読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2019年第一回読売ジャイアンツドラフト指名予想【4位~7位】

  

 

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 今回は支配下の4位から7位指名予想。やはり上原選手の5月引退が響いてます。あれで8位を使えなくなったのが素材型獲得の壁となっています。

 

 

 

【4位指名候補①】智弁和歌山 東妻 純平選手 高卒右捕手

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 174センチと小柄ながら遠投125mという強肩に高校通算23号の長打力も魅力の打てる捕手。現在の巨人は小林・炭谷・大城選手を1軍捕手とし、2軍では岸田選手をメインに田中・宇佐美選手で回しています。ここ数年は高卒捕手をとっておらず、捕手全体の年齢層が25~30歳で固まっています。

 このため年齢のバランスを取る意味でも高卒捕手は補強ポイントの一つ。高卒捕手の中で評価が頭一つ抜けているのがこの東妻選手となります。

 


智弁和歌山 東妻純平 強肩

【4位指名候補②】東海大 原田 泰成選手 大卒右腕投手

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 今季大卒投手の中での注目株の一人。総合力高く3年春には最優秀投手も獲得しています。このため4位で獲れるのかと疑問のもたれる選手ですが、4年に入ってから調子が上がっておらず、リーグ優勝こそしたものの何とか抑えているといった試合が多く、前は完投も当たり前にしていたにもかかわらず6イニングもたずに降板している試合も多くなっています。このため日米代表選考にも呼ばれていません。

 現状の評価では調子が落ちており1軍即戦力とは見込めない状態となっています。巨人としては2軍で調整させながら1~2年後に先発ローテの一人として計算したい選手となっています。

 

 

【5位指名候補①】慶応大 津留崎 大成選手 大卒右腕投手

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 高校時代に右肘内側側副じん帯断裂を経験しトミージョン手術を受けた右腕投手。慶応大では一時先発で起用されることもありましたが現在は中継ぎ起用となっています。4年春のリーグでも起用されたのは5試合。それもほとんどが1イニングで終わっています。しかしボールの力と変化球の切れはなかなかのものがあり、巨人としては右腕中継ぎの一人として計算したい選手です。ただ手術歴と登板の少なさからこの順位としています。

 


津留崎大成 (慶應大2年-慶應義塾)

【5位指名候補②】早稲田大 加藤 雅樹選手 大卒左外野手

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 185センチ85キロ、2年春に3本塁打を記録した左のスラッガー。しかし3年に入り打撃が絶不調となり、打球が外野に飛ばなくなるほどのスランプに陥りました。4年春は再び打撃が回復し3本塁打を記録し打率も4割を残しています。

 現在はライト起用されていますが、プロ入り後についてはレフト起用の可能性が高く、そうなると長打面の物足りなさと3年時の絶不調がネックとなります。このため即戦力でなく素材評価としての獲得。巨人としてはスラッガー候補の獲得となります。


<2019年ドラフト候補>早稲田大学 加藤 雅樹 選手<早稲田実高校>【3年】:東京六大学野球2018年 春季リーグ立大戦

【6位指名候補①】NTT東日本 熊谷 拓也選手 社会人右腕投手

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 最速152キロに大学時代中継ぎとして評価されていたがプロ志望を出さずNTT東日本に入社した右腕投手。NTTでも中継ぎとして起用されています。ただ起用ポイントとしては勝ちパターンでなく繋ぎのロングリリーフ。このため勝ちパターンとしては起用されておらず、上位指名の可能性は低くなっています。ただ巨人としてはとにかく中継ぎが足らないため、現在の中継ぎの負担を減らす意味でもある程度計算できる中継ぎとして獲得する選手となります。

 

【6位指名候補②】履正社 井上 広大選手 高卒右外野手

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 履正社で4番を打つ通算26本塁打スラッガー。187センチ97キロ、遠投115mでライト・サード起用されており、サード起用がどうなるかによって順位が変わる選手です。

 ただ現状では外野手として評価。2年に膝の手術を経験しており、能力に対していまいち成績が伸び悩んでいます。そのため評価を落としており上位指名の可能性は低くなっています。

 巨人はここ数年支配下指名で高卒外野手を指名していないため、右の外野手候補獲得・外野手の若返りのために調子を落とし指名順位が低くなっている井上選手を獲得したいところとなります。ただ外野手は1年に複数名指名はあまりないため、3位の野村選手を獲得しなかった場合の候補となります。


プロ注目の右の強打者!履正社4番 井上広大!

