東都大学野球春季リーグ第5週第2日(11日、中大0-6国学院大、神宮)国学院大の山岡が7回を内野安打1本のみに封じた。与四死球は6と苦しんだが、崩れなかった。連日の雨天中止でスライド登板が続いた不運に負けずに手にした通算11勝目。それでも左腕は「いいところは一つもなかった。周りに助けられた」と反省しきりだった。
8日の中大1回戦で、同じ4年生の清水が3安打完封。山岡は「刺激になったし、自分も最後までいきたかった。しっかり頑張りたい」と意欲的だった。
【山岡選手の紹介】
173センチ77キロ 左投げ左打ち
変化球:スライダー・チェンジアップ・カーブ・ツーシーム
最速146キロ、常時130台の球速であり、小柄ながら大きく足を上げる独特のフォームが特徴の先発左腕。同じ4年の先発右腕・清水選手とともに先発ローテを守る2枚看板となっています。。
投球内容としてはダイナミックなフォームながら打たせてとる投球スタイル。インコースにストレート、落ちる球を投げ込み引っ掛けさせるのが特徴となっています。そのため奪三振率は4個台とあまり高くありません。
2018/4/26 山岡就也 (國學院大学) 4年春 サウスポー 142km/h 計測
【指名への課題】
もともと制球への課題を持っていましたが、4年春はコントロールがさらに悪化しており、変化球は高めに抜けることが多くストレートも低めに集まらず、元々打たせて取る投球術で球威や奪三振率が低いため、球が高めに集まる今期では今期は早々にKOされることが増えています。
また四死球率も6.318とかなり悪化しています。先発として評価するには、調子が悪い日は悪い日なりに試合を作る能力が求められますが、早々に降板し多くの投手を導入しなければならない状況となっているため、調子が悪いと試合を作れないのは大きなマイナスポイントとなります。
18年春季リーグ成績【5月19日時点】
もうひとつの課題としては先発としてイニングイーターが出来ていないことです。
先発として起用されているものの、清水選手と違いあまり長いイニングを投げていません。平均5~6イニングで降りることが多く、大学リーグでの現状の三振率の低さ、先発としてはスタミナ不足、制球が大きな課題となるため、即戦力先発として評価するのが難しくなっています。
【指名順位予想】
プロ入り即戦力としてみるには、先発としては平均イニングの短さと制球。中継ぎとして評価するには奪三振率の低さが問題となるため、大卒ながら素材型としての評価として4位後半~5位指名となります。
先発実績がある以上指名する上では先発として計算したい選手ですが、イニング数の少なさと奪三振率、そして四死球率の高さがネックのため、2軍で矯正しながらスタミナをつける必要があります。今期は大卒左腕なら富士大・鈴木選手を筆頭に星槎道都大・福田選手など上位候補が多く、社会人でも日本生命・高橋選手や新日鉄住金広畑・坂本選手など先発・中継ぎともに充実しており、素材としてもロマンがあるタイプでないため、どうしても下位指名となっています。