読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

安定した上位候補 国学院大 清水 昇選手 大卒右投手

 

1回戦2試合が行われた。国学院大はドラフト上位候補の清水昇投手(4年)が3安打1失点完投勝利し、立正大に先勝した。中大は吉田叡生内野手(4年)の決勝打で亜大に逆転勝ちした。

 151キロ右腕、国学院大・清水がリーグ通算12勝目を挙げた。この日は最速145キロ、奪三振4ながら、打たせて取って完投。8回までは1安打投球だった。今夏は大学日本代表入り。東洋大のドラフト1位候補・甲斐野に「走者を出しても焦らず抑えていた」と刺激を受けた。11球団が視察し、DeNA・武居邦夫スカウトは「制球力とコーナーワークがいい。上位候補の一人」、巨人・青木高広スカウトは「完成度が高い」と評価した。

 ▼立正大・伊藤裕(主将が9回に完封阻止の1号ソロ)このまま終われないと思って打席に立った。次戦につなげたい。

国学院大・清水 1失点完投 スカウト11球団視察― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

 

【清水選手の紹介】

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180センチ80キロ 右投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・ツーシーム

 

 セットポジションから足を上げタメを作り、そこからスリークォーターで腕を振るくせのないフォームから最速151キロ、常時140前半のストレートを投げ込む。コーナーを突けるストレートの緩い変化のスライダーでカウントを整えフォーク・ツーシームで空振りを奪う投球内容となります。

 東都大学リーグの中でも3年生のころから注目されていた上位候補であり、2年生までは主に中継ぎ起用となっていました。春は疲労骨折でリハビリメインとなり3年秋から本格的に先発起用されると7試合で2勝ながらも防御率2点台と好投。4年春にはエース先発となり7戦3勝で防御率1点台を記録しています。

 これまでは先発として6~7回で降板することが多くイニング数が課題となっていましたが、秋リーグでは12日の立正大戦で9回1失点完投を遂げるなど8~9回まで投げぬく成長を見せています。

 


2018/09/19 國學院大・清水 昇投手

【指名への課題】

 清水選手の武器は低めコーナーをつけるストレートのコントロールであり、低めをつけるからこそツーシーム・フォークが活きていました。一方でその日の調子が悪くストレートが高めに浮く日は、フォークも見られてしまい、ストレートは空振りが取れず140前半でもあっさり外野に運ばれてしまいます。

 

 このため調子が悪い日は3~4イニングで降板してしまうことが多く、4年秋のリーグではそれが増えており防御率3点台と調子を落としています。その日のストレートのコントロールで試合内容が大きく異なってしまい、悪いなりに試合を作るという先発として計算するために大事な要素が課題となっています。あまりくせの無いフォームでタイミング自体は合わせやすいため、先発として一皮向けるにはストレートの球速が140中盤にまで上げてくる必要があります。

 

【指名順位予想】

 強豪東都大リーグの中で安定した成績は誇っているものの、最終リーグである秋は調子を落としています。しかし大きな課題はなく戦力として計算できる選手ではあるため上位指名候補となっています。このため指名順位は2位後半~3位となっています。