<東京6大学野球:法大4-0東大>◇第7週第2日◇21日◇神宮
東大が法大に完封負けし、10連敗で全日程を終えた。
ドラフト候補左腕の東大・宮台康平投手(4年=湘南)が連投し5回途中から登板。ピンチを脱したものの、3回2/3を3四球2安打2失点で降板した。宮台は「やりたいことができず悔しさの残るシーズンだった。秋で学生野球は最後。悔いなく終わりたい」と振りかえり、改めてプロ志望を宣言した。
1勝もできずにシーズンを終え、浜田一志監督は「この10連敗は94連敗していた時の悔しさとはちょっと違う。あの時は探し物がどこにあるか、何がなくなったのか分からない状態だったが、今はなくした鍵を探しにいくような感じ。投手は全員制球力とフォームの安定を繰り返してやっていく。秋まで3カ月鍛えていきます」と見通しを語った。
【宮台選手の紹介】
178センチ84キロ 左投げ左うち 湘南高卒
最速150キロのストレートを武器とする先発左腕。数十年ぶりの東大からのドラフト指名候補ということもあり、早くから注目されている選手です。
【宮台選手の課題】
もともと制球が悪いことに加え負荷のかかるフォームであることが3年ごろから言われていましたが、負担軽減のためにフォーム改造を試みた4年生ではさらに制球が悪化しており、17年春季リーグでは7試合0勝3敗投球回25回に対し四死球が35、防御率8点台という悲惨なものとなっています。とにかくストレートが高めか低めの抜けることが大半の状態で、変化球も抜けるといったものでした。
それに加え肩の故障暦があり、中継ぎとしても連投が効かないため、スピードを活かしたパワー型中継ぎとして運用ができません。
【指名順位予想】
現状では東大卒としてのフロント入りを考慮しても2位後半から~4位となります。150キロを出せる左腕は貴重ですが、フォームが安定しておらず制球が壊滅的であること。また怪我もちで連投が聞かないため運用が難しいことが懸念材料となります。