読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

守備能力の高い小柄なショート 花巻東 谷 直哉選手 高卒右内野手

 

 花巻東打線の粘りが甲子園への扉をひらいた。2―3で迎えた九回1死二塁。1番の谷はバットを気持ち短く持って、直球を三遊間へ流し打った。打球は三塁手のグラブをかすめて左前に抜け、谷は二塁に到達(記録は二塁打)。1死二、三塁とし、相手の暴投と敵失で逆転に成功した

 今大会、チーム本塁打は1本のみ。大リーグで2桁本塁打をうかがうOBの大谷(エンゼルス)のような長距離打者はいない。その分、こつこつとつないで粘るのが身上だ。今夏は6試合のうち、この日を含め5試合が先行を許す展開だった。「つなげば逆転できる。今日もそう信じて打った」と谷。粘っこさを、甲子園でも発揮するつもりだ。(松沢憲司)

「つなげば逆転、信じた」花巻東、決勝の9回に粘り発揮 - 高校野球:朝日新聞デジタル

 

 

 

【谷選手の紹介】

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 171センチ62キロ 右投げ右打ち

 ポジション:ショート

 

 花巻で1番を打つ小柄な右内野手。武器は軽快にこなす守備範囲の広さであり、センターに抜けそうな当たりを好捕する場面や、弱い当たりを前進しながらファーストへ送球するなど範囲だけでなく送球精度やグラブ捌きの技術も高い。その守備能力の高さを評価され、2年春から守備固め要員としてベンチ入りしていたほどである。その守備能力に慢心せず毎日捕球練習を自らに課していた向上心の高さも高校生ドラフト候補として評価される点となっています。

 打撃については長打こそ少ないものの足を活かした打撃を武器とし、俊足を活かし単打でも二塁を陥れます。チャンスを広げる小技も得意としており、2年秋は7犠打を記録しており、1・2番候補として期待される選手となっています。

 


花巻東『はなまきの5得点!』 2018年3月26日 甲子園 高校野球

【指名への課題】

 ヒット自体は単打が非常に多く、スイング自体も振りぬいたものというより上手く当てたものが多く、長打が期待できる内容ではありません。また盗塁もあまり上手いほうではなく、変化球で体勢を崩した状態での捕手の送球でもぎりぎりセーフとなっており、足は速いものの盗塁技術には疑問が残る結果となっています。

 

 

 身長もなく今後パワー面の伸びしろに限界がある一方、単打でも得点圏に進んでチャンスを広げる盗塁技術についても課題があるため、攻撃面の起用には大きなマイナスポイントとなっています。

 

【指名順位予想】

 大卒・社会人に進んで打撃面を磨き守備型即戦力内野手として指名を狙う方が需要はあるタイプとなりますが、プロ志望を出した場合は打撃・走塁面に課題はあるものの、守備についてはすぐに試合で使えるレベルであるため、安定してショート守備ができる右打ち内野手として一定の需要はあります。盗塁数が多ければもう少し順位は上がるでしょうが、現状では9~10位の下位指名となっています。花巻ブランドもあり、有力チームからの引き合いも予想されるため育成指名を受けるかどうかは微妙なところです。