大阪ガスの温水は、制球に苦しみながらも七回途中まで2失点(自責1)で粘った。四回には1点差に迫られたがリードを守り、橋口監督は「上出来。2点で頑張った」とねぎらった。
第2代表決定戦で完封し、臨んだ大舞台。初めて上がった東京ドームのマウンドの硬さに苦しんだと言う。勝利投手となっても「最悪だった。ストライク先行でいきたかった」と反省しきりだった。
【温水選手の紹介】
179センチ75キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・カットボール
解禁年:2018年
ノーワインドアップでゆっくりと足を上げながらのフォームから最速145キロ、常時130後半のストレートを武器とする先発右腕。コースに伸びのあるストレートを投げ込み、縦に大きく変化するスライダーと手元で落ちるカットボールで空振りを取ります。
1年目はフォーム改造に苦労したものの、2年目は一からフォームを作り直し成績が安定。低めのストレートを中心に縦の変化球と組み合わせながら都市対抗では大阪ガスの第1先発として好投。
18年都市対抗成績は4試合20(1/3)イニング14被安打21奪三振防御率1.77となっています。
【指名への課題】
球が軽く少しでも高めに抜けると長打にされやすく、失点の多くが高めに抜けたストレートや変化球です。球速が右腕で130キロ後半と決して速くないため、高めに抜けた球で空振りを取りにくく、外野を越える当たりを放たれてしまっています。
そのため制球が甘くなる8~100球が鬼門となっており、この球数から変化球が真ん中高めにいき、ストレートも低めのストライクコースにいきにくくなり相手に一気に攻め込まれる展開が見受けられます。このため現状では6~7回が限界となっており、球数を稼がれる攻めをされると5回もたずに降板となる危険もあります。
今後の成長の余地としてはスタミナと球速のアップが鍵であり、現状では裏ローテ止まりとなっています。
【指名順位予想】
指名順位については指名漏れの可能性が高くなります。社会人右腕は変則型でない限り最速150キロ、常時140中盤以上は超えることが最低ライン。高卒社会人であればまだ素材型として可能性はありますが、年齢も考慮するとスペック不足となります。