読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

ゆったりとした出どころの見にくいフォームが特徴 群馬ダイヤモンドペガサス 青栁 正輝選手 独立リーグ左腕投手

 今年のドラフト候補にあがるBCリーグ群馬・青柳正輝投手(22)が25日の栃木戦(前橋市民球場)に先発、リーグトップに並ぶ6勝目を挙げた。

 5回まで無失点も6回に犠飛と西岡の2点適時打で1点差にされたが、リードを守り切り、その裏、味方打線が4点の援護で逃げ切った。6回107球で6安打3失点。8試合を投げ6勝0敗で、防御率1.99で球速は130キロ台も90キロのカーブ、スライダー、フォークで緩急をつけた。

 4、5回と連続して先頭打者を歩かせ7四球と制球に課題を残し、ボークも犯したが、3回無死一、二塁ではクリーンアップを3者連続三振など「前半は思ったところに投げられた」とポテンシャルの高さを見せた。監督就任初年度から独立リーグ日本一になった元中日、西武、ロッテの平野謙監督は「130キロ台だが、ストレートは低目に伸びて、打席に入らないとわからないタイプ」と評している。

 投球フォームも独特な変則左腕で、前橋出身、県大会決勝までいった伊勢崎清明高校から大東大へ。大学時代はプロ志望届を提出も指名漏れ。今季は独立リーグデビュー戦の栃木戦で初先発、初完封でスカウトの目を引いた。「チームの日本一の目標を持ちつつ、そこ(NPB)を目指したい。それにはもっと球速を上げないと行けないと思う」と地道な筋力トレーニングに励んでいる

BC群馬ルーキー青柳、リーグトップ6勝目! 指名漏れ経験も「そこを目指したい」 | Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―

 

 

 【青柳選手の紹介】


群馬ダイヤモンドペガサス青栁正輝のピッチングフォーム【読売ジャイアンツ3軍VS BCリーグ選抜2019 9 20】

 

173センチ75キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク

 経歴:伊勢崎清明ー大東文化大ー群馬BC

 

 ワインドアップからゆったりと足を上げ、肘を曲げ左半身から隠すようにし、力みのない腕の振りで投げるフォームから最速143キロ、常時130中盤のストレートを投げる左腕投手。ストレートは130中盤ながらもゆったりと投げ込まれるフォームにより球速以上の速さを感じられるものとなっており、90キロ台のスローカーブでさらに落差をつけています。

 大東文化大ではプロ志望を出すも指名漏れ。その後群馬ダイヤモンドペガサスに入団となりました。チームでは先発として起用。初先発の栃木戦で初完封を記録し、その後も1年目ながら13勝1敗と圧巻の成績を残しMVPにも選ばれています。独立リーグ1年目ながら将来的な左腕先発候補として期待されます。

 

 

【指名への課題】

 本人も課題に挙げている点ですが、やはり球威に物足りなさがあります。そのせいで右打者相手には少しでも甘く入ると芯をはずれたりバットの先に当たった当たりでも外野を超える長打を打たれており、左に比べ右打者には気持ちよくスイングされています。

 右打者に対しては打たれてしまうことを意識してかスライダーやフォークもすっぽぬけることが多く、右打者への攻めは苦労しており、打ち損じや決まった球でなんとか打ち取っているといった形となっています。もっとストレートの球速アップを図り、ストレートでガンガン押していけないとワンポイント止まりでしか計算してもらえません。

 

【指名順位予想】

 右打者に対して現状有効な球が無く、球威が物足りないことからストレートで押すことも厳しくなっています。指名されるにはストレートの球速が常時140前後にまで上げるか、右打者に対して有効な球としてチェンジアップの習得やカーブの精度向上が必要となります。

 

 左のワンポイントで使うにしても球威が課題となってしまうことや、大きな決め球がないためワンポイントも厳しく、群馬BCが所属するリーグは全体的に投高打低のため、成績よりも大きな武器や特徴がないと指名は厳しいものとなっています。このため現状では来季も指名漏れの可能性が高くなっています。ストレートの球威が140をある程度記録できるようになり、持ち球の制球が落ち着くようになれば育成2~3位が指名順位となってきます。