<東都大学野球:東洋大4-1立正大>◇第4週第2日◇10日◇神宮
東洋大の3番打者山田知輝外野手(4年=桐生一)が2打席連続の本塁打を放った。
6回に右翼へ、8回には豪快にバックスクリーンに叩き込んだ。「1本目は変化球、2本目は真っすぐ。絞り球がよかった」と振り返った。9日の1回戦でも8回に2ランを放っており、これで2試合連続の3本。今季通算5号となった。
昨秋は14打数無安打。それが今季は途中、右ひざの故障もありながら、大爆発している。「昨秋はタイミングがとれなかった。試行錯誤して今は、すり足から足を上げるようになって」と好調の理由を説明した。
主砲の2打席連続本塁打でダメを押し、チームは優勝に向け、前進する。「チームを助けられたのは大きい。自信になります」。
【山田選手の紹介】
185センチ82キロ 右投げ左打ち
ポジション:ライト・レフト
かつて投打に両面で注目された左の外野手。東洋大入学後は主に投手として起用されていたものの、肩の調子が回復せず投手としての登板は2年生を最後になくなり、3年生に野手に本格転向。野手としては主に1~3番でライト守備で起用されています。
本格野手転向1年目の3年秋は14打数無安打で打率.000と残念な結果に終わりましたが、4年生になり打撃フォームを変更すると春のシーズンだけで5本塁打を記録しています。投手としての遠投110mの強肩に50m6秒の俊足も持ち合わせており、野手経験は浅いながらも攻走守備えた選手として注目されています。
山田知輝(東洋大1年‐桐生第一) 杉本京平(慶應大1年‐中央中等) 大学サマーリーグin新潟
【指名への課題】
まだ野手としての経験が浅く、スイングには粗さが見られます。特にインコースに差し込まれると押し負けてしまうことが多く、浅めのフライに打ち取られています。
変化球にもまだついていけていないことが多く、特に落ちる球には体勢を崩されて空振りをしているしまつであり、甘い球にスイングが合えば一発ホームランの長打にできていますが、打てないコースが多くどうしても打率が低くなっています。まだ打てるコースと打てないコースがはっきりしている状態のため、即戦力とはならず2軍起用がメインとなる素材型評価となります。
【指名順位予想】
打力に魅力はあるものの即1軍で使えるクラスでなく、まだまだ変化球への対応は課題となっています。ただ身体能力型の外野手は高く評価されるため、2軍で起用しながら2~4年後に1軍起用を期待しての獲得となります。
当たれば飛ぶパワーはすでに証明されているため、今後変化球への対応力がどれほど改善されるかが指名順位上昇の鍵となります。ただ現状では変化球に振らされる弱点があるため6~7位の下位指名となります。