読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2018年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題 4位指名 大阪桐蔭 横川 凱選手 高卒左腕投手

巨人D4位・横川(大阪桐蔭高)が30日、指名あいさつを受けた。1メートル90の長身左腕は虎党の父に連れられ、幼少時から甲子園で阪神戦を観戦。今年は甲子園で春夏連覇を達成するなど縁が深い。「自分があそこ(甲子園)のマウンドに立って投げたら、お父さんも喜ぶ。投げてみたい」。阪神戦で、「凱(かい)」の名の通り、聖地に“凱旋(がいせん)”するのが一つの目標だ。 (大阪・大東市

父が虎党の巨人D4位・横川、目指すは甲子園“凱”旋! - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

 

 

【横川選手の紹介】

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190センチ85キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 ノーワインドアップから柔らかい腕の振りで長身を活かし角度をつけたフォームから最速144キロ、常時130中盤のストレートを武器とする大型左腕。落差があるカウントを整えられるカーブも大きな武器。

 横川選手を象徴するのが2年春の選抜。先発するも1イニングもたず4失点で降板。その後夏の地方大会でフォームを崩しエースの座を柿木選手に明け渡すこととなりました。

 しかし3年になり柿木選手が調整のためにベンチからはずれると先発するようになり、5~7回といったイニング数であるものの先発として安定した成績を残すようになり、夏の甲子園では高岡商業戦で先発。5回3被安打3死四球9奪三振1失点といった結果となりました。

  大型左腕で先発実績としては課題があるものの、潜在能力を高く評価された投手として、まさかの柿木選手より先の順位の4位で指名されました。

 


大阪桐蔭 今大会初登板⑩横川凱投手

【なぜ獲得されたのか】

  制球に波がある大型左腕という、大化けするか大コケするかのどちらかになる可能性の高い選手。投手層に余裕のあるチームなら問題ない指名ですが、中継ぎが薄く即戦力中継ぎの補強が必須だった巨人において、時間がかかる選手の指名をする余裕があるのかという点が問題となります。

   現在の巨人の若手左腕といえば田口・大江・橋本選手となります。しかし田口・大江選手ともに小柄の投手。橋本選手も球威よりコントロールで抑える選手のため、似たようなタイプが多くなっています。この中で長身左腕と大きくタイプの異なる選手を獲得することで、選手層全体のバランスをとった形となります。

  またこれまでの巨人は育成では恵体選手をとることはあっても、支配下ではどちらかというとまとまったタイプの投手を獲得することが多くなっていました。原監督になりスカウトを一新したこともあり、これまでとは違う新たなチームをつくるという意思表示のために獲得されたともいえます。

 

 そして問題の中継ぎについてですが、先発としてはいまいちな結果となった鍬原選手がフェニックスリーグ・秋季キャンプではリリーフ起用されており、高い奪三振率で結果を残しています。まだリリーフ起用については確定ではありませんが、畠・山口選手の先発再転向も示唆されるなか、セットアッパー起用の可能性がでています。

 また桜井選手も先発としては好投したり炎上したりといった成績ですが、短いイニングでは好投することが多いため、こちらも中継ぎ起用の可能性があります。

7年ドラフト1位の巨人・鍬原が抑えを務めた。1回を2奪三振を含む無失点で最速151キロも計測。クローザーの役割には「緊張めっちゃしますけど、やりがいがあります。真っすぐの強さをもう一度取り戻したい」と話した。 

 原監督は「今回来ている中では一番球は強い」と評した。また、15年ドラフト1位の桜井は先発で3回3安打2失点だった。

17年ドラ1 巨人・鍬原、抑え起用で151キロ2K― スポニチ Sponichi Annex 野球

 18年は12球団全体として中継ぎ選手の指名は少なくなっており、指名された選手も解禁済選手が多かったため、中継ぎ不作年となっています。左の中継ぎを即戦力指名は難しく、右の中継ぎは若手2名が候補として出てきたため、将来的な投資に割り切った指名となりました。

 

【1軍起用への課題】

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引用:読売巨人軍公式サイト

 先発として起用するには突然制球難で四球を連発する癖を改善させなければなりません。高岡商業戦でも突然コントロールが乱れ無死満塁のピンチを招いてしまいました。先発として期待する以上少しでも長いイニングを投げることが求められるため、突然崩れる癖があると先発として計算しにくく、安定した起用が難しくなります。

 大型左腕は非常に育成が難しく、今季よりコーチとなった杉内コーチに期待する声もありますが、制球難の大型左腕となれば、杉内コーチよりも内海選手、小谷コーチに期待するべきでしょう。

 

 内海選手は社会人入団のため即戦力入団と勘違いされていますが、高卒社会人で入団当初の指名は素材型指名。入団当初は制球難で3試合の登板のみに終わりましたが、2年目に小谷コーチに出会い指導を受けたことで成長。また今年の復活にも小谷コーチの指導が関係しており、今年引退した山口鉄選手の獲得を進言、その後の育成にもかかわり様々な選手を育てた名コーチとなります。内海選手も来年で37歳。もともと後輩への面倒見のよさは評判であり、横川選手と同じカーブを武器とする左腕のため、コーチ的立場が期待されます。大型左腕を育てたコーチ、そして同じように制球難の大型左腕から巨人のエースに成長した生きた教材がいる現在の巨人は横川選手にとって活かすべき状況です。

 巨人は内海(186センチ)山口(184センチ)メルセデス(188センチ)岡島(185センチ)選手といった大型左腕の育成実績に関しては他球団よりも実績があるため、横川選手育成に期待したいところ。