読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第3回(最終)2018年読売ジャイアンツドラフト指名予想【5~8位】

 

 

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 今回は5~8位指名となります。

 

 

【5位指名候補①】立正大 小郷 裕哉選手 大卒左外野手

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 立正大で1~3番を打つ巧打の外野手。スラッガーではないもののバットコントロールと鋭いスイングが魅力。またポジションもライトで足も速く、左の外野手が補強ポイントと合致します。
 ただし即戦力ではないため、順位は下位としています。橋本・立岡選手が中堅選手となり首も寒くなってきた立場となり、亀井・長野選手も30歳を超え引退もちらつく年齢となってきました。獲得後は2・3軍で起用して打撃面を強化し、2~3年後に1軍で起用したい選手となります。
  

【5位指名候補②】聖心ウルスラ学園 戸郷 翔征選手 高卒右腕投手

 


2018春高校野球九州大会 聖心ウルスラ戸郷投手vs明豊濱田選手第5打席

 横手投げの右腕で宮崎代表としてU-18代表と対戦し好投した投手。特に根尾・藤原・蛭間選手といった左打者に対し空振りを奪い続けました。
   今の巨人は投手の年齢は25歳以上が多く、特に支配下は年齢が高くなっています。このため先発・左殺しのセットアッパー両面での起用を見込んでの獲得となります。
 

 

 
 

【6位指名候補①】明桜高校 山口 航輝選手  高卒右外野手

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 投手としては最速148キロ、野手としては通算20本近くの強打の外野手として投打の二刀流で注目された上位候補選手でした。しかし2年時の亜脱臼で投手として登板できておらず、3年になっても痛みが引かず投手として公式登板はありませんでした。一方野手としてもベンチ、出場してもレフトに限られ、投手として起用できる見込みは薄い選手となっています。このため本人も野手として勝負したいと語っています。

 

 今現在も肩痛については大きなリスクとなっており、外野手としては投手としての強肩を武器としていましたが、脱臼はヤクルト・坂口選手のように肩弱になる危険性もあり治るまで時間がかかる選手となるため、下位指名としています。

【6位指名候補②】立命大 山上 大輔選手 大卒右腕投手

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 立命大で先発エースとして登板する右腕投手。フォークと出所が見にくい角度あるストレートが武器であり、先発・リリーフ両面で期待できる選手です。

 フォーク以外にも様々な変化球を持っていますが、ストレートを打ち返されやすいことと球数の多さが課題。1軍先発で使うにはあと一つ成長する必要があるため、獲得後は2軍で先発登板させながら球速アップをはかり1軍候補として育てていく選手となります。

 

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【7位指名候補①】SUBARU 高橋 史典選手 解禁済右腕投手 

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  大卒社会人3年目の解禁済右腕投手。大きな武器は伸びのあるストレートで、都市対抗では王子戦での延長戦で4回を投げました。

  今の巨人には先発降板後にイニングを投げれる選手が少なく、高橋選手はイニングイーターもできるため、先発が早い回で降りてしまった時の2番手。そしてリリーフに繋げるための7回の中継ぎとしての獲得となります。

 

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【7位指名候補②】藤嶺藤沢 矢澤 宏太選手  高卒左腕投手

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 最速148キロに高校生では打てないとされるスライダーが武器の小柄な左腕投手。高校通算27発で身体能力の高さも評価されていますが、投手としての指名となります。

 下位指名の理由としては身長があまりないことと、調子の波があり先発として計算するには課題となること。このため将来的な左のセットアッパー候補としての獲得となります。

 

【8位指名候補①】Honda鈴鹿 瀧中 瞭太選手 社会人右腕投手

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 最速152キロ、都市対抗で2回(2/3)を無失点で好投しています。巨人ではマシソン選手の引退が近づいている上に澤村選手の不安定さでパワータイプ中継ぎが不足する中での獲得となります。ただしまだ荒さがあり勝ちパターン即戦力とはいえないため、8位での下位指名としています。

 

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【8位指名候補②】延岡学園 小幡 竜平選手 高卒左内野手

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 遠投115m、強肩俊足のショート。まだ動きに硬さがあり本塁打はあまりないため、上位指名とは評価していません。ショートの高卒内野手はコンバートの汎用性の高さから、どの球団も毎年一人は指名しており、小幡選手はコンバートも見越しての獲得となります。ただ起用自体はショートであり、3軍のショートが湯浅選手のみで内野手も年齢バランスが悪くなっているため、最初は試合に出さず打撃・守備技術を磨かせていく選手となります。
 

【なぜこのような指名となったのか】

   18年ドラフト候補は当初の予想とは裏腹に、即戦力といえる選手があまりおらず素材型評価が多い結果となりました。このため上位指名は素材型・スラッガーを中心としています。

 今回の指名のテーマとしては

①長野・亀井選手の衰えに備え、ライトが出来て2~3年後に1軍起用ができる選手を指名

②長打型の若手野手が少ないため、岡本選手に続くスラッガー候補の獲得。

③先発投手については、1軍即戦力よりも不足する2・3軍ローテとして起用する伸び代、将来性期待での獲得がメイン。

④1軍失速の原因となった中継ぎ整備は急務のため、中継ぎは即戦力中心。

⑤下位指名は中継ぎを除き高卒・素材型で固める。

⑥17年の大卒・社会人内野手大量指名のため18年は大卒・社会人内野手指名はなし。

 

 このような6つのテーマで指名選手を選んでいます。特に今年は山口・西村選手という、巨人中継ぎの象徴だった2名が引退し、2軍は先発だけでなく中継ぎの人数もさらに足りなくなっています。3軍にいたっては打撃投手の長谷川投手を選手登録していたほどに不足しており、2軍でも中継ぎ選手を先発として起用しなければならないほど不足していました。ローテ自体も大竹選手が2番手先発になっており育成の場としてあまり機能できていません。

 

 

 一方野手については高卒をメインとしています。理由としては今回の戦力外は内野手の寺内選手と外野手の青山選手の2名に留まっていること。2次戦力外も野手についてはあまり含まれないと考えています。

 内野手については今年大卒・社会人で目玉になるような選手がいないことに加え、2軍でも北村・山本・辻・湯浅・増田選手がおり、3軍でも育成で比嘉・折下選手がいます。ここにさらに坂本選手の後釜となる高卒ショートが加わることを考慮すれば、ここに大卒・社会人内野手を獲得してもあぶれるだけとなります。

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 外野手についても青山選手が戦力外になったものの、2軍では橋本・立岡・松原・和田恋・若林選手。3軍でも笠井・村上・加藤選手がいます。去年育成8位の素材型・荒井選手も来年になれば少しずつ出場機会が増えるため、外野手を数多く指名してもこちらもあぶれてしまいます。ただ橋本・立岡選手の2名の年齢と現状を踏まえれば、来年の内容次第では戦力外もありえる立場であり、亀井選手の年齢も考えれば2~3年後に1軍起用できる外野手は必要です。

 そのため線が細いながらも身体能力の高い辰巳選手や、即戦力とはいえないながらも強肩巧打が期待できる小郷選手を指名対象としています。

 

次回は育成1~3位となります。

 

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