読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2018年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題 3位指名 松商学園高 直江 大輔選手 高卒右腕投手

 

巨人からドラフト3位指名された松商学園高の直江大輔投手(18)が2日、長野・松本市内の同校で長谷川スカウト部長、木佐貫担当スカウトから指名あいさつを受けた。しなやかな投球フォームから放つ最速145キロの直球と、縦に大きく割れるカーブやスライダー、チェンジアップ、スプリットを操る右腕は「(プロになるという)実感が湧いてきました。(プロでは)勝てる投手を目標にしていきたい」と意気込んだ。

【巨人】ドラフト3位指名の松商学園・直江「勝てる投手に」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

 

 

【直江選手の紹介】

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 184センチ77キロ 右投げ右打ち

 変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・スプリット・フォーク

 

 大きく足をあげ腕を背中に回し、肘を柔らかく使ったフォームから最速145キロ、常時140前後のストレートとスライダーを武器とする長身右腕。

 投手としての特徴は球速以上のノビがあるストレートに、コントロールのよいスライダーを含めた5種の変化球を交えた投球術となっています。また球速に物足りなさはあるものの、スカウトの多くからフォームの柔らかさや体幹といった素材面、そして調子が悪いなりに試合を組み立てられる投球術を評価されており、伸び代を高く評価されている選手となります。1年生のころから先発として登板し、2年生になると先発・中継ぎ両面で起用され、地方予選では全試合登板といったことも多く、連投で調子が上がらない中でも試合を作れる点も評価対象の一つとなっています。

 

【なぜ獲得となったのか】

 直江選手が指名されたのは3位。大卒選手が素材型が多く、それならば年齢の若く伸び代のある高卒投手を指名し、将来的なエース候補の獲得を狙った意図は理解できます。

 しかし巨人の3位指名では同じ高卒で上位候補だった倉敷商・引地選手(楽天3位指名)が残っており、こちらは恵体で最速151キロの上位候補をなぜ指名しなかったのかということが疑問となります。理由の一つとしては来年より投手コーチとなった木佐貫スカウトが熱心に追っていた選手であるため、指名を後押しされた選手ではあります。

 また直江選手は非常に細身ながら伸びのあるストレートと変化球の組み合わせで調子が悪いなりに試合を組み立てられる選手。今後体が出来ればさらに球速が伸びる可能性もあり、試合を組み立てられる投球術を兼ね備えた先発完投型として期待されています。このような球の伸びや制球、組み立て方で抑えるタイプ投手は即戦力だと1・2位枠を使わないと取れないため、時間がかかるタイプであるものの、高卒での獲得で先発を整えるのが目的となります。

 

【1軍起用への課題】

 現状球速は130台。いくら伸びがあるとはいえ球威に恐ろしさはないため、常時140台で投げられるようになることが求められます。またバランスが大事なタイプの投手となるため、下手に球速や力を求めてフォームや肉体バランスを崩してしまうと、コントロールを失ったり球の伸びが無くなって球速のわりに打たれるような事態になってしまいます。宮国選手が肉体改造に失敗してその後迷走してしまったような状態となりかねません。

 このため時間をかけて育て上げなければならない選手。安易な肉体改造に走り体の柔らかさが失われないようコーチ陣がしっかり指導していく必要があります。