読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2018年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題 育成4位指名 敦賀気比 黒田 響生選手 高卒右内野手

 

巨人から育成ドラフト4位指名を受けた敦賀気比高校(福井県)の黒田響生内野手(18)が11月16日、福井県敦賀市内のホテルで入団交渉に臨み、支度金200万円、年俸240万円(金額は推定)で仮契約した。背番号は「021」に決まった。黒田は「少しでも早く2桁や1桁の背番号になり、いつか憧れの坂本選手の6番を受け継ぎたい」と意欲を示した。

 巨人の長谷川国利スカウト部長と担当の木佐貫洋スカウトが訪れ、両親を交え黒田と交渉した。

 交渉後、木佐貫スカウトから帽子をかぶせてもらった黒田は「あこがれの巨人の帽子をかぶり、やる気に満ちている。故障せずに戦い抜けるよう、まずは体を作りたい」と決意を新たにした。

 木佐貫スカウトは「三遊間の深い位置からでも強い送球ができる肩は魅力。打撃も磨き、看板選手になってほしい」と期待を寄せた。

 23日に東京ドームで開かれるファン感謝イベントで新入団選手発表がある。来年1月初旬から新人合同自主トレーニングに参加する予定。

敦賀気比の黒田響生、巨人と仮契約 背番号は「021」に | スポーツ | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE

 

 

 

【黒田選手の紹介】

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184センチ75キロ 右投げ右打ち

ポジション:ショート

 

 敦賀気比で1年からショートとして起用された大型内野手。ショートのほかにもセカンド・サードでも起用されていますが、2年生より前ショートだった選手が卒業したことにより、本格的にショートとして起用されるようになっています。遠投120mの強肩を武器としており、チームでは主に1・2番に座ることの多い巧打者となっています。3年の福井大会では2番ショートとして14打数7安打で打率5割を記録しており、福井大会優勝の立役者となりましたが、甲子園では木更津相手に4打数1安打で一回戦敗退となりました。

   スカウトからも強肩とグラブさばきを評価されている一方、打撃は物足りなさが残っており、支配下には打撃面を磨くことが求められます。

  


【巨人育成D4位】敦賀気比 黒田響生(3年)日大三 河村からタイムリー 福井国体 2018年10月2日

【なぜ獲得されたのか】

  坂本選手がショートとして衰えが見え始める中、次代のショート候補は必須となっています。16年に1位で吉川尚選手を獲得し、今季は坂本選手離脱後のショートとして起用されました。一方でセカンドとしても圧倒的な守備範囲を披露しており、もし吉川選手をセカンドスタメンに出来るならば、二遊間は磐石なものとなります。

  それでは吉川選手以外のショートですが、吉川大選手はスタメンでは打力不足。田中選手も弱肩のためショートは無理と判断され5位まで残った過去があります。山本選手もショートだとエラーが多く、育成から支配下となった増田選手は守備では優秀ですが、打撃の長期的なアピールが不足しています。

 育成の比嘉選手も高校ではショートでしたが、足があまり速くないため現在はサードや外野も守っており、打撃優先起用となっています。このため今年2位で増田選手を獲得しましたが、ショートで計算できる候補自体が少なく守備固めとして起用できる選手すらも少ないため、黒田選手は指名対象となりました。黒田選手は守備能力を評価しての獲得となっており、育成ながら大型でショート起用を見込む選手として獲得されました。

 

【1軍起用への課題】

  守備評価の獲得のため、まずは守備の更なる向上が必要となります。打撃面は巧打として見られているため、守備面で不安を残せば支配下は見込めません。育成4位まで残った以上、ショートのスラッガーになれれば喜ばしいことですが現実としては可能性は低く、本塁打は打つこともあるが安定した守備に巧打でチャンスを広げ、守備固めとしてスタメンを休ませられる起用が一軍での展望となります。