読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2019年最終回読売ジャイアンツドラフト指名予想【4位~6位】

 

 

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今回は支配下4~6位指名候補となります。

 

 

【4位指名候補①】智弁和歌山 東妻 純平選手 高卒右捕手

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 174センチと小柄ながら遠投125mという強肩に高校通算23号の長打力も魅力の打てる捕手。宇佐見選手をトレードにより放出しました。

 

 若手捕手が岸田選手しかおらず、小林・炭谷選手の年齢が近いことからも将来的な正捕手候補の獲得は必須となります。木製バットでの打撃力と低身長という点がネックとなっていますが、すでに中日・ロッテが高卒捕手の指名を検討しており、高卒捕手での注目選手は東妻・藤田・持丸・山瀬選手の4名。地元枠も考慮して中日は藤田・山瀬選手の可能性がありますが、兄が所属するロッテが東妻選手を狙う可能性があります。4位はロッテが先に指名するため4位指名は不利ですが、3位枠を使うのは厳しいためあくまで4位指名としています。

 

【4位指名候補②】立命大 坂本 裕哉選手 大卒左腕投手

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 関西地区で注目される大卒左腕の一人。立命大にてエース先発として好投を続けていましたが、3年秋に一度調子を落としています。その後復活はしたものの大事な試合で突然崩れて負けてしまう癖や当初から挙げられていたスタミナ不足といった点からも、即戦力先発として計算するのは難しい評価となっています。

 高木・田口・中川・戸根選手と左腕中継ぎは出てきたものの、1・2軍全体で計算できる選手自体は少なく、故障者が出ても調整に時間がかけられない状態です。巨人としては中継ぎとして計算したい選手となります。

 

 

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【5位指名候補①】慶大 津留崎 大成選手 大卒右腕投手

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 最速153キロ、慶応大では中継ぎ起用が主な右腕投手。トミージョン手術から復活し出どころが見にくいフォームとカットボールで打ち取っていきます。

 プロ入り前からトミージョン経験者であり、なおかつ先発としては全く起用されていないことから下位指名候補となっていますが、下位候補ながら即戦力中継ぎとして期待できる投手。巨人はデラロサ選手が先発転向となる可能性があり、中継ぎについては計算できる数自体が少ないのが現状。中継ぎ陣の強化のための獲得となります。

 

【5位指名候補②】常総学院 菊田 拡和選手 高卒右内野手

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 182センチの恵体から58発を記録している右のスラッガー。打撃評価が非常に高く内田スカウトも「高校生であれだけのパワーを持った選手はいない」と評価しています。 

 一方、守備については無難といった程度で上位の可能性は低いと思われます。現在の巨人は右のスラッガーは岡本選手こそいるものの、それ以外の若手右野手は中距離型が多く、将来的な右のスラッガーとしての獲得となります。外野にも挑戦しているため巨人としてはライト・レフトでの起用も見越してのものとなります。

 

【6位指名候補①】星稜 山瀬 慎之助選手 高卒右捕手

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 遠投120mの強肩が武器の高卒捕手。通算本塁打10本以下で一時8番に回されるなど打撃面では物足りなさが残りますが、守備面での能力の高さが評価されています。中京・藤田選手は地元枠である中日が指名する可能性が高いと考え、東妻選手を指名しなかった場合に獲得する選手となります。

  巨人も指名候補としてリストアップしていますが、大卒なら好まれる守備型捕手も打撃面を考慮される高卒だと優先順位は低くなります。このため順位は下位指名となっています。

巨人が今月17日のドラフト会議に向け、星稜の山瀬慎之助捕手(3年)をリストアップしていることが12日、分かった。くしくも、今季限りで現役引退を表明した阿部慎之助捕手(40)と同名の強肩捕手。将来の正捕手候補と見込み、今夏の甲子園で奥川恭伸投手(3年)とバッテリーを組んで準優勝した高校生捕手を高く評価している。

巨人 星稜の山瀬慎之助捕手をリストアップ 同名・阿部の後継者候補― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

【6位指名候補②】九州学院 川野 涼多選手 高卒両内野手


2018 高校野球 熊本 RKK旗 九州学院 川野選手勝ち越しタイムリー

 通算21発の俊足巧打型スイッチヒッター。ある程度本塁打を放っている高卒内野手はなかなか育成指名は難しいところがありますが、遠投105mとショートとして見るには肩が物足らないこと。また俊足ではあるが走塁技術がいまいちで活かしきれていないことや、スイッチヒッターはプロ入り後は打撃が中途半端になってしまい、最終的にどちらか打ちになってしまうことが多く計算しにくいことから下位指名候補としています。

 

  今年の戦力外ではセカンド起用されていたマルティネス・田島選手を戦力外にしており、残った選手で2軍セカンド起用されている選手は吉川大・折下・湯浅・黒田・比嘉選手が濃厚ですが、湯浅・黒田選手はショート本職。吉川大選手も打力不足で折下・比嘉選手はサード・ファースト起用が多いため、セカンド起用を見込んでの獲得となります。このため肩よりも走力を優先しての指名となっています。

【なぜこのような指名となったのか】 

 今年の夏シーズンにおける先発陣の中5日強行からもわかるとおり、計算できる先発が非常に少ないのが今後の課題。来期は山口ー菅野ーメルセデスー桜井ー高橋を中心に本人希望から先発転向が噂されるデラロサ選手や新たな助っ人先発。トレード入団の藤岡・古川選手。さらに2年目の飛躍が期待される戸郷選手や手術からの復活が望まれる畠選手、結果を出すことが求められる高田・大江選手たちが名を連ねます。

 

 しかし計算できる先発自体が少ないのは事実であり、今年のドラフトで先発候補を獲得したかったところですが、今年は即戦力先発不作年。一方来期は大卒投手に先発候補が多いため、来期に重点補強するためにも今年は高卒投手・捕手・中継ぎ指名中心としています。下位指名候補としては国学院・吉村選手は立正大戦で緊急降板以降コンディション不良で登板しておらず、状態が不明のため指名候補から外しました。

 外野手も補強ポイントではあったものの今年の戦力外は内野手2名に対し外野手は一次戦力外では0人となっているため、候補は下位で1名としています。