読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

投打で注目のエース4番 春日部共栄 村田 賢一選手 高卒右腕投手

初戦で散った春日部共栄のエース右腕、村田賢一投手(3年)は「相手はいい打線だった。コースを突く自分の投球ができなかった」と、正面から敗戦を受け止めた。15安打を浴びて8失点。昨秋の関東大会準優勝の強豪校が、22年ぶりのセンバツの舞台で力を出し切ることはできなかった。
 悔いが残るのは、0―1の5回2死二、三塁の場面。香川を2球で追い込みながら粘られた。フルカウントからの9球目、139キロの外角直球をひっかけるように運ばれ、一、二塁間を破られた。これが試合の流れを決める追加点となってしまった。

 「外のいいところにいったが腕を伸ばされてしまった」

 4番として4回にチーム2安打目の中前打を放ったが、2三振。9回1死一塁では二直併殺で最後の打者となってしまった。

 「(夏までに)すべてをレベルアップしたい。体を作り直すところから、2段階くらいレベルアップしたい」

 エースで4番の大黒柱。入学当時は当時日本ハムでプレーしていた二刀流の大谷翔平にも憧れたが「今は意識していない」という。「自分はピッチャーが好き。試合に待つのは7割がピッチャーの力なので」。練習でも投手として影響が出るウエートトレーニングなどは投球の後に行うなど工夫してきた。

 マウンドでは投げる前にバックスクリーンを振り返る。「1人だけ違うところにいる特別感がある」。高松商の香川が13奪三振で完封するのを目の当たりにした。大好きな投手として投げ負けた悔しさ。それを糧に村田は成長を続ける。

春日部共栄 初戦で涙…8失点のエース村田、夏へ「2段階レベルアップを」― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

【村田選手の紹介】

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182センチ78キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・スプリット

 

 セットポジションから最速146キロ、常時140前後のストレートを中心にスライダーとカーブで狙いを散らし、追い込むとスプリットも交える右腕投手。球速自体は130後半と決して速くないが、 コーナーにそれなりに投げられるコントロールと緩急を交えた投球術を武器とします。

 打者としても4番に座り、しっかりとした構えから長打を放つ。今季ドラフト上位候補の横浜・及川選手から本塁打を放つなど15打数4安打5打点の記録を残してます。投打で注目される選手ですが、現在は野手よりも投手として活躍したいと述べています。

春日部共栄桐蔭学園に敗れ、村田賢一投手の“エースで4番”としての初めてのシーズンが終わった。度重なるケガと不運により、公式戦での登板は昨秋の1試合のみだった。それでも、新チーム発足前からチームの中心になることは決まっていた。秋季埼玉県大会では全試合完投。関東大会でも準決勝の山梨学院戦まで1人で投げ抜いた。4番としても来秋ドラフト候補の横浜・及川雅貴投手から本塁打を放つなど、15打数4安打5打点。打撃でもチームのピンチを救ってきた。

春日部共栄は準V、二刀流村田「150キロが目標」 - 高校野球 : 日刊スポーツ


村田賢一 投手(春日部共栄高)

【指名への課題】

 投手としての絶対的な武器を持っておらず、スライダー・スプリットともに制球・変化量ともにそれなりといったもの。カーブについては甘いところにいくことも多く、ランナーを貯めた状態では使いづらいものとなっています。球が集まるゾーンがあまり広くなく球速があまりないため釣り球で高めを振らせることも難しく、相手打者が勝負するゾーンを絞り込めるため粘られやすく、粘られた末に巧打にされ失点となる場面もあり、選抜の高松商戦も8回15被安打8失点の結果になってしまいました。

 

 特にイニング後半のスタミナが切れてくる場面になるとコントロールが乱れ、球速がないため高めは見逃されてしまい、カウントを取りに行った球や甘めのコースを痛打され大量失点しています。

【指名順位予想】

 投手としての大きな特徴がなく、度重なる怪我に悩まされ公式戦実績も3年になるまで1試合のみとなっており、怪我体質としての不安も残っています。本人は目標を最速150キロとすることとしているとおり、緻密なコントロールや大きな武器となる変化球がない以上、平均球速とカーブの精度を上げゾーン内でも空振りを奪えるようになる必要があります。

 このため現状では指名漏れの可能性が高い選手となります。目に見える大きな課題がない一方、伸び代という面でも大きく期待できるものが見えず、育成でプロ入りするよりも大学・社会人で大きくなり総合力を上げ、即戦力先発として成長を狙いたい選手となります。