【7位指名候補①】近畿大 村西 良太選手 大卒右投手

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 リリーフとしても起用されている小柄なサイド右腕。即戦力として期待したいところですが、多くのスカウトが変化球のコントロールを課題に挙げており、即戦力とはいえません。しかし現在の巨人は2軍中継ぎも足りておらず、今年リリーフとして起用されている15年7位・中川選手の例があるため、下位で中継ぎ候補として大卒投手を獲る可能性があります。2軍中継ぎ要員として課題を修正していきながら1軍中継ぎとして育てていきたい選手です。

 

 ネックは近畿大の選手は順位縛りを表明する選手が多いこと。現状では即戦力が期待できず素材としてもあまり上背はないためコントロールが鍵となります。これで村西選手が順位縛りを出すと指名候補からは外れます。


2018/11/10 村西良太 (近畿大学) 3年秋 サイドスロー 筑波大学戦/明治神宮大会 149km/h 計測

【7位指名候補②】 法政大 宇草 孔基選手 大卒左外野手

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 4年になり打撃の調子が上がっている長身の1番バッター。レフトでも起用されていましたが、現在はライトで起用されています。足も速く遠投110mとなかなかの強肩をもっています。

 現在の巨人は若手でライト起用できる選手が加藤選手くらいしかおらず、そもそも候補自体が少ない状態。同じライト起用の慶応大・中村選手とどちらを候補にすべきか迷いましたが、身体能力の点では宇草選手が上、パンチ力では中村選手が上となっています。今の巨人は身体能力型外野手が少なく、そのポジションにいた亀井選手が結構な年齢となっているため、そのポジション候補の一人となります。

 

 

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【ドラフト候補からHR】法政大 宇草孔基(4年 常総学院)東北福祉大 津森投手から完璧なホームラン 2019/6/22 大学日本代表候補合宿 紅白戦

 

【なぜこのような指名となったのか】

 巨人の補強ポイントである中継ぎ。下位で補強されることの多いポジションのため、最低2名は獲るべきとも考えました。問題は19年の大卒社会人は17年の大卒投手不作年の選手となります。高卒社会人は16年の高卒投手豊作年の選手ですが、やはり高卒のため即戦力とは言い難い状態です。

 

 しかし全く補強しないのではブルペン陣への負担が大きくなるため、中継ぎ候補として各順位で1名候補を挙げています。一方若手の台頭が叫ばれる外野手も指名に挙げています。ただ外野手は1年で2名以上支配下指名というのはあまりないため、年齢のバランスをとるため高卒・大卒でそれぞれ1名指名の可能性はありますが、高卒2名若しくは大卒2名の可能性は低くなっています。なにより外野手にそれだけ割けるほどの余裕は他のポジションにもありません。

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 もし上原選手がシーズン中に引退しなければその分支配下枠を1人割けたので8位で高卒投手か高卒社会人投手の指名といきたかったところですが、シーズン途中で引退し支配下65名とするため1名支配下昇格したため、その分人数が減ってしまっています。

 唯一補強に挙げなかったのがショートの選手。今年は高卒・大卒共に内野手は小粒であり、唯一挙げた石川は内野手ということよりスラッガーであることを評価しての獲得です。今年に関しては特に高卒内野手は石川・黒川選手を除くと不作なため、支配下は比較的豊作で補強が必要な高卒捕手・投手・外野手の指名に振り切っています。

 

次は育成1位~4位となります。