読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2019年最終回読売ジャイアンツドラフト指名予想【育成1位~4位】

 今回は育成1~4位の指名予想。ルールは以下の通りとなっています。

支配下指名6名。育成指名は4名を予想

②1位については1位・はずれ1位を予想

⓷各順位2名ずつ指名候補を予想

④高卒・大卒はプロ志望を提出した選手のみ

 

 また今回の指名は過去記事の巨人選手事情の変化を考慮しています。余裕があればそちらにも目を通していただけると幸いです。

 

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【育成1位指名候補①】青森山田 堀田 賢慎選手 高卒右腕投手

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2年から3年の間に球速が10キロ以上伸びた大型投手。巨人はここ3年の育成は高卒指名の割合が増えており、特に大卒・独立リーグ投手は16年育成4位の坂本工選手が最後になっています。

 去年までリハビリで1年投げていなかった育成6位の堀岡選手が151キロを記録し中継ぎとして台頭するなど高卒素材型が頭角を現す中、この選手も一気に球速が伸びた伸びしろの期待される選手。そのような伸びしろ枠として獲得候補としています。

 

【育成1位指名候補②】知徳 栗田 和斗選手 高卒右腕投手

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 高校時代より投手を始めた伸びしろ評価の高い右腕投手。最速147キロながらもボールの回転数は驚異の2700回転。2300前後がプロの平均と言われる世界で注目されている点となります。

 一方でコントロールには課題を持っており、高卒という面を考慮しても時間がかかる選手であるため下位指名となっています。2軍ローテもぎりぎりのなかで巨人としては2・3軍ローテとして起用しながら将来的な先発候補として育てていきたい選手となります。

 

 【育成2位指名候補①】大阪偕星学園 坪井 悠太選手 高卒右腕投手

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 高校より投手転向ながら最速145キロにキレがあるスライダーとナックルを投げる右腕投手。打撃評価が高くセンターでも起用されている身体能力型投手です。

 ただ投手転向間もない故に粗さも目立ち、最後の大会では肘痛からの復帰登板のため調整登板程度に終わってしまいました。身体能力型のため育成に時間がかかるタイプですが、先発候補として期待したい選手です。

【育成2位指名候補②】旭川大高 持丸 泰輝選手 高卒左捕手

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 通算16本塁打、打撃評価の高いパワー型捕手。チームでは主に2番を打ち奥川選手からもヒットを放っています。本人は育成でもかまわないからプロに行きたいと表明しており順位縛りの可能性は低くなっています。

 藤田・東妻・山瀬選手といった注目候補に比べると指名順位は下がってしまいますが、打撃型捕手として注目される一人。ただ木製バットとなれば中距離型になると思われるため、育成での指名となっています。

 

【育成3位指名候補①】菰野 奥田 域太選手 高卒左腕投手

 最速153キロで注目される岡林 勇希選手と同学年のチームメイト。速球が武器の岡林選手に対し、コントロールとスライダー・カーブが武器の左腕投手。岡林選手に比べると注目度は下がりますが、まだ体も細く球速に物足りなさがある一方、左としては貴重なコントロールのよい左腕投手。岡林選手が注目選手として視察がある中で同じように視察されている可能性が高い選手であり、支配下・育成含め左腕投手を2名戦力外にしているため、左腕指名があると予想し指名候補としています。

 

【育成3位指名候補②】都城東 武藤 敦貴選手 高卒左外野手

 

 投手兼外野手として起用される身体能力型外野手。177センチ65キロと非常に細みではありますが、投手として起用される強肩に俊足、そして鋭いライナーを飛ばせる打撃力を保有しています。ただ左投げ左打ちで起用ポジションが限られることに加え、椎間板ヘルニアを発症した経験があるため、今後もそのリスクが付きまといます。このため指名順位にも大きな影響を与えています。

 若手左打ち外野手は加藤・山下航選手と立て続けに支配下契約していますが、山下選手はレフト・ファーストがメイン。加藤選手も打撃の波が激しく2軍でもなかなかスタメンを勝ち取れていません。武藤選手はセンターメインのためポジションが被ることもなく、外野手の底上げは巨人の今後の大きな課題。身体能力型ということで指名候補としています。

 

【育成4位指名候補①】八千代松陰 長岡 秀樹選手 高卒左内野手

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 175センチ74キロの小柄ながらスピード感ある守備が魅力の内野手。守備は高く評価される一方課題はパワー不足による打撃面での実績でしたが、食事回数を増やし体重を68キロから74キロに増やし、パワーと遠投アップにつなげています。

 2・3軍内野手を2名戦力外にしているため内野手獲得の可能性がある一方、17年に大卒・社会人内野手重点指名から年齢バランスを考慮して高卒指名、なおかつ打撃面の課題から育成指名広報として長岡選手を候補としています。

 

【育成4位指名候補②】仙台大 小林 快選手 大卒左腕投手

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 最速149キロ、稲毛田・大関選手とともに仙台大トリオとして注目されている左腕投手。セットから投げ下ろすフォームで常時140中盤のストレートと縦のスライダーのコンビネーションで打ち取ります。ただ制球に課題を持っており、4年春は防御率20点台と不完全燃焼な結果に終わっています。秋も防御率こそ4点台だったものの、制球の悪さは相変わらずで支配下指名の可能性は低くなっています。

 しかしパワータイプ左腕は今の巨人に不足しているタイプ。中継ぎ整備のためにも獲得したい選手となります。


2019/3/10 小林 快 (仙台大学) 4年春 サウスポー 144km/h 計測 2019年 ドラフト候補

 

【なぜこのような指名となったのか】

 17・18年の育成指名は高卒のみ。このため今年の育成も高卒選手を中心としています。さらに投手の底上げと捕手の世代交代に備えることが求められているため、高卒投手・捕手を中心としています。

 残りのポジションについては戦力外になったマルティネス・田島選手がセカンド起用されているため、セカンド起用が見込める選手を指名候補としています。2次戦力外でもまだ内野手・投手戦力外の可能性があるため、その分ファームに空きが出来てしまうことも見越しての獲得にもしています。

 中継ぎの底上げから大卒投手の指名を考えましたが、18年育成3位指名の沼田選手が8月以降先発ローテとして起用されるようになっており、堀岡選手が支配下登録され今後に期待されるなど、高卒重点指名が功をそうしています。一方大卒・独立リーグ育成指名のほうは坂本工・篠原選手と支配下こそされたものの、その後は成績を残せず戦力外となっています。高卒指名に切り替えた現在のほうが成果が出てきており、今年のドラフト候補の傾向からも大卒で育成指名候補選手は候補自体が少ないため、高卒を中心としています。