読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

球持ちのよい右腕投手 国学院大 吉村  貢司郎選手 大卒右腕投手

国学院大の150キロ右腕・吉村貢司郎投手(4年)がリーグ戦自己最長となる8回を投げ、10奪三振1失点の好投で東洋大打線を抑えた。
 左打者へのカットボールとフォーク、スライダーが効果的で「しっかり攻めていこうと思っていた。変化球でカウントがとれて良かった」と振り返った。

 進路については「春秋しっかり結果を出してプロにいきたい」ときっぱり。

 鳥山泰孝監督は来週行われる3回戦に向け「次が勝負。東洋に勝たないと優勝はない」と力を込めた。

国学院大のプロ注目右腕・吉村が自己最長8回10K1失点好投 東洋大にタイ― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

【吉村選手の紹介】

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183センチ80キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・カットボール

 

 セットポジションから足を上げタメを作り、体を少し捻り振り下ろすように投げるフォームから最速150キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。

 基本はストレートを主体にコントロールは決していいほうではありませんが、球に力があり押し込んでいきます。そこに落差のある縦のスライダーとカーブでカウントを整え、決め球としてストレートに小さく変化するカットボール、さらにスライダーやフォークで空振りを奪い仕留めていく投球スタイルとなっています。

 東都大ではリーグ間でまだ20イニング以上投げた経験がなく、4年春より先発として本格的に起用されるようになっていますが、7試合で38(2/3)イニングを投げ防御率0.93と好投しており、球持ちの良さをスカウトから評価されています。

 


2017/9/29 吉村貢司郎 (國學院大学) 2年秋 144km/h 計測

【指名への課題】

 まだ変化球については制球しきれてない部分があり、変化が早すぎたりゾーンから大きくはずれカウントを悪くすることが多く見られます。ストレートについても大きくはずれることはないものの、緩急とカウントを整えるカーブがあまりコースに決まりません。特にクイック時は甘いコースに行きやすくなり、ストレートよりも変化球を狙われて痛打されています。

 

 その日の好投の是非はストレートよりもカーブ・スライダーの安定次第となっています。角度あるストレートを活かすなら大きくタイミングを外すカーブを制球できるようになればより先発として安定するようになります。

 

【指名順位予想】

 先発としての本格起用が今季からであり、防御率0点台と好投したもののこれが調子の良かったシーズンだったのか本来の実力なのかはまだ未知数です。このため秋のリーグでの先発実績が注目されます。

 また今年の東都大リーグはスラッガー型が少なく投手戦になることが多かった投高打低リーグ状態となっています。投手も1~3年が多い中での成績のため、0点台で終えたから即戦力としてみなされるわけではありません。

 このため指名順位は4~5位の下位指名が候補。スライダー・カーブのどちらかが安定してカウントが取れる球になれば3位指名も見えてきます。