読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

各ポジションの年齢・成績で見る2017・18年の巨人のドラフト戦略 中継ぎ編

 この記事がどのような趣旨のものかについては過去記事をご覧ください

 

okimono.hatenadiary.jp

 

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今回は中継ぎ編。17年を見る限りすでにカツカツな状態ですが、改めて年齢・成績面で見ていきたいと思います

 

 

【右腕中継ぎ編】

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 上記表からわかる問題は以下の通りです

①中継ぎが16年ドラフト選手を入れても8名と数が少ない。中には2軍も投げていない西村選手やルーズショルダー持ちで今季離脱している澤村選手、制球に課題のある素材型のリャオ選手もいるため、実質4~5人しか中継ぎがいない。

支配下選手の死四球が3個後半と数字が悪い。制球型の中継ぎが不足

③育成選手の平均年齢が高い。2軍登板している育成中継ぎは25歳以上が大半であり、戦力になるのに時間がかかる育成選手にとって高齢は大きなネック。

  

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 17年はすでに谷岡選手が炎上で2軍落ち。リャオ選手もまだまだ時間がかかり、澤村選手は復帰未定。カミネロ選手も絶対的守護神とはいえず、右のワンポイント田原選手も2軍でも投げていません。マシソン選手もここ数年は登板数も増えており勤続疲労、そしてメジャー志向があるためいつまでも戦力として見れるわけではありません。篠原選手以外の育成選手も支配下できるほど実績・結果は出せておらず、17年・18年何れでも中継ぎの補強は必須事項となります。

 それでは具体的な中継ぎ戦略を見ていきます

 ①上位指名で1人勝ちパターンで起用できる中継ぎを確保

 ②下位で先発経験のない大卒右腕を2名確保。1名は制球・変則フォームであるとなおよし。

 ③7~9位で中継ぎ起用がメインの社会人中継ぎを2名確保。

 ④育成では上位で180以上でスピードがあるが実績の少なく中継ぎ起用されている大卒を1名

 ⑤育成下位で先発起用されているが実績の少ない、大きな武器となる変化球を一つ持っている高卒を1名

  

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 ①に関しては現在の勝ちパターンは澤村選手復帰未定でマシソン・カミネロ・森福(池田)選手となっていますが、やはり層の薄さが如実に出ています。特にマシソン選手の登板過多が年々ひどくなっているため、勝ちパターンで即座に使える中継ぎの補強は急務です。

 17年は仙台大・馬場選手やヤマハ・鈴木選手が挙がりますが、大卒・社会人右腕不作年であるため、無理にとりにいく必要もないでしょう。

f:id:okimono:20170419225911j:plain (候補の一人、九産大・井手選手)

 ②に関しては中継ぎ全体の厚みを増やすための補強。最初は勝ちパターン以外の中継ぎの厚みを増して中継ぎ全体の疲労・不調に対応できるようにし、数年かけて勝ちパターンに育て上げるといったものになります。

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 ③については17・18ともに取っておきたいところです。現在薄くなっている1軍中継ぎで即座に起用することが目的であるため、勝ちパターンとはいえないまでも、すぐに1軍で起用できる能力がある選手が候補となります。変則・パワー型・変化球主体型などいくつかのタイプが欲しいところです。指名解禁済選手であればなお指名優先度は下がるため、そちらを狙うのも手だと思います。

 年度ごとの傾向としては17年はパワー型、18年は変則、パワー、バランス型と揃っている印象です。

 ④については技術よりも素材を評価しての獲得がメインになります。パワータイプ中継ぎの補強を目的としているため、ある程度体が出来ている大卒が欲しいところです。

 ⑤に関してはストレートは速いにこしたことはないですが、それよりも大きな武器となる変化球を持った高卒選手をじっくりと育成することが目的となります。そのため年齢の若い高卒が対象だり、パワータイプよりはワンポイントで起用できるタイプが欲しいところ。

 【左腕中継ぎ編】

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 表からわかる問題点については以下の通り

①平均1イニングを超えておらず、ワンポイント起用に留まっている選手が多い

②死四球率が3個台後半と制球に不安のある選手が多い

③登板機会の多い選手の奪三振率が低い。

④山口選手は勤続疲労で敗戦処理が限界。森福選手も左のワンポイントが限界。乾・戸根選手は制球難。中川選手も実績が少ないことを考えると、今後勝ちパターンで使える中継ぎの見通しが立たない

 

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 巽選手が2軍でセットアッパーで防御率0点台。池田選手も1軍で着実に信用を獲得していますが、やはり計算できる左の中継ぎはいるに越したことはありません。左腕中継ぎを即戦力獲得はFAでないと厳しいところもあるため、4~5年後も見据え 戦略を見据える必要があります。

 

①下位で身長175前後である程度先発経験のある常時140の大卒左腕を1~2名

②7~9位で大卒・社会人左腕中継ぎを1名

③育成で最速145前後、先発起用されている高卒左腕を1名

④育成であまり長いイニングを投げていない長身大卒左腕を1名

  

f:id:okimono:20170410232914j:plain(候補の一人。立命大・東選手)

 ①に関してはある程度イニングを投げれるが、身長が高くないため素材面での評価が下がった選手が中継ぎとして獲得するのが目的です。ゆくゆくは勝ちパターンに育てていきたいところです。

 ②に関しては左腕中継ぎというのは、社会人でもなかなか見つけるのが難しいところ。そのためこちらでは中継ぎ層を厚くするためにアマ野球でも中継ぎとして起用されており、起用法が限定され指名順位が落ちる選手を獲得し、ワンポイント起用するのが目的となります。

    ③に関しては、左腕中継ぎは育成に時間がかかるため、大卒よりも年齢の若い高卒での獲得となりました。こちらは始めから中継ぎというよりも始めは先発として育て、その過程で中継ぎ適正があった場合に中継ぎにするといったものであるため、先発経験のある選手となっています。つまり先発として数に入れてあります。

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                       (候補の一人、国学院大・宮内選手)

 ④に関しては実績よりも素材評価の獲得を目的としています。そのため身長180越え、最速145前後が前提となります。「そんな選手が育成まで残るのか?」と思うかもしれませんが、残ってしまうような課題・実績の無さを持った選手となるため実績よりも素材重視の評価が優先となります。ロマン枠といぅてもいいかもしれません・・・

 

 先発記事よりも内容や紹介の仕方を変更してみました。どっちの方が読んでて面白いのだろうか。個人的にこちらの中継ぎ編の方が書きやすくはありました。次回は内野手編となります。