読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

小柄ながら常時140キロを超える先発投手 東京ガス 臼井 浩選手 2018年解禁済社会人右腕投手

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東京ガスは今秋ドラフト候補の臼井が8回完投で9奪三振2失点と奮闘。しかし佐竹とのエース対決に敗れ「完敗です。1点差だけど内容は全然違う。自分はその場しのぎだった」と唇をかんだ。

 3年ぶりの初戦敗退。山口太輔監督は「臼井は責められない」としつつ「エースとして勝てる投球ができるよう、成長していってほしい」と話した。

東京ガス・臼井1点差も「完敗」今秋ドラフト候補が奮闘― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

【臼井選手の紹介】


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168センチ75キロ 右投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク

 経歴:光明相模原ー中央学院大東京ガス

解禁年:2018年

 

 セットポジションからあまりタメを作らず軽く振りぬくようなフォームから最速147キロ、常時140台のストレートを投げる小柄な右腕投手。序盤は制球重視で140前後のストレートでカウントを整え、空振りを奪うときに145近くのストレートを投げ込む。変化球としては縦のスライダーとカーブでカウントを整えながら、低めのカーブとフォークで空振り三振を奪います。

 

 東京ガス1年目はリリーフとして登板することが多かったものの、明治安田生命戦での敗者復活戦では延長18回の試合となり、ここで2番手で登板し12イニング1失点で174球を投げぬき注目株に上がりました。本格的に先発転向したのは2年目となる今年からとなっていますが、それでも18年地方予選では防御率1点台を誇っています。

 現在は先発・中継ぎ両面で起用されており、18年都市対抗でもトヨタ自動車戦で先発登板。結果は敗退だったものの、9回2失点と結果を残しました。

 

【指名への課題】

 先発登板すると球数が非常に多くなっています。明治安田戦では12回174球、都市対抗では9回127球となっています。この原因は武器であるストレートのコントロールの問題となっています。ストレートが全体的に高めにいくことが多く、このためd者はついていきやすくファールにされることが多くなっています。一方で低めに決まれば甘いところにいっても相手は見逃し三振となっており、低めに決まれば手が出ませんがいかんせん高めにいき、空振りを奪えるほど高めにも抜けないためバットに当たってしまい球数が増えています。

 

 変化球についてはカウントを取る球もあまり落差がないためカウントは取れるもののカットされやすく、コースぎりぎりに投げれる球もめったにないためこれも球数が増える原因となっています。

 これが登板間隔が空く社会人野球ならまだ問題ありませんが、中6日で投げぬいていくプロ野球となると話が変わります。また臼井選手は最初からギアを上げて投げていくタイプのため、シーズン1年を投げぬく体力が持たない可能性があります。

 

【指名順位予想】

 先発起用はされているものの最初からギアを上げていくタイプであるため、プロ入り後はイニング跨ぎも出来るセットアッパーとして獲得したい選手です。先発として安定して起用するには、現状の変化球に加えて小さく曲がるスプリットやタイミングを外すチェンジアップ、芯を外して球数を減らすカットボールの何れかが欲しいところ。

 現状では中継ぎとして評価するため指名順位は5位~6位となっています。ストレートの制球が上がればもう少し高めに順位にもなってくるではと思われます。