読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人が来季に向けたコーチ陣の刷新を発表。今後の動きを分析

 

 

【来季に向けたコーチ人事が進む】

【2・3軍コーチは大きな変革が】

今季限りで現役を引退する巨人の阿部慎之助捕手(40)が来季、巨人の2軍監督に就任することが23日、分かった。巨人一筋19年、常勝軍団を最前線で引っ張ってきた男は今後、指導者として後進の育成に力を注ぐ。

 来季から2軍監督となる阿部を支えるファームコーチ陣には、フレッシュなOBが多くそろうことになりそうだ。

 2軍を担当する投手コーチには巨人アカデミーコーチの山口鉄也氏(35)を呼ぶ。育成からはい上がって、中継ぎとして長く、巨人のブルペンの屋台骨となった左腕。新人王を獲得した08年から17年まで、9年連続60試合以上の登板を続けた鉄腕。その投球術や米独立リーグ経験を経て培ったハングリー精神は、格好の教科書となりそうだ。バッテリーコーチには、日本ハムの前2軍育成コーチ兼捕手の実松一成氏(38)が入閣する見込み。今季限りで現役生活にピリオドを打ったが、その安定感ある配球と戦術眼は定評があり、阿部2軍監督とともに“次代の慎之助”育成に期待がかかる。

 また今季BC富山で監督を務めた二岡智宏氏(43)を3軍総合コーチに招へい。16年から18年まで、巨人で2軍打撃、1軍打撃コーチを歴任し、岡本を粘り強い指導で育て上げた実績を持つ。同じくBC新潟で球団経営に携わり、今年は非常勤の総合コーチを務めた加藤健氏(38)も3軍バッテリー部門のコーチに加わるもよう。共に汗を流し、同じ釜の飯を食った仲間たちで、将来の巨人の柱を育て上げる。

【巨人】阿部2軍監督を山口鉄也氏や実松氏ら支える…二岡氏、加藤健氏は3軍コーチに : スポーツ報知

 日本シリーズは敗戦となり、来季に向けたチーム作りが始まりました。コーチ陣については名コーチとうたわれる内田・小谷両コーチが年齢・体調面を考慮し勇退。さらに鈴木コーチがゴタゴタで突然の退団。堂上コーチなども退任し、村田コーチを急遽一軍に配置転換するなどごたついています。

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引用:読売巨人軍公式サイト
 退団があるということは新たな入閣もあるということ。今年で引退した阿部選手が二軍監督に就任と発表。それに伴いアカデミーコーチだった山口コーチを二軍投手に。日ハムを退団した実松選手をバッテリーに召集。三軍でもBC富山の監督だった二岡監督を総合コーチに。BC新潟のコーチをしていた加藤コーチをバッテリーコーチとして召集しています。投手・外野手と底上げが求められる今、コーチ陣を整備し育成環境の充実をはかっています。
 

【一軍にも動き有り】

巨人が来季の1軍野手総合格のコーチとして、前ヤクルト打撃コーチの石井琢朗氏(49)の招へいに動いていることが23日、分かった。

 石井氏は現役時代は横浜(現DeNA)、広島で活躍し、打撃ではプロ野球歴代11位となる通算2432安打を誇る安打製造機。守備でも三塁、遊撃を合わせて4度のゴールデン・グラブ賞を獲得するなど、守備の名手として名高い。コーチとしても12年から17年まで広島で、18、19年はヤクルトで1軍打撃コーチなどを歴任し、熱血指導で広島時代には丸を、ヤクルトでは村上を球界屈指の強打者へと育て上げるなど、尽力してきた。

 巨人は今季、リーグトップの663得点を挙げたが、田中俊、若林、山本、重信、増田大ら、まだまだ成長が見込める若手が多くいる。攻守に渡った幅広い指導が期待される。

 また今季のコーチ陣も、配置転換が行われる。吉村打撃総合コーチをベンチに統括的な立場で置き、鋭い戦術眼を持つ元木内野守備兼打撃コーチに作戦面を担当させる方針。三沢投手コーチが2軍から昇格し、宮本投手総合コーチとタッグを組んで、水野投手コーチを巡回コーチとして、1軍~3軍の投手に経験を還元していく見込みだ。

【巨人】石井琢朗氏、野手総合コーチ格で入閣へ 丸やヤクルト・村上を育成 : スポーツ報知

 今年までヤクルトでコーチをしていた石井琢朗コーチを野手総合コーチとして獲得する動きを見せています。石井コーチは家族の都合で在京志望が強く、ヤクルトを退団した次は巨人か横浜かと噂されていました。
 それに伴い吉村総合コーチをベンチの統括コーチへと転換。内容から察するに今年不在だったヘッドコーチの線が強そうです。
 
