読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

堤GM事実上の更迭により鹿取新GM兼編成本部長就任。そこから見る巨人の大きな方針転換とは

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巨人は13日、株主総会と取締役会を開き、読売新聞東京本社取締役事業局長の石井一夫氏(60)が、代表取締役社長に就任した。東京・大手町の球団事務所で会見を行い、堤辰佳GMの辞任と鹿取義隆GM特別補佐(60)のGM兼編成本部長就任を発表した。

 鹿取新GMと会見に臨んだ石井新社長は、〈1〉強いチーム作り、〈2〉愛されるチーム作り、〈3〉胸を張れるチーム作りを“3本柱”に掲げ、育成と常勝の両立に意欲を見せた。

 鹿取新GMは、チームの低迷の要因について「若い選手が出てこなかった」と分析。スカウティングの強化に意欲を見せ、「ファンのためにしっかりやっていきたい」と決意を示した。

 

 巨人13連敗、FA獲得選手の低迷から堤GMが事実上の更迭によりGM辞任。後任には今年スカウト編成として招致された鹿取氏がGM兼編成本部長となりました。堤GMが近々辞めさせられるのは想像がついていましたが、まさか鹿取氏が新GMになるのは予想外でした。そ

 

 【首脳陣もこれまでのスカウト方針がチーム低迷の原因と判断した?】

 スカウト強化として招いた鹿取氏をGMとした一番の目的はやはりスカウト方針の転換でしょう。鹿取氏自身も

 鹿取新GMは、チームの低迷の要因について「若い選手が出てこなかった」と分析。スカウティングの強化に意欲を見せ、「ファンのためにしっかりやっていきたい」と決意を示した。

  とあるため、自分が任命されたのもスカウト部門を強化するためと判断しているようです。つまるところ、首脳陣もこれまでのスカウト方針がチーム低迷の原因であるとし、鹿取GMを中心にスカウト方針を転換するという意思表示の現れとなります。

 

   【 初の現場出身GMの誕生 】

 実は鹿取氏が任命されたことにはもう一つ大きな意味があり、それはこれまでのGMは読売新聞社からの出向で任命されることが多く、元プロ野球選手が任命されることはありませんでした。「堤gm」の画像検索結果

 

 堤辰佳(前GM)慶應野球出身であるものの卒業後は読売新聞社入社。巨人球団代表付、GM補佐などを経験し3度目の出向でGMに任命

 原沢敦(前前GM):読売グループにて広報部長や総務・編成本部長補佐を得てGM就任。賭博事件の責任をとり辞任

 

 このように二人とも読売グループからの出向でした。そのためチーム編成というよりは球団経営としての要素が強く、現場での経験がないため実戦経験をもとにしたチーム編成は現場任せの面が強く、GMからのチーム強化が望めないところがありました。

 それが元プロ野球選手からのGM就任ということで、プロ野球選手として経験に基づく現場編成、ドラフト戦略が行えるため、これまでのチーム編成から転換が見込まれます。

        

   【巨人コーチ以外のチーム経験者により、外の血をチームに入れる】

 

 鹿取氏は投手コーチやヘッドコーチを経験していたりと、巨人監督経験こそないもののコーチ経験があります。また王監督WBCチームにて投手コーチ、侍ジャパンでのテクニカルディレクター、U-15監督など外部チームでもコーチ経験があるため、巨人以外の外部の血を招き入れられるコネクションを保持しています。

 現在の巨人は元巨人出身コーチが多く、そのためどうしても外からのノウハウが入りにくいために育成への弊害が生まれています。チーム編成のためにはスカウトだけでなくコーチ陣の再編も急務であり、シーズン途中でのGM交代もシーズンオフまでに新コーチへの接触、打診を行うために時間がかかることを見越しての可能性もあります。というかそうであってくれ