読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

17年夏の甲子園を終えて 評価の上下したドラフト候補を振り返る【野手編】

 

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 今回は捕手・内野手・外野手の野手編。右・左でさらに分けるとごちゃごちゃになるので、あくまでポジション別で見ていきます。

 

 【評価が上がった選手:捕手編】

 捕手については中村選手が一気に注目株に上がりました。一方で福岡大・古賀選手や報・徳篠原選手などの注目捕手は地方敗退。選抜は怪我で出られなかった大阪桐蔭・岩本選手は今回もベンチとなりました。

 【①:広陵 中村 奨成選手 右投げ右打ち 】


《広商ー広陵・定期戦》【今日も打ったよHR】 中村奨成選手 (広陵)【常識の/範囲を超えて/華がある】

甲子園成績:6試合28打数19安打17打点4死四球 打率.679 6HR 2盗塁 

 今回の甲子園株爆上がり選手。地方予選では死球の影響もあり打率1割台であり、身体能力型捕手として2~3位辺りの指名候補選手でした。それが甲子園では大会新記録の6HR。大会記録に並ぶ19安打、6二塁打。俊足で2盗塁を記録するなど、一気に競合ドラ1候補に名乗りを上げました。後はU-18で木製バットでどれだけ打てるかにかかってきます。

 

 【②:秀岳館 幸地  竜弥選手 右投げ右打ち 】


2017 甲子園 秀岳館 幸地 竜弥君 『同点ホームラン 大当たり猛打賞!』 vs 広陵 2017年8月17日

甲子園成績:2試合8打数4安打1打点1死四球 打率.500 1HR 0盗塁

 選抜より派手さはないが安定した守備が評価されていた大型捕手。一方で打撃には課題を持っており甲子園では8番を打っていました。今回は平元選手から本塁打を放つなど打撃面で結果を残しました。本人はまだ進路について表明していませんが、守備型捕手として下位でじっくり育てたい人材です。

 

【評価を下げた選手:捕手編】

【①:神戸国際大附選手 右投げ右打ち 】


神戸国際大附・猪田和希【国際のあばれる君】兵庫注目打者

 

甲子園成績:2試合9打数2安打0打点0死四球 打率.222 0HR 0盗塁

 

 強肩を買われ外野から捕手にコンバートされた強肩強打捕手。今季はコンバート捕手が多い年ですが、早くから注目されていたスラッガーであったため期待していましたが、守備面での課題が目立ちました。

 なんとないストレートを捕逸。バウンド処理をミスして捕逸するなど、捕手として最低限受け止められないといけないコースをイージーミスしてしまいました。打撃結果も9打数2安打と不完全燃焼で終わりました。社会人野球へ進むことを表明し、今後守備面での安定が求められます。

 

 

 

【②:大阪桐蔭 岩本 久重選手 右投げ右打ち 】


大阪桐蔭_岩本久重

 甲子園成績:2打数0安打0打点1死四球 打率.000 0HR  0盗塁

 選抜では骨折から出場0となり、今回も代打→捕手で捕手機会は一回のみ。捕手よりも外野手としての出場がメインとなっており、捕手としては出番を奪われてしまっています。打撃も0安打と結果を残すことが出来ませんでした。 

 

【評価が上がった選手:内野手編】

 

【①:花咲徳栄 野村 佑希選手 右投げ右打ち ファースト 】

 


野村佑希(2年 花咲徳栄)「清宮の次は野村」と言われる来年のドラフト候補

 甲子園成績:6試合25打数13安打2打点5死四球 打率.520 2HR 2盗塁

 18年の注目ドラフト候補の一人。今回はファースト起用がメインだったため内野手として評価しています。まだまだ打撃に荒さはありましたが、変化球を上手く捉える打撃を披露しており、2HRと長打も披露しました。今後は外角のストレートへの対応が課題です。

 

【評価を落とした選手:内野手編】

【①:木更津総合 峯村 貴希選手 右投げ左打ち ショート

 


木更津総合  峯村選手先頭ホームラン打席 151114

甲子園成績:1試合5打数1安打0打点0死四球 打率.200 0HR 0盗塁

 

 注目されたころがピークだったと感じてしまう選手。スイングに柔らかさがなく、現状では指名候補としては厳しいでしょう。進学が有力とされているため、大学が一皮向ければ大型ショートとして再び注目はされると思います。

 

