読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

強豪で1年からレギュラーを掴んだ才能株  智弁和歌山 西川 晋太郎選手

選抜高校野球・3回戦、智弁和歌山5-2啓新」(30日、甲子園球場

 智弁和歌山が雨中の戦いを制し、準優勝した昨年に続き、2年連続でベスト8に進出した。

 初回に無死一塁から2番・西川晋太郎内野手(3年)が左中間に適時二塁打を放って1点を先制。二回裏の啓新の攻撃終了後に1時間50分に渡る降雨中断のあと、五回には2死満塁から9番・綾原創太内野手(2年)の左前適時打で2点を追加した。さらに七回、2死一、三塁から1番・細川凌平外野手(2年)が左中間を破る2点適時三塁打を放ってリードを5点に広げた。

 投げてはエース・池田陽佑投手(3年)が6安打2失点で9回を完投した。すでに市和歌山も準々決勝進出を決めており、和歌山勢2校の8強入りは1938年以来、81年ぶり4度目。

 啓新は九回に2点を返したが、反撃は届かず。初出場で8強進出はならなかった。智弁和歌山は準々決勝では明石商と対戦する。この試合、内野の土はぬかるんだ状態となったが、阪神園芸のグラウンドキーパーも奮闘。新しい土を入れるなど約1時間の整備を懸命に行った。甲子園の名物でもある阪神園芸が登場した際には、スタンドからは歓声と拍手が沸き起こった。

智弁和歌山 雨中の戦い制して2年連続8強 110分の中断で阪神園芸にも拍手/野球/デイリースポーツ online

 

 

【西川選手の紹介】

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168センチ68キロ 右投げ右打ち

ポジション:ショート

 

 小柄ながらも高い守備能力と精度が武器の右の内野手。その守備能力を買われ1年目からショートとして起用されています。遠投100m台とショートとしては強肩とはいえないものの、50m6秒台前半の俊足を活かした広い守備範囲に加え、捕ってから投げるまでが非常に早く、その上送球精度も高いため深い当たりもアウトにしています。

 また打撃については課題の一つとなっていましたが、3年になりインコース捌きも上手くなっており、本塁打こそないものの長打性の当たりが増えています。


2018.5.12 高校野球 春季大会 智辯和歌山 遊撃手 西川晋太郎君 堅実な守備

 

【指名への課題】

 ショートとしては強肩とはいえず、送球速度と守備範囲が武器のためプロ入り後はセカンドの方が計算しやすい選手となりますが、そうなると本塁打数が少ないことが仇となります。高卒指名でセカンドとして計算される選手は打撃評価の高さが必須のため、上位指名は期待できません。

 高卒は基本的に打撃や身体能力が重視されるため、大卒・社会人で確保しやすい守備型内野手はどうしても指名優先度が低くなります。

【指名順位予想】

 同級生ドラフト候補に左のスラッガーである黒川選手や強肩で4番の東妻選手かおり、こちらは上位指名候補となっています。このためこの二人はプロ志望を出す可能性が高くなっていますが、一方で強豪大・社会人チームとのパイプのために有力選手をそちらのチームに送る必要もあります。

 

 こうなると守備能力が高く、守備型即戦力としてドラフト候補となる方が上位を狙える西川選手はプロ志望を出さない可能性があります。その上でもしプロ志望を出した場合は7~8位の下位指名となります。