読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

出所の見にくいフォームの対左投手 日本通運 庄司 拓哉選手 2018年解禁済社会人左腕投手

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【庄司選手の紹介】


2017/06/02 日本通運・庄司拓哉投手

172センチ73キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・ツーシーム

 経歴:東海大相模ー横浜商科大ー日本通運

解禁年:2018年

 

 一度頭の高さまでグラブを上げた後、左腕を背中に回しそこから柔らかく腕を使う出所の見にくいサイドスローフォームから最速137キロ、常時130中盤の球速以上に速く感じられるストレートとサイドスローフォームから外に逃げるスライダーを武器とする左腕投手。サイドスローに変えたのは大学3年からであり、左腕サイドスローという特徴的なフォームで左打者からは出所がわからないストレートと横の腕の振りから外へ逃げるスライダーとインコースに抜くスライダーを低めに集めており、左打者は非常にこじんまりとした打ちを強いられています。

 主に中継ぎとして起用される選手でありメインは左投手へのワンポイントですが、右打者に対しても大学時代に対右用に覚えたツーシームを用いてアウトコースへの攻めで打ち取ります。

 

 

【指名への課題】

 現状では左へのワンポイント起用に留まります。都市対抗ではホンダ熊本戦で打球を受けて途中交代した生田目選手の後を引き継ぐ形で登板し、結果は3(2/3)イニングと好投こそしていますが、その多くが左打者相手であり、右打者相手には高めに抜けたアウトコースのストレートを容易にセンター前に運ばれていました。右打者に対しインコースを攻める球がないためアウトコースへの速球を狙われやすくなっています。

 また左打者に対しても速めの球しかなく、球の高さも高低差がないため投げられるゾーン自体はあまり広くありません。タイミングがとりにくいフォームをしているため、さらに緩急をつけれれば対左の中継ぎとしての立場を確立できます。このため現状では中継ぎとしても即戦力とするには物足りないものとなっています。

 

【指名順位予想】

 残念ながら現状では指名漏れが濃厚。左のワンポイントだけでしか使えずさらに左投手でも粘られて四球にしてしまうことがあるため、現状では即戦力としては評価できません。左右を安定して仕留められるようになるか、左打者に対しては信頼して任せられるほどの成績を残せなければ指名候補となるのは難しいでしょう。