今回は甲子園終了後に実施予定としていた第2回2018年読売ジャイアンツドラフト指名予想を行いたいと思います。
- 【前回の指名状況からの変化】
- 【今回の指名ルール】
- 【1位指名候補①】報徳学園 小園 海斗選手 高卒左内野手
- 【1位指名候補②】金足農 吉田 輝星選手 高卒右腕投手
- 【はずれ1位候補①】東洋大 甲斐野 央選手 大卒右内野手
- 【はずれ1位候補②】浦和学院 渡辺 勇太朗選手 高卒右腕投手
- 【2位指名候補①】立命館大学 辰己 涼介選手 大卒左外野手
- 【2位指名候補②】 HONDA 齋藤 友貴哉選手 社会人右腕投手
- 【3位指名候補①】日本生命 高橋 拓巳選手 社会人左腕投手
- 【3位指名候補②】東海大 青島 凌也選手 大卒右腕投手
- 【4位指名候補①】大阪ガス 近本 光司選手 社会人左外野手
- 【4位指名候補②】 JR東海 川本 祐輔選手 2017年解禁済社会人右腕投手
【前回の指名状況からの変化】
【1軍のポジ要素・ネガ要素】
それでは今回の指名に入る前に、前回の指名状況から変化したことについて触れたいと思います。まずは1軍について
【ポジ要素】
①岡本選手が8月にはいっても成績を維持。4番として遜色ない成績に
②内海・今村・吉川選手が先発ローテとして定着。一気に左腕先発が3名に。
③重信選手がスタメン起用できるレベルにまで成長。対左の課題はあるものの結果を残し外野手高齢化問題に一筋の光が。
④アダメス・メルセデス・マルティネス・松原選手が支配下契約。これにより支配下枠は4つ埋まる。この中でアダメス・メルセデス選手は1軍戦力として結果を残す
⑤ドラフト3位・大城選手が1軍戦力として使える結果を残し2番手捕手に目処が立つ。
⑥吉川・坂本選手とスタメン内野手の離脱が相次ぐが山本・田中選手などが結果を残す。内野手についてはある程度の若手が支えられることが証明される
【ネガ要素】
①マシソン・カミネロ両名今季絶望。澤村選手は投げる敗退行為状態で中継ぎが崩壊
②畠選手はまだまだ時間がかかりそう
③坂本選手の離脱が増えており、ショートとして限界が見えてきている
④鍬原・高田選手と若手先発候補が1軍戦力として定着できず
⑤一気に4名支配下を行ったため、支配下数は68名となり中継ぎや素材型の指名数に影響が出る
⑥1位候補だったパナソニック・吉川選手がマイナー契約により候補から消える。また規定違反が発覚し、パナソニックからの指名自体も消えそう。
⑥田口選手は調整失敗で1軍戦力ならず。来年も不透明。
【2・3軍のポジ要素・ネガ要素】
次は2・3軍の状況について
【ポジ要素】
①和田選手が4番で打率3割、長打率5割を維持。まだ1軍には時間がかかるものの大砲候補として期待できる選手に。
②桜井選手が2軍先発で3試合21イニング4失点で3連勝
③ 序盤炎上続きだった大江選手が調子を取り戻す
④高田選手、1軍デビューは黒星だったものの2軍で好調を維持
⑤17年ドラフト組が2軍で好調。大卒・社会人内野手については目処がたつ。
【ネガ要素】
①柿澤選手が窃盗により逮捕される
②篠原・河野選手がSNSで不祥事をやらかし一気に首候補に
③ライトが安定してこなせる橋本選手は未だ復帰なし。若手でライトが出来る選手がおらず1軍ライトがカツカツ
④若手の中継ぎで勝ちパターンに起用できるような選手がいない
⑤外野の若手石川選手が打撃好調だが、1軍首脳陣の贔屓と守備ポジションの問題で起用できず。
【今回の指名ルール】
またこれまでの報道で18年の巨人指名については以下のような情報が出ています。
①1位最有力は金農・吉田選手であること
②指名傾向は投手・野手バランスよくとる
③捕手については指名なしの可能性あり
このため今回の指名予想の傾向は以下のようにしています。
①先発ローテはぎりぎりのため、即戦力先発を最低1名は指名
②中継ぎが崩壊しているため、即戦力を最低2名指名。
③坂本選手の後釜として打撃力の高い高卒ショートを1名指名。
④ライトが長野・亀井選手しかおらず、松原選手もライトとしては弱肩のため、ライトが出来る大卒・社会人外野手を1名指名
⑤外野手全体の世代交代のため④とは別に高卒外野手1名もしくは大卒外野手1名指名。
⑥2軍ローテで経験を積ませ将来戦力とするために、下位で高卒もしくは大卒投手を1名指名。
それでは今回の指名ルールはこちら
①育成→支配下4名、契約解除1名により支配下が3名増加。そのため支配下指名数は前回から1名減らして7名とする。育成指名については4名の支配下登録があったため、育成指名は5名から6名に増加。
②現状で進学・社会人を表明している選手は候補からはずす
③各順位候補を2名列挙する。
