◆北海道6大学野球秋季リーグ戦 最終節 第1日 東農大北海道0―1旭川大(25日、苫小牧・とましんスタジアム)
1位の東農大北海道は4位の旭川大に延長10回の末、0―1でサヨナラ負けを喫し、首位陥落した。26日の最終戦を残し、自力優勝は消滅したが、最速147キロを誇るサイド右腕・宮本誉士樹(よしき、4年)=熊本・鎮西出=が先発し、4安打1失点と好投。5球団のスカウトが見守る前でプロ入りへ猛アピールした。3位の函館大は2位の苫小牧駒大に2―1でサヨナラ勝ち。首位に躍り出て、逆転優勝へ王手をかけた。
春よりも、たくましかった。0―0の延長10回。1死二塁から宮本は左前打を許して力尽きたが、9回まではわずか3安打無失点。186センチ、89キロの体格からサイドスローで力強い直球を投げ込み、2回には自己最速を2キロ上回る147キロもマークした。「今秋で1番調子がよかった。だから、きょうは何がなんでも勝ちたかった」。高めに浮いた最後の直球を悔やんだ。
バックネット裏では5球団のスカウトが大型右腕を視察し、日本ハムの白井スカウトは「あの腕の位置(横手)から147キロですからね。クセ球でボールの強さもある」と評価した。
宮本自身もプロへの思いは強いが、まずは今大会での活躍がすべてだと分かっている。自力優勝は消滅したが、宮本は「悔いが残らないように絶対に抑える気持ちで投げたい」。26日の旭川大戦での連投も覚悟。最後まで諦めることはない。
【宮本選手の紹介】
186センチ89キロ 右投げ右打ち
最速147キロにシンカー・スライダーなどを武器とし、足を大きく上げて低めに投げ込むサイドスロー投手。大学では主に先発をつとめており。旭川大との対戦では10回1失点の好投を見せた。
2017/06/05 東京農業大北海道オホーツク・宮本誉士樹投手
【宮本選手の課題】
先発として起用するには決定的な決め球が無いため粘られることが多いため球数が多く、5~6回での降板が多い。また長打になることは少ないが奪三振数が低く被安打数は多いため内野守備が非常に重視され、現状では即戦力となるには厳しいものがあり、制球は悪くないためワンポイント中継ぎとして起用するならすぐに1軍で使える選手となります。
【指名順位予想】
現状の指名順位としては5位後半~7位。やはり先発とするに決定的な決め球がないため、大型投手としての素材や速球型サイドスローの部分を評価した形となります。