読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

鹿取GM,江藤新3軍監督が3軍試合数削減を検討。練習時間に重きを置く体制に

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巨人の江藤智3軍監督(47)が20日、来季から練習量と質を重視した育成で3軍からの底上げを誓った。今季まで1軍打撃コーチを務めてきたが、来季から3軍監督に就任し、打撃指導も行っていく。今週の「まるごと巨人」は、江藤3軍監督へのインタビュー。自身がスラッガーとして大成した経験をもとにした、強打者育成への意気込みを語った。

 巨人3軍は、創設から来季で3年目となる。江藤新監督のもと、松本外野総合コーチ、吉原バッテリーコーチとスタッフが大きく変わった。11月からのG球場での秋季練習で新体制が始動。指揮官も来季に向け、新体制で試行錯誤を重ねている。

 「新しい体制になったばかり。来季に向け、首脳陣のお互いの長所を出しながら、みんなで良い選手、良いチームを作っていこうという気持ちでやっています」

 3軍はこれまで、1、2軍との施設使用の兼ね合いなどで春季キャンプ初日をジャイアンツ球場で迎えていたが、来年は沖縄で迎える。リハビリ組がある3軍にとって、温暖な環境を歓迎する一方で、指揮官は環境に左右されないハングリー精神を求めている。

 「けが人にとってみたら、やっぱり暖かい環境はリハビリする上でありがたい。それに、ほかの選手も良い環境でやらせてもらえる。無駄にしないようにしていきたい。でも、本音を言えば、どこだろうと熱い寒いは言っていられない。恵まれていることを感じながら、最大限に生かして取り組んでほしい」

 3軍では、指揮官としてだけではなく打撃指導も行う。指導の下地にあるのは、通算364本塁打を放った現役時代の経験だ。指揮官のプロ1年目は1軍出場なし。レギュラー定着まで捕手、外野手と転向しながら4年間、地道に下地を作り上げてきた。

 「今の選手を見渡してみると、俺の1年目、2年目の時なんかよりもスイングのスピードはみんな段違いに良いよ。入りたては、下手の下手だった。でも、俺みたいなやつがこのくらいまでなれたのは、量をこなしてきたから。振り込みでも、体力強化、スイングスピードを上げるために量をこなさいといけない。そこで、量と同じく質も上げてきた。振り込みでも、一振り一振り打ち分けだとかをしっかりイメージを持ってやらないと意味がない。全てにおいて高めていかないと」

 今季まで務めていた1軍打撃コーチで主力を指導してきたからこそ、同じことを3軍選手にも求めていく。

 「量が大事ということは、実績があるベテランが1番分かっている。阿部だって、坂本勇だって、試合前に早くに球場に来て、自分のルーチンをこなすからね。彼らは量をこなしてきたから、何が自分にとって1番良い準備、練習かが分かっているし、やらなきゃ後退することも分かっている。3軍の選手もそうやって、練習を自分のものにしてほしい」

 来季は、3軍の日程も大きく見直す。今季は109試合を行ったが、育成により力を注ぐため、試合と練習の比率を調整しながら、選手一人一人の土台作りに取りかかる。

 「3軍にいるのは、これからの選手。体作りに力を入れていきたい。鹿取GMも(今季に比べて)試合数を減らしていくと話をしていた。練習の方に力を入れていけると思う。実戦も大事だし、練習も大事。練習の比重を高めながら、良い時間を過ごしていけたらと考えています」

【巨人】江藤新3軍監督、強打者育てる : スポーツ報知

 

【鹿取GM、江藤新3軍監督による新体制】

 堤GMから鹿取GMに変わり、3軍コーチ陣も大きく変容しました。来季の3軍コーチ陣は以下の通りです。


監督 江藤智(1軍打撃コーチ)
投手コーチ 阿波野秀幸
投手兼トレーニングコーチ 会田有志(2軍トレーニングコーチ)
内野総合コーチ 円谷英俊(3軍内野守備走塁コーチ)
外野総合コーチ 松本哲也
バッテリーコーチ 吉原孝介(戦略室スコアラー)

トレーニングコーチ 内藤重人

巨人 2・3軍のコーチ陣発表 - au Webポータル

 

 田代巡回打撃コーチがいるとはいえ、3軍専任打撃コーチがいない状態に疑問の声も多かったコーチ発表でしたが、江藤監督が3軍打撃コーチも兼任する形での運営となるようです。

3軍では、指揮官としてだけではなく打撃指導も行う。指導の下地にあるのは、通算364本塁打を放った現役時代の経験だ。指揮官のプロ1年目は1軍出場なし。レギュラー定着まで捕手、外野手と転向しながら4年間、地道に下地を作り上げてきた。

 そこで懸念となるのが「3軍監督と打撃コーチを兼任するなんて負担が大きすぎて不可能ではないか」ということでした。その点に考慮したのが今回の「3軍試合数の削減」です。

 もともと3軍は年間108試合、半年シーズンの野球では一ヶ月で16試合近くをこなす必要があり、遠征が多い3軍では負担となり、練習に時間を割けない問題がありました。この点に関しては過去の記事で詳しく語っています。

 

 

www.giantsdraft.site

 

 試合数をこなすために指名時点である程度体が出来ている大卒・独立リーグの選手指名が多くなり、練習時間が少ないため体作りから時間をかけて行う必要のある高卒選手の育成指名は3軍創設後の15・16年は投手1名、外野手1名の合計2名のみとなっていました。

 

 そんな現状を問題視してか、鹿取GMと江藤監督は3軍試合数を減らす方向で進んでいるよう。

来季は、3軍の日程も大きく見直す。今季は109試合を行ったが、育成により力を注ぐため、試合と練習の比率を調整しながら、選手一人一人の土台作りに取りかかる。

 「3軍にいるのは、これからの選手。体作りに力を入れていきたい。鹿取GMも(今季に比べて)試合数を減らしていくと話をしていた。練習の方に力を入れていけると思う。実戦も大事だし、練習も大事。練習の比重を高めながら、良い時間を過ごしていけたらと考えています」

 この方向性が決まっていたため、今年は1位比嘉、2位山上、4位田中、7位折上、8位荒井選手と、高卒を5名。それも実績より伸びしろや素材を評価しての獲得となっています。ここからがようやく3軍としての機能を果たし始めるといったところでしょう。