【1位指名候補①】報徳学園 小園 海斗選手 高卒左内野手
坂本選手の後釜候補としての高卒ショートとして獲得。長打面が心配されていましたがU-18で日体大・松本選手からインコースをホームランにするなど長打面をアピール。若手で安定してショートが出来る選手が吉川尚選手と湯浅選手のみという状況もあり、安定感のある守備から指名候補としています。
【1位指名候補②】金足農 吉田 輝星選手 高卒右腕投手
巨人が1位最有力候補にした最速150キロの右腕投手。甲子園を沸かせたスター性や変化球の精度など、総合的な状態の高さから1位最有力とし将来的なエース候補としての獲得となっています。
【はずれ1位候補①】東洋大 甲斐野 央選手 大卒右内野手
東洋大にてリリーフをつとめる大型投手。150キロ越えのストレートと140キロ台のフォークが武器。1回目では候補としていませんでしたが、1位候補の先発選手は素材型が多く、中継ぎ事情の悪化により勝ちパターンに起用したい選手としての獲得。ただ甲斐野選手は先発起用はされておらず、決め球がフォークである点からも先発で使える見込みが薄いため、はずれ1位としています。
【はずれ1位候補②】浦和学院 渡辺 勇太朗選手 高卒右腕投手
将来的なエース候補としての指名。1位先発候補は即戦力先発を予定していましたが、当初はずれ1位としていた大卒の東洋大・梅津選手は決め球がなく素材型の面が強く、上茶谷選手は血行障害持ち。社会人候補はピリッとしない結果だったため、高卒の素材型選手としました。正直なところ1位候補がいない中で消去法での選択となっています。
【2位指名候補①】立命館大学 辰己 涼介選手 大卒左外野手
立命大ではセンタースタメンが多いものの、ライトも出来る身体能力型外野手。線が細くスタミナ面の不安はありますが、大卒野手No.1の評価を受ける選手であり、巨人も高く評価する選手です。亀井選手が好調な今季ですが、年齢も考えれば来年も好調かは不明であり、今季でも連戦が続けばすぐにスタミナ切れで不調になります。このため即1軍で使えるライトの選手は最優先補強ポイントのひとつであるため、指名順位を一つ上げています。
【2位指名候補②】 HONDA 齋藤 友貴哉選手 社会人右腕投手
前回は1位だったものの、都市対抗の内容から順位を一つ落としています。ただ社会人投手の上位候補には変わりなく、今の巨人に少ない大型右腕先発として獲得候補としています。ただ課題があるため即戦力先発といわれれば怪しいところはありますが、ある程度計算はできるため候補としています。
【3位指名候補①】日本生命 高橋 拓巳選手 社会人左腕投手

こちらも前回の指名順位から一つ落として3位としています。先発・リリーフ両面で起用されていますが、18年はリリーフ起用がメイン。本人もすぐに肩が作れるので自分はリリーフ向きと語っているため、先発適正面を考慮し順位を落としました。巨人としては左のリリーフとしての獲得です。
昨季から主にリリーフを務めている最速148キロ左腕は「制球がアバウトでヒットも打たれた。調子は良くなかったけど、勝ちにつなげられてよかった」と胸をなで下ろした。巨人と阪神の5人態勢などプロ9球団、20人超のスカウトにアピールし「リリーフの方が自分には合っている。肩をつくってすぐに行く方が試合でしっかり投げられる」と、自己分析した。
【3位指名候補②】東海大 青島 凌也選手 大卒右腕投手
3年生のころに完全試合達成で話題となるも、その後は伸び悩み4年春の首都大学リーグでは怪我で1試合登板のみにとどまりました。ただ全日本大学野球では1イニング登板し無失点となっています。最後となる秋の首都大学リーグでどれだけ調子を取り戻せているかにかかってきますが、巨人としては先発候補であり東海派閥でもあるため獲得候補としています。
【4位指名候補①】大阪ガス 近本 光司選手 社会人左外野手
投高打低だった18年都市対抗野球で野手注目株となった俊足の左打者。ライト・センターを守れて長打も披露した選手のため、巨人も上位候補に挙げています。ただ安打は巧打が多く、身長も低くここからの伸び代は厳しいため3位より下としています。そして近本選手については辰巳選手を獲得しなかった場合の即戦力ライト枠になっています。
【4位指名候補②】 JR東海 川本 祐輔選手 2017年解禁済社会人右腕投手
都市対抗野球で好投した右腕投手。解禁組がパッとしない結果となった中で、大卒社会人3年目の川本選手は先発・中継ぎ両方で登板し結果を残しました。指名解禁済とはいえまだ3年目。投手であるため年齢面もあまりネックとはならないため指名候補としました。巨人としては先発・リリーフ両面での起用を見据えた選手となります。
次回は5~7位となります。