読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

高い奪三振率を誇るクローザー 日本新薬 岩本 喜照選手 2018年解禁済社会人右腕投手

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 社会人野球東京大会第2日は12日、東京・神宮球場などで行われ、神宮球場の第2試合、リーグ戦Cブロックの日本新薬(京都)-東京ガス(東京)は、東京ガスが6-1で勝利した。

 東京ガスは、プロ注目の4番・笹川晃平外野手(23)が左越えソロ本塁打を含む3打数3安打3打点の活躍を見せ、3投手の継投で1失点に抑えた。

 今季から采配をふるう山口太輔監督(40)は公式戦初勝利。東洋大(東都)時代は主将で、4年秋には東都の首位打者を獲得している笹川は神宮での“猛打賞”にも「まだまだ」と納得していない。

 相手の日本新薬の1番・久保田昌也外野手(23)は、笹川らと同じリーグで戦った国学院大の主将だっただけに、4打数4安打2盗塁と個人的に結果を出したが満足していない。

 「神宮でやってきたのだから、ここで見せないといけないと思ったが、(1打点で)もっと得点に絡みたかった」と話し、13日の東芝(神奈川)戦へ備えた。

 大卒2年目、NPBのドラフト会議へ解禁となる2人のほか、日本新薬の最速149キロの大型右腕、岩本喜照投手(23)=九州共立大出=も九回に登板し、145キロの直球を中心に1回を無安打無失点と今後を期待させる投球を見せた。

 

 

 

【岩本選手の紹介】


岩本喜照(日本新薬)

187センチ84キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・チェンジアップ

 経歴:常葉菊川九州共立大日本新薬

解禁年:2018年

 

 ワインドアップから上半身を前に倒すようにあまり振りかぶらないフォームから最速153キロ、常時140後半から150を越えることも多いストレートで押していく投球術が持ち味。地方大会では2試合に登板し相手となった打者7名はすべて三振で打ち取っています。高い奪三振率を誇ることからクローザー、先発両面で起用され西川選手との日本新薬の投手2枚看板となっています。

 大学時代も上位候補として注目されていましたが4年に肘痛に悩まされ成績が悪化し指名漏れ。しかし日本新薬に就職後は1年目から先発として日本生命戦に登板し、8回1失点と好投。ストレートに魅力がある大型右腕として期待されています。

 

【指名への課題】

 ストレートが武器であるにしてもストレートの割合がかなり多くなっています。このため追い込むまでの球もストレート、決め球もストレートとなっており、追い込んでからが時間がかかっています。カウントを稼ぐ球としてフォークやチェンジアップを使うこともありますが、ストレートに比べ甘めに入ることが多く、ストレートにタイミングを合わせているおかげで打ち損じたり見逃されてストライクを取れてはいるものの、決め球として使うには精度に課題があります。

 

 

【指名順位予想】

 ストレートに魅力があるものの、変化球は全体的に精度に課題があり安定して使える変化球がないため即戦力としてみるには厳しいものとなっています。変化球が安定すれば一気に上位候補となりえますが、現状ではストレート頼りになってしまっているため、粘られて四球で崩れ失点という展開になることは容易に想像がつくため、即戦力とは見込めません。

 かといって下位でとって矯正できるかといわれれば、18年の解禁済投手が多く指名された中でも指名がなかったことを鑑みると、順位縛りをしている可能性はありません。このため現状では指名漏れとなっています。ただ変化球が安定すれば一気に2~3位候補となります。