<首都大学野球:帝京大1-0日体大>◇12日◇浦安市運動公園
今秋ドラフト1位候補の日体大・松本航投手(4年=明石商)が、4回無失点と好リリーフしたが、0-1で敗戦した。1点ビハインドの5回から登板。1安打を許したが、最速147キロをマークし、毎回の4三振を奪った。「リリーフだったので、最初から飛ばしていこうと。真っすぐのかかりも良かったです」と話した。
日体大は今季の全試合を終了した。2季連続の優勝を狙ったが、東海大が5季ぶり70回目の優勝を決めた。松本航は8試合に登板し、リーグトップの4勝(3敗)を挙げた。「調子が悪い時でも、悪いなりに修正できたと思います」と総括した。秋に向け、「(あと5勝に迫る30勝は)目標ですが、5勝、6勝、7勝とできるようにやっていきたいです」と意気込んだ
【松本選手の紹介】
176センチ85キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・スプリット・ツーシーム
最速150キロ、常時140台のストレートにスライダーを武器とする先発右腕。3年時の全日本大学野球選手権での圧巻の投球内容で注目株となり、ドラ1候補の一人として注目されています。
3年時はタメを作ってから跳ね上がるように振り下ろすフォームが特徴でしたが、その後フォームを試行錯誤し、現在は3年時よりさらにタメを作りボールを放つ瞬間までゆったりとしたフォームとなっています。そのため投げ込む時の躍動感を押さえ、制球重視のフォームになっています。
このフォームの結果3年時のような伸びのあるストレートはなりを潜めていますが、一方で制球がよくなっているためストライク先行の投球が出来ています。また落ちる球のキレが上がっており、ストレート内外に決めストレート先行で落ちる変化球で空振り
【指名への課題】
制球重視になったことで空振り率が落ち、甘いところに行った球が外野奥まで飛ぶようになっています。制球重視にはなっていますが、まだまだ甘いところに球が抜けていることも事実です。そのため正直なところ、首都大学野球リーグの打者レベルに助けられている感もあり、強打者を相手にした際に詰まらせられるかが鍵となってきます。
また首都大学リーグで東海大が優勝したため、強打者との勝負結果を見ることができる日本大学野球選手権に出場できず、アピールの場を失っていることも痛手となっています。
【指名順位予想】
先発として結果を残しており、大崩もしていないことから1位指名が濃厚となります。ここから競合クラスになるには日米大学野球に召集され、そこでの結果次第となります。パワータイプバッターには当たれば長打にされてしまうか、当たっても詰まるかによって競合になるか、はずれ・単独1位かが決まってきます。