読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

左の大型スラッガー 日本航空石巻 上田 優弥選手 高卒左外野手

 

圧倒的な存在感で、「打ち勝つ野球」で全国制覇を目指す強力打線の4番に、上田は座る。186センチ、100キロの左の大型スラッガーは「この冬は飛距離が伸びるよう、パワーを重点的に鍛えた」。今月上旬に行ったスイングスピードの計測では、驚異の160キロを記録。19日の滝川二(兵庫)との練習試合では左越えに特大140メートル弾を放ち、高校通算26本塁打とした。

 規格外のパワーに加え、確実性も兼ね備えている。昨秋公式戦の打率5割8分1厘は、今大会出場選手で2位。練習試合も含めた打率5割5厘は堂々の1位。「有利なカウントでは甘い球をしっかり仕留め、追い込まれてから打てる対応力もついた」と進化の手応えを感じている。

 昨夏の甲子園では、1回戦・木更津総合(千葉)戦で決勝打を放ったが、敗れた花咲徳栄(埼玉)との2回戦では無安打に終わった。「チームとしても4番としても、結果を残せなかった」と悔いを残した。

 センバツでは、中村隆監督(33)から「本塁打を3本打て」とハッパをかけられている。指揮官の「注目される中で打たないと大きく成長できない。目の覚めるような打球を見せてほしい」との期待に、上田も「自分がそれだけ(3本)打てば、チームも勢いに乗ると思う」と呼応した。

【センバツ・強打ズラリ ミレニアム世代】<5>日本航空石川・上田優弥、脅威のスイングスピード : スポーツ報知

 

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【上田選手の紹介】

180センチ100キロ 左投げ左打ち

ポジション:レフト

 

 まさに大型恵体を現した左のスラッガー。高校通算26発のパワーを備えた選手であり、3年の選抜ではライトよりに内野シフトを敷かれた状態ながら、鋭い打球を飛ばしシフトを抜いたスイングスピードを誇る。

 また、ただ大降りなわけではなく、変化球に合わせたシェアな柔らかいバッティングもできるミート技術もそなえた選手。スカウトからも打撃センスを高く評価されている。

 


日本航空石川 上田優弥 ホームラン

【指名への課題】

 問題となるのは守備ポジションと左投げ左打ちであること。上田選手は守備能力は低く足も速くないためセンターやライトは難しいが、左投げ左打ちにとってレフトポジションは大きな壁となっている。

 レフトはファースト・セカンド方向にスローイングすることが多いが、左投げの場合正面から捕球してセカンドへのスローイングを行うには、客席側に顔を向ける必要があり、右投げと違い余計なステップが必要となります。実際に上田選手はファールゾーンに転がったフェアのゴロをセカンドに送球する際、わざわざ客席側に体を向けなおして送球する場面が見られ、送球に余計な時間がかかっています。

 また肩も弱く前進守備ながらホーム生還を許す場面も見られ、外野として獲得するには難しい選手となっています。

 

 

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引用:【明治神宮大会】日大三・小倉監督「下手したら死んじゃう」本塁突入で捕手が病院送り : スポーツ報知

 そして上田選手の最も大きな問題が、17年11月の日大三戦で行った捕手破壊の激突スライディング。膝から捕手の顔面を蹴り飛ばすように衝突。ぶつかられた相手捕手が担架で運ばれ命にかかわるほどの激突だったため、上田選手は大きな批判を浴びました。

 

9回裏の日本航空石川は二死一、二塁から7番・山岡(2年・天理南中)が右前打。二走・上田が本塁に突入し、日大三の捕手・斉藤(2年・座間南中)と激突。一旦セーフの判定も、斉藤は担架で運ばれ、負傷退場。走者側の危険な行為として守備妨害が適用され、アウトに判定が覆った。

日大三小倉全由監督
「(9回の本塁交錯プレーに)許さんですよ。(タイミングは)全然アウトですよ。やっちゃいけない、というか絶対ダメだと徹底しておかないといけない。ケガをしますから。下手したら死んでしまう。(試合は)前半、取られすぎてね。(4回途中から投げた3番手の)井上を、何とか9回を投げられる、自信をもって送れるくらいの投手にしていかないといけない」

日本航空石川・中村隆監督
「本当に申し訳なかった。お詫びするしかない。あのクロスプレーはフェアプレーではなかった。もう少しそういったところをチームとして徹底していかないと」

日本航空石川・中村監督、9回の本塁交錯プレーに「本当に申し訳なかった」(ベースボールキング) - Yahoo!ニュース

 

 

 現在のプロ野球ではコリジョンルールが採用されており、このようなスライディングはご法度です。そもそもコリジョンが無くても問題となるようなスライディングですが、このスライディング内容に近い走塁も今後も行った場合、指名順位は大きく下がるか、ほとぼりが冷めるのを待つためプロ志望を出さない可能性もあります。

 

 

【指名順位予想】

 守備位置と左投げ左打ち、弱肩と守備能力の点でレフト以外が難しいことから、現状では7~9位が指名順位。左投げだとサードも難しいため、内野でもファーストのみとなります。

 指名順位を上げるには本塁打数を伸ばし長打面でアピールするしかありません。打撃技術は光るものがあるため、ファースト転向をさせ左の代打枠を期待して獲得したいところに需要がある選手です。