【②:作新学院 中島 淳選手 右投げ右打ち サード 】

 甲子園成績:1試合3打数0安打0打点1死四球 打率.000 0HR 0盗塁

  選抜では4打数3安打5死四球3打点と結果を残しましたが、今回は無安打で1回戦敗退。スイングにも固さがあり、指名候補になるのは厳しいと感じました。

 

【外野手編】

外野手に関しては評価を下げた選手が多かった印象です。

【評価を上げた選手:外野手編】

 【①:二松学舎大付 市川 睦選手 左投げ左打ち  投手/外野手 】


2017 高校野球 二松学舎大付(東東京) エース 市川睦君

 エース兼センターの二刀流選手。投手としては今ひとつ物足りないものがありますが、打者として結果を残しました。左投げ左打ちなのがネックですが、投手としての強肩を活かし野手として育てるのもありだと思います。投手としては球速や変化球のキレがもう少し欲しいところです。

 

【②:花咲徳栄 西川 愛也選手 右投げ左打ち  レフト 】


西川愛也(3年 花咲徳栄)

 甲子園成績:6試合27打数9安打10打点4死四球 打率.333 0HR 3盗塁

 

 上手いインコース捌きを披露しライト前を量産した巧打外野手。まだまだ体の細さがあり時間がかかりますが、体ががっしりして長打を望めるようになれば、優秀な中距離バッターになれる存在です。

 

【③:中京大中京 伊藤 康祐選手 右投げ右打ち センター/セカンド 】


≪選手権≫愛知大会(2017) 中京大中京 伊藤康祐選手(3年)

甲子園成績:1試合6打数3安打2打点0死四球 打率.500 1HR 0盗塁

  U-18にも選ばれた俊足ながらも長打力を兼ね備えた選手。センター方向にホームランを放つなどパワーも披露。U-18では増田選手の死球の影響でセンターについていますが、セカンドが安定して守れるなら十分指名候補に入る選手になります。木製バットでどれだけ対応できるかが指名の鍵になります。

 

 

【評価を下げた選手:外野手編】

 

【①:横浜高校 増田  珠選手 右投げ右打ち センター 】


横浜 増田珠 決勝戦での全打席 ダイジェスト 5打席出塁 第99回 高校野球

甲子園成績:1試合3打数1安打0打点1死死球 打率.333  0HR  1盗塁

 ドラフト1位候補の一人でしたが、今回は不完全燃焼。3打数1安打で長打は無し。守備面でも目測を誤り長打を許してしまうなど、期待値に対しての結果を残せたとはいえません。おまけにU-18でも死球を受けスタメン落ちしておりなんとも持ってない状況になっています。

【②:明徳義塾 西浦 颯大選手  右投げ左打ち ライト 】


西浦颯大 明徳義塾 第89回選抜高校野球大会 早稲田実業戦全打席

甲子園成績:2試合10打数3安打1打点0死四球 打率.300 0HR 1盗塁

  身体能力型外野手として注目されていた左の外野手。ただ今回に関しては3安打とも単打のみ。ゴロ性の当たりが多く打撃能力には疑問が残る結果となりました。U-18に選ばれているため木製バットでの対応力が注目されます。

  

【③:大阪桐蔭 藤原 恭大選手 左投げ左打ち センター/ライト】

 


2017.11.3 高校野球 秋季大会 大阪桐蔭 藤原恭大君 気迫のツーベース

 

甲子園成績:3試合13打数2安打0打点0死四球 打率.154 0HR 0盗塁

 

高い身体能力を誇る18年注目の外野手。選抜からも判明していた打撃の波は今回は相変わらずであり、今回は三試合全体で不調でした。選抜でもわかるほど当たれば飛ぶパワーを持っていますが、なかなか当てられないため、今後ミート力の向上が課題となります。

 

 

【④:作新学院 鈴木 萌斗選手 右投げ左打ち センター 】


2017 選抜 作新学院 鈴木 萌斗君 『とちぎのイチロー』 vs 秀岳館 2017年3月27日 甲子園 高校野球

甲子園成績:1試合4打数1安打0打点0死四球 打率.250 0HR 0盗塁

俊足巧打型として注目されたセンターを守る外野手。今回に関してはインコースの難しい球に手を出して凡退する場面が目立ちました。大学進学を選びパワーアップを誓いましたが、右投げ左打ちの俊足巧打型で大卒指名を狙うとなると、かなりの成績を残さなければならないため厳しい道のりとなりますが、頑張ってほしいと思います。