 
 元木コーチも打撃兼守備から作戦コーチへと変更。これは既存のポジションにはないコーチですが、かつての橋上戦略コーチのようなポジションに近いと思われます。さらに水野コーチを巡回コーチへ。三澤二軍投手を一軍へ昇格させることも発表されています。

【追記:まさかの元木コーチがヘッド就任】

 巨人の元木大介内野守備兼打撃コーチ(47)が来季からヘッドコーチに就任することが28日、分かった。29日にも発表される。今季は就任1年目ながら、現役時代に「クセ者」と呼ばれた野球観で5年ぶりのリーグ制覇に貢献。明るい性格でチームの雰囲気を盛り上げるなど、多才な手腕を発揮した。

巨人 来季から元木ヘッドコーチ就任 原監督評価「クセ者じゃなく技量持っている」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

  まさかまさかの元木コーチがヘッドに就任。ただそうなると吉村コーチについて語られていた「ベンチの統括的立場」というのがわからなくなりました。コーチ2年目で一気にヘッドというのはかなりの昇格ですが、吉村コーチの動向が注目されます。

 
 
8月から「ゲスト」として1軍選手に打撃指導をしてきたウォーレン・クロマティ氏(66)には、「アドバイザー」という肩書でオファーする方針だ。
 
 またクロマティ氏をコーチでなくアドバイザーとして雇うことも検討されています。これはコーチだとチームに常駐する必要がありスケジュールの問題が出てくるため、臨時雇用のような形で必要な時に召集するといったものだと思われます。

 

【求められる強化部分】

 日本シリーズに象徴されたように、特に若手選手の課題として露呈した守備。山本・若林・戸郷選手のエラーをソフトバンクは容赦なく突き敗退となりました。去年・今年とドラフトでは打撃型選手を多く獲っていますが、DHがないセリーグでは守備がだめでは使いようがありません。
 二軍守備コーチは多くが兼任状態。若手守備の強化のためにも守備専任コーチの雇用が求められます。
 
 打撃コーチについても村田打撃コーチを一軍昇格したため、残っているのは古城・金城コーチの2名のみ。阿部監督が現役時代より打撃指導を行っていたことから、打撃コーチも兼任する可能性がありますが、さすがに引退1年目に監督兼打撃指導は荷が重すぎるため、2軍打撃コーチに実績のあるコーチが欲しいところです。
 また鈴木コーチが退団したことで一軍に走塁に長けたコーチが不在となっています。片岡コーチを上げるにしても、今度は二軍走塁コーチがいなくなります。藤村三軍コーチを二軍走塁コーチへ転換する案もありますが、現役時代の走塁を考えると、走塁コーチに向いているのか疑問が出てきます。
  
 

【現段階での編成陣】

 

一軍編成陣
ポジション 変更前 変更後
監督 原 辰徳 原 辰徳
ヘッドコーチ 不在 元木 大介
戦略コーチ 不在 不明
投手総合コーチ 宮本 和知 宮本 和知
投手コーチ 水野 雄仁 三澤 興一
打撃総合コーチ 吉村 禎章 石井 琢朗
打撃コーチ 村田 修一
内野守備コーチ 元木 大介 未定
外野守備コーチ 後藤 孝志 後藤 孝志
走塁コーチ 鈴木 尚広(退団) 未定
バッテリーコーチ 相川 亮二 相川 亮二
ブルペンコーチ 村田 善則 村田 善則
レーニングコーチ ジョン ターニー ジョン ターニー
レーニングコーチ 穴吹 育大 穴吹 育大
打撃巡回コーチ 内田 順三 未定
投手巡回コーチ 小谷正勝 水野 雄仁
アドバイザー 不在 クロマティ
ファーム編成陣
2軍監督 高田 誠 阿部 慎之助
3軍監督 井上 真二 井上 真二
投手コーチ 三澤 興一 山口 鉄也 
投手コーチ 木佐貫 洋 木佐貫 洋
投手コーチ 杉内 俊哉 杉内 俊哉
投兼トレコーチ 会田 有志 会田 有志
打兼外野守備コーチ 金城 龍彦 金城 龍彦
打兼外野守備コーチ 堂上 剛裕(退団) 未定
打兼内野守備コーチ 古城 茂幸 古城 茂幸
内野守備走塁コーチ 片岡 治大 片岡 治大
外野守備走塁コーチ 松本 哲也 松本 哲也
走塁コーチ 藤村 大介 藤村 大介
バッテリーコーチ 吉原 孝介(退団) 実松 一成
バッテリーコーチ 秦  真司(退団) 加藤 健
レーニングコーチ 木村 龍治(退団) 未定
レーニングコーチ 石森 卓 石森 卓
レーニングコーチ 白水 直樹 白水 直樹

※推定を含む