読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人宇佐見・吉川光と日ハム鍵谷・藤岡選手がトレード。意図と今後の戦略は

 

巨人吉川光夫投手(31)、宇佐見真吾捕手(26)と日本ハム藤岡貴裕投手(29)、鍵谷陽平投手(28)の2対2のトレードが成立したことが26日、分かった。29日のレギュラーシーズン再開を前に、中継ぎ投手の補強を目指した巨人と、捕手、投手の選手層の厚みを求めた日本ハムの思惑が一致した。

セ・リーグ首位の巨人は、5年ぶりのリーグ優勝へ、中継ぎ強化が急務になっている。先発投手の防御率はリーグ2位だが、救援陣は同4位の3・83。新外国人としてダイヤモンドバックス傘下3A所属のルビー・デラロサ投手(30)を獲得したが、さらなる戦力アップへ右腕の鍵谷、左腕の藤岡が加入する意味は大きい。

鍵谷は今季18試合に登板し、0勝0敗、防御率5・94。2軍では8試合で防御率0・00と安定した成績を残す。北海道出身の地元選手として活躍してきたが、求められた環境でブルペンを支える存在を目指していく。11年ドラフトで3球団競合の末にロッテ入りした藤岡は、18年にトレードで日本ハムへ移籍。今季2試合に登板して計3回で5失点と本来の力を出し切れていないが、新天地で心機一転を図る。

パ・リーグ4位の日本ハムには吉川光、宇佐見が加入する。12年にMVPに輝いた吉川光は、入団から10年間所属した日本ハムに3年ぶりに復帰する。中継ぎに転向した今季は「勝利の方程式」の一角として期待されたが、9試合に登板し1敗、防御率9・95と結果を残すことができなかった。慣れ親しんだ古巣で復活を期す。

今季日本ハムの捕手は清水、石川亮、鶴岡らが併用されている。現在の1軍3人は全員右打者で、左打者の宇佐見が加入すれば層の厚みが増す。プロ2年目の17年には4本塁打を放つなど、打撃力も期待されている。

巨人吉川光夫と宇佐見、日本ハム藤岡鍵谷がトレード - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

 

【日ハムとのトレード合意。中継ぎの補強を実施する】

 

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引用:読売巨人軍公式サイト

 沖縄でプロ野球球団創設の動きがあるという記事があったためそれについて書こうと思っていたらまさかの電撃トレード発表。

   過去にも石川・吉川↔️大田・公文となんだかんだで仲の良い2球団となっていますが、吉川選手は出戻りとなりました。両方とも最近は伸び悩んでいる選手のため、日ハムは黒羽根選手補強も不足が解消されない捕手、さらに先発ローテが厳しく先発候補になれる選手の獲得。巨人はとにかく投げれる中継ぎを求めるなかで二軍も中継ぎが足りておらず無闇に一軍昇格ができなかったため、中継ぎ昇格をさせやすくするためのトレードの一面もあるかもしれません。

  環境を変えればワンチャンあるかもしれない選手同士のトレードとなっています。

 

【トレードされた4名の現況】

吉川光夫選手】

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引用:読売巨人軍公式サイト

 吉川選手は日ハムからのトレード選手であり、今回は出戻りということになります。巨人では主に先発として起用。18年は22試合に登板し6勝7敗防御率4.26。数字こそ悪いもののいい時はきっちり試合を作れるため、裏ローテとして起用するにはなかなかの印象を持っていました。

 

 今年より不足する中継ぎに転向。山口選手の47番を継ぎ左腕リリーフとして期待され、オープン戦では140後半をガンガン投げ込みリリーフの一角として期待されました。しかしオープン戦終盤から突然球速が落ち込み打たれだすようになると2軍落ち。時々1軍に上がるも四球を連発し試合を壊すといった内容ばかりとなっていました。

宇佐見真吾選手

 宇佐見選手が注目されたのは17年のDena戦でのサヨナラホームラン。さらに同年9月の中日田島選手からの9回同点ホームランは地面すれすれの低めの球を掬い上げてホームランにするという曲芸ホームラン大きな話題となりました。ついに現れた打てる捕手として期待されていました。

 

 しかし度重なる怪我により2軍と3軍を降格する日々が続き、そこに岸田・大城・炭谷選手の補強。止めが手首の故障。これにより大きな武器だったリストの強さが失われ打撃も低迷。19年2軍成績は34試合84打数20安打打率.238。ただしこれは捕手として成績でなくファーストやDHで起用されての成績のため、どんどん出場機会は減っていました。3軍の試合数が削減され試合成立のために必要捕手数が減ったのも宇佐見選手にとっては痛手となりました。

藤岡貴裕選手

 藤岡選手は18年に岡選手とのトレードでロッテから移籍。わずか1年足らずでまたトレードの駒にされた形となります。

 アマチュア時代は野村・菅野・藤岡の大学BIG3といわれ151キロ左腕で3球団競合。しかしすぐに伸び悩み末期には130キロ台のストレートしか投げれないほどに落ち込んでいます。今季も1軍では2試合登板で防御率15点と敗戦処理も出来ておらず、環境が変わればというよりも選手としての最後通告に近いトレードになっています。

鍵谷陽平選手

 鍵谷選手は阿部・澤村・鍬原選手と同じ中央大出身の投手で主に中継ぎとして起用。威力あるストレートを武器に最多登板となった17年は60試合登板で2勝3敗1S17Hで防御率2.53と中継ぎの一角として安定した成績を残していました。しかしここをピークに18年は防御率4.28。今年は5点台と徐々に成績を悪化させており、環境を変えてワンチャン変化を促す意味でのトレードともなっています。

 

【ドラフト戦略への影響は?】

 どちらも環境を変えて奮起を促す意味でのトレードとしての要素が強いため、これで即ポジションが埋まるといった効果は期待できません。しかし宇佐見選手がいなくなったことで捕手が一人減るため、今期において捕手1名の指名の可能性が高くなりました。ただ1軍は小林・大城・炭谷選手。2軍も岸田・田中選手でうまく回せており、ここで社会人捕手をとっても年齢バランスが偏ってしまうため、とるとしても高卒・大卒のどちらかとなります。

 

 また吉川選手は今年は左腕中継ぎの一人とされていたため、左腕中継ぎ候補獲得の出てきました。ただし中川・高木・戸根・大江選手と今年になり左腕中継ぎが充実してきたため、即戦力というよりも将来的な中継ぎとして投資目的の指名といった方になります。こればかりはこれからの2人の成績次第です。