読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

ストレート9割の剛腕投手 中京大中京 赤塚 健利選手 高卒右腕投手

 

八回。4点を追う東海大相模打線の前に、193センチ、103キロの大型右腕が立ちはだかった。中京学院大中京の赤塚健利(3年)だ。5番手で登板し、2試合連続で好救援した。

 「投球の9割が直球」と赤塚本人が話すように、この日も得意球で“ぐいぐい”押した。先頭の6番打者を140キロで三飛、続く7番打者を144キロで空振り三振。2死後に二塁打を打たれたが、次打者を144キロで遊ゴロに打ち取った。九回は2死一、二塁とされたが、最後の打者も144キロの力のある直球で遊ゴロに抑え、勝利に貢献した。

 高校に入った当初の直球の球速は120キロ台。ただ、練習を重ねるにつれて、恵まれた体格をどう生かしたら、球に力が伝わるかがわかってきたという。変化球はほぼ投げない。「落ちる球を覚えようと思ったけど、ほとんど落ちなかったから断念した」と赤塚。だからこそ、「直球で抑えるスタイルを貫こうと思った」。

 初戦となった11日の北照戦では2番手で登板し、自己最速を2キロ更新する148キロを計測するなど、2回3分の1を1失点。この試合は37球を投げ、変化球は2球のみ。「らしさ全開」の投球を披露した。

 そして、この日の東海大相模戦でも31球を投げて、変化球は1球だけ。試合後、赤塚は「短いイニングを全力で投げきることができた」と笑顔を見せた。

 憧れの存在は「火の玉ストレート」で知られる阪神藤川球児だ。「いつか150キロを出したい」。直球で生きる男が、マウンドで仁王立ちする。

変化球は2球のみ 中京院中京・赤塚「らしさ全開」投球 - 高校野球:朝日新聞デジタル

 

 

 

【赤塚選手の紹介】

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193センチ103キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー

 

 ワインドアップからゆっくり足を上げ前のめりに投げおろすフォームから最速148キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。武器は投げる球種の9割を占めるストレート。193センチの長身から投げ下ろすフォームのため非常に角度があり、ストレート押しながら相手打者は差し込まれ三振を量産しています。

 もともと球速は120キロ台であったもののトレーニングに励み130キロ台にまで球速アップ。しかし制球が定まらずうまく変化球を覚えられないこともあり、実践起用には結びついていませんでした。

 そこでコーチの勧めもありトルネード投法に挑戦。結果としてこのトルネードに取りくんだことで腕の振りが横手投げから振り下ろすフォームへと変化。体重移動もうまくいくようになり制球が安定しました。現在はコーチの方針で一球一球の精度を上げていくため変化球を意図的に投げないようにしていますが、その長身とストレートのパワーは高く評価されています。

 


ロマンを感じずにはいられない!?甲子園デビューで37球中35球が直球で148キロ計測!193センチの大型右腕、赤塚健利投手(中京学院大中京)

【指名への課題】

 決して起用なタイプではなく、変化球を覚えようとして習得できなかったことから変化球習得を断念しストレートの精度アップに努めています。193センチという長身もあってか調整が非常に難しく、コーチもその点を気にして一つのことに集中させる方針をとっています。

 

 相手が高校生ということもあり投げ下ろすストレートに慣れておらず打ち取れているところはありますが、さすがにこれだけではプロ入りは難しく変化球習得が必要となります。

 

【指名順位予想】

 チームスタッフは「赤塚選手は卒業してからが本番」と語るように、投手として本格的にいろんなことに取り組んでいくのは卒業後と語っています。このためプロ志望は出さず進学・就職する可能性が高くなっており、プロとしても変化球を本格的に覚えていくのがこれからということもあり、ある程度目途が見えてから獲得しなければリスクと必要な時間が大きい選手となります。このため指名漏れの可能性が高い選手となります。