抜いた軌道のチェンジが武器 青森山田 川久保 昂直選手 高卒左腕投手 

第108回全国高校野球選手権青森大会 ▽決勝 青森山田5×―4弘前学院聖愛=

ビハインドの3回途中から登板し、7回1/3を1失点6奪三振、被安打4と好投した川久保昂直(たかね)投手(3年)は「負けている場面だったけど、野手を信用して投げきろうっていうイメージでした」。川久保は千葉県出身。青森山田への進学を決めた理由は「中3の春に見学に行って、この人たちとなら甲子園を目指せると思った」と、見事有言実行でチームを甲子園へ導いた。

【高校野球】青森山田のエース・川久保昂直「この人たちとなら甲子園目指せる」千葉出身左腕が有言実行の101球で2年ぶり頂点へ…青森大会(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
◆第108回全国高校野球選手権青森大会 ▽決勝 青森山田5×―4弘前学院聖愛=延長10回タイブレーク=(22日・弘前) 青森山田が激闘を制し、2024年以来、2年ぶり13度目の甲子園出場を決めた

川久保選手の紹介

173センチ65キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 セットからしっかりと足を上げ、上半身を大きく使い振り下ろすオーバースローのフォームから最速139キロ、常時130前半のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ前後のスライダー、110キロ台のカーブ、110キロ台のチェンジを投げ込んでいきます。

 武器は打者の手元で小さく落ちるチェンジアップ。ストレートの軌道ながら抜いたように打者の近くですっと小さく落ちるため、カウント・空振り球両方で使えています。さらに大きく落ちるスライダーを投げ分け、スライダーとチェンジのが見分けがつけられず戸惑う打者を打ち取っていきます。

 チームでは主にリリーフで起用。バッターとして巧打が武器で青森大会では主に1番DHで出場し20打数8安打打率.400を記録。中盤以降は投手として登板し、2試合13(1/3)回を投げ10奪三振3四死球2失点で防御率1.35と好投。長い回を投げ抜けるロングリリーフの役割もこなし、チームの甲子園出場に貢献しました。

指名への課題

 課題は右打者に対しストレートを投げる際に腕が振り切れない点。川久保選手は左右別でみると右打者のほうが打たれており、原因はストレートの球威が左に比べ落ち込むこと。

 左に対してはストレートを投げる際にしっかりと腕を振り切れるため、132~135キロで投げ込めており、球威もかなりのものとなっています。一方で右打者に対してはストレートの腕の振りが少し弱くなることがあり、特にインコースを意識した投げ込む際に大きく球威が落ち込んでいます。アウトコースに投げ込む際も上半身の動きに頼ったフォームになりリリースが早くなるため高めに抜けており、左に比べ変化球頼りの投球となっています。

 ランナーが出てクイックになるとより上半身のみの動きで投げるフォームになってしまいリリースが早くなるうえ変化球が落ち切らず、全体的にコースが高めになり連打を打たれています。

指名順位予想

 チェンジアップとスライダーが魅力の左腕ですが、球速帯のムラとクイック時に球離れが早くなってしまう2点が課題となります。あまり上背がなく体も大きくなく、球速が意外と伸びづらいオーバースロータイプなので、高卒では敬遠されがちなタイプです。

 まだ体も細く伸びしろはありそうですが、体が小さい上球速を伸ばしにくいフォームのため、現状では指名漏れの可能性が高い選手。大卒や社会人である程度完成形を予想しやすい状況で、高校時代からしっかりと球速を伸ばし、伸びしろを残していることをスカウトにアピールして指名を狙いたいタイプです。

 

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