今回は2017年の大卒ドラフト左腕投手について、注目選手を紹介したいと思います。
17年の代表格の一人が、16年日米大学代表にも選ばれ、出身校からも注目される、東大・宮台康平選手。最速150キロを誇る先発左腕であるが、怪我もちであり連投が出来ないということや、フォーム改造後あまり結果を出せていないことが気がかりです。
同じ速球派注目選手は179センチながら最速151キロの亜細亜大・高橋遥人選手。先発実績はまだ少ないながらも、今後実績を積めば1位候補にも挙がる選手です。
宮台選手以外にも六大学野球チーム内には左腕候補がおります。左腕ながらサイドで投げる明治大・斎藤大将選手。最速146キロながら先発もこなす変則ピッチャーですが、腕に負担がかかるフォームで投げるため、そこをスカウトがどう考慮するかが気になるところ。
早稲田大・大竹耕太郎選手は宮台選手に並ぶ注目株の一人でしたが、年々成績が悪化しており、このままだとドラフト候補になるかどうかも怪しい状態になっています。社会人野球に進んでそこで再起をかけるかもしれません。
今季は175センチ以下の投手が目立ちます。170センチと小柄ながら最速145キロで先発をこなす立命大・東克樹選手。同じく170センチながら最速145キロで右腕・飯田選手とともに東洋大を支える片山翔太選手。
コントロールがスカウトから評価されているのは駒大・東野龍二選手。175センチ最速140キロとスピードに物足りなさは残るが、制球で勝負するタイプであり、貴重なコントロール型左腕となります。
他にも175センチの東北福祉大・大園佑也選手や上武大・石井将希選手も候補となります。
ここからは大型・長身左腕となります。182センチの長身左腕となる近畿大・岡田和馬選手。実績が少なく、ロングイニングを投げた経験を少ないことから、素材評価となります。
横浜商大・渡辺佑樹選手は182センチ、最速143キロながらもリリーフ登板で早くから実績を残した選手。スライダー・チェンジなど変化球も交えて緩急で打ち取る、先発実績はまだまだ少ない長身左腕投手です。
180センチ投手として肘の柔らかさが評価される国学院大・安西拓人選手やスライダーが武器のノースアジア大・木場涼佑選手、球威に物足りなさは残るながらも球速以上の速さを感じる日体大・石川勇二選手などが候補となります。
全体でみれば、競合クラスのドラフト1位候補はまだまだ少ないように感じられます。ただ下位で獲得して化けるとおもしろい選手は多く、スカウトの手腕が試される年だと思います