<全国高校野球選手権:浦和学院9-0仙台育英>◇12日◇2回戦
5年前の13年にも初戦で対戦し、サヨナラ負けを喫した因縁の相手にリベンジを果たした。先発した渡辺勇太朗投手(3年)が6回3安打7奪三振の好投。自己最速タイの149キロの直球を中心に、2種類のスライダーを有効に使い相手打線を打ち取った。
後を受けた永島竜弥投手(2年)も、2回を打者6人で完璧に抑えた。9回は美又王寿投手(1年)河北将太投手(3年)とつなぎ、4投手の無失点リレー。渡辺は「後にいいピッチャーがいっぱいいるので、1イニング1イニング全力でいった。打線に助けられました」と汗をぬぐった。
打っては5番佐野涼弥外野手(3年)が2安打4打点と打線をけん引。主将の蛭間拓哉外野手(3年)も本塁打を含む2安打を放つなど存在感を示した。蛭間は「5年前のリベンジを意識しつつ、自分たちの野球に集中しようと。(本塁打は)渡辺が頑張っていたので、ここで1発打ってやろうと思ってました」と笑顔を見せた。
【蛭間選手の紹介】
【指名順位予想】
U-18にも招聘されており、今季であれば藤原選手に次ぐ左の長距離外野手です。今季はライト・センターが出来る長距離打者は右打者が多く、左打者の多くがレフトメインのため他の選手とはある程度差別化されており、順位縛りがない限り指名漏れの可能性は低い選手です。ただ打撃面の評価については荒さもあり、身体能力の素材型としてみるには174センチと上背のなさがネックとなります。
また打撃面でももうスラッガーとしてみるには、1年目からスタメンで出ていたわりに通算28号と本塁打数は物足りず一段落パワーアップが求められることや、インコースへの対応についても課題となるため、指名順位としては4位~6位上位となります。