野球のBCリーグは6日に開幕し、西地区の信濃は富山と対戦する。明大から加入した佐野悠太外野手(22)はDeNAに所属する兄・恵太の活躍を刺激にアピールを誓った。
4日まで代打で4打数4安打8打点の兄は長打力が魅力だが、佐野自身は「アベレージの打者。首位打者を狙いたい」と話す。それでも「勝負強い打撃が期待されていると思う。走者がいる場面で打点を稼ぎたい」という活躍のイメージは“10割男”の姿にダブる。広陵―明大と同じ球歴を経て、BC経由で目指すのはもちろんNPB。「兄ちゃんが活躍して弟として注目されると思う。プラスに捉えてアピールしたい」。指名打者か右翼、兄同様に代打の可能性もある。「準備はできている」と心待ちにする開幕戦から兄を追う挑戦が始まる。
【佐野選手の紹介】
171センチ74キロ 右投げ左打ち
ポジション:ライト・レフト
年齢:23歳(2019年時点)
信濃で一年目からクリーンナップに入る小柄な巧打者。明治大時代は主にレフトで起用されプロ志望届を出すも指名漏れとなり、その後独立リーグのドラフト指名により指名され、信濃グランセローズに入団しています。
兄の佐野恵太選手(=Dena)のイメージからスラッガーのイメージを持たれるが、悠太選手は率を残すタイプの巧打者。そのため長打は二塁打が4本のみとなっていますが、12日時点で64打数21安打で打率.328と好成績を収めています。
【指名への課題】
指名打者としても起用されるように守備が課題となっています。ライトとして起用されることはあるものの、平凡な深めのライトフライを目測を誤り間に合っているのに捕り逃し三塁打にしてしまうこともありました。解説からも苦言を呈されるほどの守備であり、現状プロでライトとして見るのはかなり厳しいものとなっています。
また遠投は95mと弱肩で50m6、4秒と足も速くないため、巧打型でレフトか指名打者のみで肩も弱い、足も遅くセンターでは難しいとなるとかなりのマイナス評価となります。
【指名順位予想】
レフトかDH、代打のみとなると今の打撃成績では指名は難しいものとなっています。やはり長打性の当たりが期待できないと起用が見込めないポジションのため、今後本塁打をどれだけ打てるかが鍵となります。
今後はライトやセンターなど守備能力が考慮されれば巧打者でも起用が見込めるポジションで安定した守備ができるかどうか、もしくは長打力をどれだけ伸ばせるかが育成を含め指名を見込めるかどうかのラインとなります。