読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

力あるスイングで打率5割を残したスラッガー 大阪商業大 小野寺 暖選手 大卒右外野手

関西六大学野球連盟は19日、リーグ戦の全日程を終え、表彰選手を以下の通り発表した。すでに大商大が2季ぶり18度目(旧リーグを含む)の優勝と、3年連続10度目の全日本大学野球選手権(6月10~16日・神宮、東京D=報知新聞社後援)出場を決めている。

円内数字は受賞回数

【最優秀選手賞】小野寺暖(大商大4年)〈2〉

【最優秀投手賞】大西広樹(大商大4年)〈4〉

首位打者】小野寺暖(打率5割)〈1〉

記者クラブ賞】大西広樹〈1〉

【平古場賞(新人賞)】花村凌(大商大2年)、北山亘基(京産大2年)、福元悠真(大商大2年)、川岸裕太朗(京産大2年)【特別賞】大西広樹(通算20勝達成)

ベストナイン

▽投手=打田雷樹(大院大3年)〈1〉

▽捕手=岡沢智基(大商大3年)〈1〉

一塁手=向井地大(龍谷大2年)〈1〉

二塁手=神野恵資(神院大3年)〈2〉

三塁手=湯口郁実(大商大3年)〈1〉

▽遊撃手=西沢一真(大院大4年)〈1〉

▽外野手=小野寺暖〈2〉、植田匡哉(大商大4年)〈2〉(一塁手で〈1〉)、笹治健汰(大商大4年)〈2〉

指名打者=杉野翔梧(京産大4年)〈5〉(外野手で〈2〉、指名打者で〈2〉)

関西六大学リーグ・大商大の小野寺がMVPと首位打者、ベストナインの3冠を獲得 : スポーツ報知

 

 

 

【小野寺選手の紹介】

 

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 182センチ82キロ 右投げ右打ち

ポジション:センター・レフト・ライト

 

 大学通算4本塁打、大阪商業大で4番センターに入る右の大型外野手。かなりバットの先を持つ構えながらリストの強い振りで振り込んできます。ミート力に優れ4年春のリーグでは打率5割を記録し首位打者を獲得しています。

 また大型外野手ながら足も速く遠投110mの強肩でライトもこなすことができます。このため打撃に期待でき守備のポジションも限定されない大型素材型外野手として複数球団が注目しています。


2019.3.15 大阪商業大学 小野寺暖君(京都翔英) 【阪神タイガース戦でクリーンヒット】

 

【指名への課題】

 スイングがアッパー気味になっており、ストレートには差し込まれることが多くファールになることが多くなっています。またバットの先を持ちアッパー気味にスイングするせいでインコースへの球の対応が遅く、インコースにストレートを投げ込まれると振り遅れてしまうことも多くなっています。このアッパーのせいか芯の当たりが少なくあまり長打がありません。

 

 このため打撃が注目される大型外野手ながら通算4本塁打と物足りないものとなっています。リーグ自体もあまり強豪とはいえずリーグ成績では5割を残せているものの、全国大会では17打数1安打とふがいない結果となっています。

 身体能力の高さはあるものの現状ではインコースの速球への対応が大きな課題となっており、かといってミートタイプの選手であるため下手にフォームを弄ると武器であるミート力が落ち込んでしまう恐れもあります。

 

【指名順位予想】

 今季は大卒で中長距離外野手が左が多い中で貴重な右の長打候補の外野手。身体能力も高くリストの強さも感じられます。ただ今の打撃フォームと本人の能力があまりマッチしておらず、身体能力を使いあぐねている状態です。

 このため現状では身体能力を評価、しかし問題の打撃は全国相手ではあまり成績を残せておらず、アッパー気味のスイングと本人のタイプが一致していません。このため即1軍というよりも、自分にベストなフォームを2軍で調整させる必要がある選手。右の外野手は左と違い長距離型が好まれるため、打撃を弄る必要がある身体能力型はよほどの身体能力でない限り上位は難しくなっています。また今年は大卒外野手が豊作なため、指名順位は6~7位の下位指名、秋の成績で本塁打をアピールできないと指名漏れもありえる選手となります。