気づけばドラフトまで1ヶ月ちょっと。大学組の志望をもう少し見たかったところですが、二回目の指名予想にいきたいと思います。
まず指名予想の前に、前回の予想から動いたことを振り返ります。
・良い方向に動いた点
① ドラ2の畠選手がローテを埋める働き
→即戦力先発補強が一人減る
② 宇佐見選手が一軍捕手として希望が見えている
→大卒・社会人捕手獲得の可能性が下がる
③ 中川選手が左中継ぎの一人として計算できそう
→上位で即戦力左腕指名の可能性が下がる。
④育成の増田選手、青山選手、田中選手が支配化登録される
→同タイプの補強の可能性が下がる。
・悪い方向に動いた点
① 山口(ど)がとんでもないやらかしでローテに穴ができる
→即戦力投手の獲得が求められる
② 内海,大竹選手などベテラン先発組が全滅
→即戦力投手の獲得が求められる
③ ドラフト注目株がことごとくプロ志望を出さないことを表明
→相対的に指名候補の優先順位が上がる
④ 主力組のバックアップ要員急募
→打撃評価の高い即戦力内野手の獲得が必要となる。
⑤中継ぎ事情が崩壊中
→即戦力中継ぎ確保が急務
結果即戦力投手は最低1名の確保が必要となり、中継ぎも2名は必要となりました。一方で宇佐見選手の内容や田中選手の支配化で大卒・即戦力捕手の補強の必要性が下がり、増田選手の支配下で守備型内野手の優先度が低下、青山選手支配下で大卒優先度が下がりました。
それでは今回の指名ルールは以下の通りになります。
①コメント・視察情報がない選手も対象
②支配下8名、育成7名で予想(3名が支配下されたため、育成1名増加)
③各順位ごとに2名候補を挙げる
④進学・社会人を表明した選手は除外
では1~4位までを考えていきます。
【1位指名候補①】広陵 中村 奨成選手 高卒捕手
甲子園で一気に1位候補にまで登り詰めた選手。そのなかでも巨人やオリックスバファローズは早くから上位候補として密着していました。
小林選手の年齢を考えれば高卒捕手が育つ時間と衰えが合致するため、獲得候補となるでしょう。U-18は打撃不振となっているため、早くから注目していた巨人は評価が下がったところを狙う可能性も高いです。
【1位指名候補②】立命館大 東 克樹選手 大卒左腕投手
日米大学野球での好投、そして近代相手に13K完投し評価をあげています。岡崎スカウト部長も「大卒左腕で一番よい」と評価しており、計算できる左腕が田口選手のみという状況のため、即戦力左腕は獲得候補の一人です。
2017ユニバーシアード準決勝 8回裏 侍ジャパン東克樹(立命館大学)のピッチング
【外れ1位指名候補①】 横浜高校 増田 珠選手 高卒右外野手
改めて野手の若返りの必要性が露呈した現在の巨人において、打撃能力の高い野手は欲しい存在です。ただ甲子園での結果やU-18での内容を考慮すると、前回より評価が下がっている選手になります。理想でいえば2位指名ですが、最下位にならない限り2位指名は厳しいでしょう。高卒上位指名候補がことごとく進学を表明しており、相対的にプロ志望を出している増田選手の優先度はあがっています。
【外れ1位指名候補②】 仙台大学 馬場 皐輔選手 大卒右腕投手
29日に東北大相手に17K完封勝利を遂げた右腕投手。巨人も畠選手の活躍でパワー型先発を大きく評価しており、伸びしろを考慮して今回ははずれ1位となりました。 先発の不足する巨人にとっては獲得したい存在です。またリリーフも不足しているため、最悪セットアッパー候補としても起用が可能ですが、後は本人の弱気な部分がどれだけ改善できるかにかかっています。
【2位指名候補①】岡山商科大 近藤 弘樹選手 大卒右腕投手
全国大会では近大相手に9回1自責点。次の和歌山大相手に6.1/3回で0自責点と結果を残した本格派右腕。馬場選手に比べ伸びしろや酷使といった点から2位となっています。
【2位指名候補②】九州学院 村上 宗隆選手 高卒左捕手
今季の高卒捕手スラッガーの一人として早くから注目されていた選手の一人です。多くのスカウトが打撃と素材を評価する一方、捕手としての能力を評価する声は少なく、送球などに課題を持つ選手となります。理想としては3位獲得ですが、古賀・福永・猪田選手など多くの高卒捕手選手がプロ志望を出さない中で、高卒スラッガーが減っているため優先順位が上がっています。
巨人としてはコンバート込みでの獲得であり、サードやライトでも起用を見込む選手となります。
【3位指名候補①】国学院大 山崎 剛選手 大卒左内野手
これまで守備型内野手として評価されていましたが、今年より打撃に重点を置くようになり打撃成績が改善。それまで0本塁打だったのが春の大会だけで3本。問題とされていた長打力に改善の期待がもたれています。
一方で肩が弱くショート起用が厳しい選手。去年獲得した吉川選手とタイプがかぶるように見えますが、そもそも現状の巨人は吉川選手が台頭しても内野は足りておらず、マギー選手が起用されているセカンドで起用していきたい選手となります。
【3位指名候補②】盛岡大附 比嘉 賢伸選手 高卒左内野手
強肩強打を誇るショート。岡崎スカウト部長はショートの注目株の一人として挙げており、どのポジションにもコンバートできるショートの強肩強打の内野手は上位指名候補になります。現状強打の内野手が若手に居ないため、補強ポイントの一つになります。
【4位指名候補①】中京大中京 伊藤 康祐選手 高卒右外野手
U-18にも選ばれたセンターを守れる中距離打者。セカンドを守ることも出来ますが、メイン起用はセンターとなっています。岡崎スカウト部長が「増田と同じタイプ」と評価しているため、増田選手の獲得があった場合は指名候補からはずれます。現状有望な若手が少ないセンター候補の獲得となります。理想で言えば4位獲得。
【4位指名候補②】明徳義塾 西浦 颯大選手 高卒左外野手
鹿取GMが教え子の一人として注目株にあげていた身体能力型外野手。ただ今季は打撃成績が低迷しており、甲子園でも思ったような結果は残せませんでした。ただライトを守れる身体能力型の若手は補強対象であり、鹿取GMが注目していることもあれば、獲得する可能性が高い一人です。
次回は5~8位となります。