巨人は29日、来季のコーチ人事を発表した。○は新任、□は復帰。
【1軍】
監督 原辰徳
ヘッドコーチ 元木大介
作戦コーチ 吉村禎章
野手総合コーチ 後藤孝志、○石井琢朗
投手チーフコーチ 宮本和知
投手コーチ 三沢興一
内野守備走塁コーチ 古城茂幸
バッテリーコーチ 相川亮二
ブルペンコーチ 村田善則
トレーニングコーチ ジョン・ターニー、穴吹育大【2軍】
2軍監督 ○阿部慎之助
野手総合コーチ 村田修一
投手コーチ 杉内俊哉、木佐貫洋
内野守備走塁コーチ 片岡治大
外野守備走塁コーチ 松本哲也
バッテリーコーチ ○実松一成
トレーニングコーチ 白水直樹【3軍】
3軍監督 井上真二
総合コーチ □二岡智宏
野手総合コーチ 金城龍彦
投手コーチ ○山口鉄也、会田有志
内野守備走塁コーチ 藤村大介
バッテリーコーチ ○加藤健
トレーニングコーチ 石森卓【巡回】
巡回投手コーチ 水野雄仁
【20年巨人コーチ陣が発表。懐かしい顔ぶれがそろう】
29日、2020年巨人コーチ陣が発表されました。ヤクルトを退団した石井琢朗コーチが野手総合コーチ。吉村総合コーチは作戦コーチへ。元木コーチは今年不在だったヘッドコーチに就任しました。
村田コーチは鈴木コーチの不祥事による退団への対応で1軍昇格していましたが、再び2軍に戻っています。今回の注目人事は1軍よりも引退した阿部選手が監督となった2・3軍となっています。
【2軍は阿部監督を補佐するOB体制】
2軍監督は阿部監督を筆頭に、投手コーチは変化なし。代わりにブルペンコーチに日ハムを退団した実松コーチが就任しており、小林・炭谷・大城選手に次ぐ次代の正捕手候補育成が期待されています。
さらに高卒・育成選手が中心となる3軍にはBC富山で監督をつとめた二岡コーチが野手総合コーチとして就任。育成選手から左の代表にまで上り詰めた山口選手も3軍コーチとなっており、自身の育成選手として経験の継承が期待されています。捕手育成のために実松コーチだけでなくBC新潟でコーチをしていた加藤コーチも招聘。阿部選手が現役を共にしたメンバーたちが揃い踏みし、阿部1軍監督に向けたファームの組織づくりの様相も見せています。
【課題だった守備コーチ問題は解決せず】
鈴木コーチが抜けたことで1軍は外野守備コーチが空席になっていましたが、残念ながらここが埋まることはありませんでした。鈴木コーチの退団が急なものであったため、前交渉が間に合わず今回の発表に間に合わなかった可能性はあります。このため年度明けに新たな就任発表はあるかもしれません。ただ巨人球団サイトで来季のコーチ陣として正式発表されたため、そこは新たに就任が期待できれば儲けもの程度に思っていたほうがよいでしょう。
ドラ6で大型外野手の伊藤選手や、松井・菊田選手辺りの外野コンバートの可能性があるなか、DHがないセリーグでは守備がある程度できなければ起用はできません。このため守備兼任が多かったファームコーチ陣において、守備専任コーチの起用が求められていました。
しかし2軍外野守備は松本コーチのみ。打撃兼外野守備をしていた金城コーチが3軍野手総合コーチとなったため、3軍は内野守備コーチのみとなってしまいました。ファームの守備コーチについては新たな招聘はないどころか古城コーチが1軍に昇格したため、なんと守備コーチの数はマイナス。兼任コーチではなくなったため守備指導に集中は出来るものの、人数は減っていることが不安材料となります。
現役選手の中で外野守備の手本になりそうなのは亀井・陽・丸選手辺りですが、3名とも1軍帯同が多い選手。2・3軍は若手のみとなってしまうため手本になる選手もおらず、現役選手から吸収するという点も難しいものとなっています。
去年楽天に金銭トレードされ戦力外となった橋本選手をコーチとして雇う線も考えましたが、本人は現役続行を希望しているためこちらも期待薄となっています。