合っているため、あくまで吉川選手を挟まずの交代とします。

  岡本選手が一軍スタメンになるまで4年かかったことを踏まえ、それより時間がかかるショートでは5~6年はかかるため、坂本選手がショート守備が厳しくなる 35辺りで出てくることを期待し、今高卒での獲得となります。

 

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【4位指名候補①】中央学院高  大谷 拓海選手 高卒左外野手

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  藤原選手を取らなかった場合の高卒左外野手としての獲得。投手もしていますが、巨人は野手評価のため外野手として獲得します。実績面から藤原選手より下となりますが、リストの強さが評価される通算25発のスラッガーのため、獲得候補の一人となっています。

 

 

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【4位指名候補②】明徳義塾 市川 悠太選手 高卒右投手

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 外野手は必要ですが、一方で若い投手が少なく将来を見据えた獲得も必要。そこで速球派サイドスローで先発投手の市川選手を獲得候補としています。

 サイドスローながら最速146キロのストレートとキレのあるスライダーが武器。明徳最高クラスの投手で評価されていますが、スタミナ不足によりイニング後半の失点率の高さや制球などまだまだ課題はありますが、それだけロマンを備えた選手ともなります。

 


2017/11/14 市川悠太 (明徳義塾高校) 神宮大会 決勝戦 完封勝利 2年秋 141km/h 計測

 

 【なぜこのような指名となったのか】

  これで1~4位が終了。次回は5~8位となります。今回の指名に関しては即戦力先発が中心となっており、原因は田口選手の不調・畠選手の長期離脱、FA選手の不安定状態となっています。田口選手については調整が必要にもかかわらず2軍に落とせない状態が続いており、先発の薄さを象徴しています。菅野選手も今は調子を取り戻しましたが、序盤は不調で先発ローテが崩壊していました。

 そのため1~2位は先発が中心となりましたが、一方で16・17年のドラフト1位が怪我・コンディション不良で長期離脱しており、有望株でも怪我持ちは避けると思われます。

 そのため18年に怪我で離脱している富士大・鈴木選手や東洋大・梅津選手。過去に血行障害の手術暦がある東洋大・上茶谷選手を1位候補からはずしました。

 

 

 先発投手以外は高卒内野・外野手を中心に素材型指名が主となっています。今季岡本選手が4番に座るほどの活躍をしており、ここまで3年かかりましたがそれでも21歳。和田恋選手も2軍で結果を残しており、育成に時間がかかるクリーンナップ候補はやはり高卒から育てなければ難しいことを象徴づけました。

 そこで長打力が魅力の藤原選手・増田選手・大谷選手を獲得候補にあげており、特にライト・センターを守れるスラッガーは大卒・社会人で取れる可能性は低く、高卒から育てていかなければなりません。その結果このような指名となっています。

 

 次の5~8位予想です

 

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